母は3ヶ月の入院の後、今は老健(老人保健施設)のお世話になっています。
要介護4・認知症中度から重度のなりつつある母への面会は、仕事の都合がつく限り、週に一度は行くようにしています。
そして面会のたびに母に対する申し訳なさや自宅介護ができない罪悪感を感じてしまいます。
今さらどうしようもないことですが、
「あの時こうしていれば」
「もっと何かしてあげることはなかったのか」
元気で意思疎通ができるうちにもっと母を喜ばせてあげられていたら…。
面会の帰りはいつも後悔の思いばかりです。
今は、特養ホームを探していますが、出来るだけ母が穏やかに過ごせる場所を見つけようとあちこち見学しています。
早く落ちつける場所を見つけてあげることだけが今の私ができることのように思っています。
こんな思いを持っている人は多分多いのでしょうね。
私は、兄弟や母の姉妹とのもめ事で突然母の介護をすることになったので、はじめはとても戸惑いました。
ケアマネージャーさんやヘルパーさんのこと、デイサービスやショートステイのこともあまり知らず、ケアマネさんにいろいろ教えてもらいながら母の世話をしてきました。
今では、いろいろ知ったこともあります。
現在進行形の介護の中で知っておいた方が助かることって、けっこう多いんですよ。
そんなあれこれを少しずつお話していこうと思います。
これから親の介護をする人、介護を始めた人、介護真っ最中の人に少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
介護を始めるときはまずここから
親のお世話をすることになったときは、
まず要介護度の認定をしてもらいましょう。
そしてケアマネージャーについてもらいます。
今回はこのお話です。
要介護認定とケアマネージャー
ケアマネージャーとは、介護保険サービスを利用する時に必ず必要な存在です。
正式には「介護支援専門者」と言います。
親に介護が必要と思った時点でまず
親の住んでいる地域の介護保険課か地域包括支援センターへ相談します。
そこで介護保険の申請をします。
すると調査員による要介護認定調査が行われます。
要介護認定は以下のように分類されています。
要支援1・2
要介護1~5
それぞれ生活の自立度や運動機能、認知機能などにより認定されます。
認定結果は申請から約1ヶ月で郵送されてきます。
そこで要支援1から要介護5の認定がされますと、
ケアマネージャーについてもらうことになります。
これからの介護に関することはすべてケアマネージャーにお願いしますので、
この時点で信頼のできる良いケアマネージャーを選ぶことがとても重要です。
(以後ケアマネさんと言いますね)
ケアマネさんを探す方法は、介護保険課か地域包括支援センターで居宅介護支援事業所のリストをもらうことから始まります。
リストを参考にして知り合いに介護をされている人がいれば、情報を聞いたり、介護業界で働いている人がいればどんなケアマネさんがいいか聞いてみるのも一つの方法です。
誰もいなければ、地域包括センターに相談してもいいでしょう。
ケアマネさんは、介護保険サービスについての事務手続きだけでなく、
介護者の心の支えになってくれる存在でもあります。
介護者の実情に応じて、臨機応変に対応してくれたり、
時には介護者の愚痴を聞いてくれたり、
辛い気持ちに寄り添ってくれることもあります。
出口の見えない介護は、ほんとにしんどいことが多いです。
私の母の場合は、ありがたいことにとても良いケアマネさんでしたので、
私自身がすごく心強くて助かりました。
あなたの状況をシッカリと理解し、助けてくれるケアマネさんを見つけましょう。
ケアマネさんが見つかれば、
これからの介護への道すじが分かってきます。
ケアマネさんにあなたの介護への関わり方や様々な希望、
親の性格や日常生活などについて話しておくことで、あなたと親にあったケアプランを作成してくれます。
不安の多い介護の始まりですが、
ケアマネさんを信頼して、頑張らずに気長にいきましょうね。