厳島神社と言えば、広島県宮島の厳島神社ですよね。
瀬戸内海の海上交通守護として、平清盛や毛利元就など多くの武将からも篤い信仰を集めました。
ところが、海とはだいぶん離れた京の中心、京都御苑の中にも厳島神社があるのです。
今日は、別名池の弁天さんとも呼ばれる、京都の厳島神社を紹介します。
宮島の厳島神社とはどこが似ていてどこが違うのか、どうぞお読みください。
厳島神社「池の弁天さん」の由緒
京都の厳島神社は、兵庫の福原(今の神戸付近)を拠点としていた平清盛が宮島の厳島神社から祭神を勧請して社殿を兵庫の経ヶ島に造ったのが始まりです。
清盛の育ての親と言われている祇園女御のために造った神社でしたが、室町時代後半に京都の細川家の邸内に移され、江戸時代初めには、九条家の邸内に移されました。
明治になり、九条家は東京へ移りましたが、厳島神社はそのまま残り、現在に至っています。
ご祭神:宗像三女神
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
湍津姫命(たぎつひめのみこと)
配祀:祇園女御
ご利益
金運向上
航海安全
交通安全
水難除け
心願成就
家内安全 などなど
ご祭神の市杵島姫命は、弁財天と同じ神様とされていて、また厳島神社が九条池の中島にあることから地元では『池の弁天さん』と呼ばれて親しまれています。
厳島神社の見どころ
厳島神社は、九条池の中島に鎮座し、その周囲は回遊式庭園になっています。
神社の入り口は九条池にかかる小さな橋。
緑の木々が覆いかぶさるようで、神聖な気分になります。
その橋を渡ると正面に九条池が見えてきます。
その左手に厳島神社があります。
美しい色彩の奉納絵が目を引きます。
京都三珍鳥居の1つ
厳島神社の鳥居は、「唐破風鳥居」と呼ばれ、北野天満宮境内の伴氏社の石造鳥居・木嶋坐天照御魂神社(蚕ノ社)の三柱鳥居とともに、京都三珍鳥居に数えられています。
この鳥居は、平清盛が建立し、重要美術品に指定されています。
九条池越しの雅な景色
厳島神社の前からは、九条池の向こうには拾翠亭(しゅうすいてい)の茶室が見えます。
池に浮かんだように見える拾翠亭のたたずまいは、侘び寂びの世界を思わせてくれます。
特に百日紅の美しい8月後半から9月中旬は、木々の緑と百日紅の紅色のコントラストがきれいです。
8月散策は京都御苑内の拾翠亭で幕開け。五摂家の一つであった九條家の別邸で現存する貴重な貴族の茶室。百日紅の名所としても知られています。年末年始を除く毎週木・金・土及び葵祭、時代祭の日のみ参観可能。#京都 #拾翠亭 #百日紅 #PENTAX pic.twitter.com/TMzjZC8yWX
— 寒気団 (@maaaaberaaaa) August 5, 2017
拾翠亭は、定期的に公開されていますので、その時に訪れるのもおすすめです。
拾翠亭から見る九条池は、東山を借景としたとても美しい庭園になっているそうですよ
限定御朱印は月2回のみ
厳島神社の御朱印を現地でいただけるのは、毎月1日と15日のみです。
(2日以外は御所近くの菅原院天満宮神社でもいただけます)
可愛い琵琶が印象的な御朱印ですよ。
厳島神社 基本情報
境内自由
社務所受付 毎月1日・15日 8:00~16:00
アクセス
市営地下鉄烏丸線 「丸太町」駅下車 徒歩5分
市バス 「烏丸丸太町」下車 徒歩5分
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