親の認知症を疑った時にできることは?してはいけないことは?

認知症 イメージ母の介護

先日79歳の誕生日を迎えた母。

ちょうど休日だったので、母が入居中の施設には午前中に面会に行きました。

この日は調子が良くて、私のこともわかるとうなずいてくれ、解読不能ですが、ずっとおしゃべりしてくれました。

いつもは、私の仕事の関係で、お昼過ぎに面会することが多く、ご飯を食べて「おねむ」の時間に当たってしまうとほとんど会話ができませんでした。

久しぶりに母がしっかりと私を見てくれたこと、少しだけでもお話ができたことがとてもうれしかったです。

 

母が認知症と診断され、薬を処方されたのは、75歳の頃です。

その前から認知症の症状はあったのですが、別居していた私にははっきりとわからず、同居していた弟は、認知症を疑いながらも対応はしていませんでした。

もう少し早く何らかの対応をしていれば、と思わないこともありませんが、過去には戻れません。

これからも私が母にできることをしていくだけです。

今回は、親の認知症を疑った時に、「どうするべきか」または「こんなことはしない方がいい」と思うことを、私の経験からお話しします。

少しでもあなたの参考になればうれしいです。

 

親が認知症かも そのとき周囲はどうする?

私が母の認知症を疑ったのは、その表情でした。

時折無表情になったり、うちに来ても今まで楽しそうにご飯を食べていたのが、何となくつまらなそうで、あまり笑いません。

 

あんなに好きだった民謡を聞くことも歌うこともほとんどなくなりました。

「どうしたの?」と聞くと「忙しいからできない」

自宅で細々と商売はしていましたが、それほど人も来ませんので、忙しいわけがありません。

でも「私は、やらないといけない仕事がたくさんあるから、忙しいの」そう言っていました。

今思うとこれは、認知症初期によくみられる

*取り繕い

だったと思います。

「自分ができないこと、失敗したことを無理に取り繕ってしまう」

プライドの高い母は、特にそれが多かったようです。

私は、「時間は沢山あるはずだから、楽しみは作っておかないと」

「これからはもっと趣味を持った方がいいよ」と言っていました。

普通の言葉のようですが、興味がわかなくなってできない状態だった母には、辛い言葉だったかもしれません。

 

いつもと違う様子や表情に気づいたときは、

「認知症」を頭の片隅に置いて、親と接していくことが大切なのではないでしょうか。

そのためにも「認知症」についての知識は、ある程度持っておく方がいいと思います。

人により、認知症の症状の出方は違いますが、まずは「知ること」

認知症の知識があるだけでも、その対応は違ってきます。

 

認知症の親にしてはいけないこと

 

認知症を疑い始めると、同居していた弟は、直接母に、母が認知症であることを自分が疑っている、だから病院に行って診断してもらうからと何度か行ったそうです。

母は、心配症で気が弱く、人の言葉だけで病気になってしまいそうな人でしたので、弟の言葉は、きつかったと思います。

 

認知症を疑った時に、本人に言うのは、避けた方がいいと思います。

本人はもちろん否定しますが、そんな風に周囲が見ていると思うとショックをうけてしまいます。

ショックを受けること自体が、認知症を進める原因になりかねません。

 

弟は、本人に自覚してもらった方が良いと考えたのでしょうが、それは、間違いだったと私は思っています。

 

親が認知症を疑うような行動をしても、とりあえずは静かに受け止めて、

親を否定するような言葉は絶対に言わないことが大切です。

もちろんイライラしてつい怒ることはあります。

でもその怒りをエスカレートさせずに、落ち着いて親に接するように

忍耐力のいることですが、心にとめておきたいことの一つです。

 

認知症の介護には相談相手をたくさん作ること

 

親が認知症になった時、仕事に支障が出そうになっても

弟は介護ヘルパーさんをお願いしませんでした。

 

私が頻繁に様子を見に行ってはいましたが、それにも限界があります。

何度かヘルパーさんかデイサービスをお願いするようにアドバイスをしましたが、

元来見栄っ張りの弟は、周囲の人に母の認知症が知られるのを嫌がっているようでした。

それから数か月たったころに自分自身がもう限界と思ったのでしょうか、やっとケアマネージャーさんをお願いして、要介護度の申請をしました。

結果は要介護2でした。

 

一日のリズムも崩れかかっていた母は、あまり体調も優れない様子でしたが、

少しでも寂しさがまぎれるようにと、デイサービスをお願いしました。

初めてのデイサービスの日、少し不安そうな母を見送り、数時間後、帰ってきた母を迎えました。

その時の母の顔は、少し紅潮してとてもうれしそうでした。

「私ってこんなにおもしろい人だった?みんなとてもいい人で、すごく楽しかった」

嬉しそうに話す母を見るのは、久しぶりでした。

ケアマネージャーさんもとてもいい人で、その後もいろいろと相談に乗ってもらいました。

 

親が認知症になると、自分自身が受け入れるのにも時間がかかるし、それを周囲に言うのもためらいがあります。

でも、家族だけで抱えているとすぐに限界が来てしまいます。

 

ケアマネージャーさんをはじめ、近所の人、親せきなど一人でも多くの相談相手を作っておくほうが(ただ愚痴を聞いてもらうだけでも良いんです)

これから長期間に及ぶであろう介護の強い支えになることは間違いありません。

 

少しでも心配なことは、誰かに相談すること。

簡単なことですが、難しいことです。

でも、それがこれからの介護には大切なことの一つになりますよ。

 

 


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