5月の京都おすすめイベントは 神泉苑祭・嵯峨祭・霊源院公開

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神泉苑 京おぼえ
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5月は、爽やかな風に吹かれながら、京の町を散策しているだけでも気分が上がる季節ですね。

ゴールデンウィークのある5月は、京都でも多くのイベントが催されます。

そこで今日は、「歴史あるお祭りを楽しむ」「静かに風情を楽しむ」そんなイベントを紹介します。

5月京都の行事と言えば、最も有名なのが葵祭ですが、ほかにも趣ある行事があるんですよ。

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静御前の舞が見どころ 神泉苑祭

初めに紹介するのは、二条城の南に位置する神泉苑のお祭りです。

神泉苑は、794年(延暦13年)平安遷都の際、大内裏の南に禁苑(宮中の庭)として造営されました。

824年(天長2年)には、弘法大師空海により、水神の善女竜王が勧請(呼び寄せられること)され、以来雨乞いの祈祷やのちに祇園祭に繋がる御霊会(ごりょうえ)の場としても有名になりました。

神泉苑

この神泉苑で毎年5月2日~4日に行われるのが、神泉苑祭です。

神泉苑祭のスケジュール

2日~4日 8:00~20:00(境内) 神泉苑龍王市
2日 14:00(本堂) 大般若経六百巻転読祈願法要
19:30~20:30 奉納よかろう太鼓
3日 9:30~12:00 子供みこし巡行
11:00(善女龍王社前) 龍王社祭祀
13:00~ 稚児拝礼・お練り
16:00~(法成就池の船上) 雅楽奉納
18:30~(法成橋) 静御前の舞
10:00~15:00(本堂前) 野点茶会
4日 13:00/15:00(法成就池の船上)

17:00(本堂)

祇園囃子奉納(平成女鉾清音会)

神泉苑

このように見どころたっぷりのお祭りですが、特に私が楽しみにしているのは、こちらです。

平安の世をほうふつとさせる「静御前の舞」

源義経と静御前が出会ったのが、神泉苑で行われた雨乞いの儀式のときだという言い伝えにちなみ、静御前の舞が奉納されます。

夕刻の神秘的な灯りの中で披露される舞は、とても厳かで美しく優雅です。

平安時代の義経と静御前を思いながら見るのも一興。

その手さばきの見事さ!転読!

転読とは、長いお経の初めと中、後を読んで経本をぱらぱらと転回して全巻を読経したとすることです。

六百巻もある大般若経は、転読法要されることが多いお経です

難しいことはわかりませんが、お経を持ち上げてぱらぱらと繰り広げていく様子は、ありがたいパフォーマンスを見ているようで、結構迫力があります。

多分お稽古されているのでしょうね。

あの動きは簡単なようで、結構難しいと思います。

一見の価値ありです!

神泉苑の公式サイトはこちら

アクセス

@市営地下鉄東西線 二条城前駅下車徒歩5分

@JR嵯峨野線(山陰本線) 二条駅下車徒歩10分

@市バス15系統 神泉苑前下車すぐ

@市バス9・50系統 堀川御池下車徒歩5分

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松尾芭蕉も見た 愛宕神社・野宮神社の嵯峨祭

一説には鎌倉時代以前よりあったと言われる嵯峨祭は、比較的歴史の浅い時代祭の代わりに「京都三大祭り」に入れるべきでは?という話もあったそうです。

京都三大祭り・・・葵祭・祇園祭・時代祭

一体どんなお祭りなのでしょうか?

嵯峨祭のスケジュール

嵯峨祭は、毎年5月の第3日曜日に神幸祭が、第4日曜日には還幸祭が行われます。

2023年の嵯峨祭日程

神幸祭 5月21日 10:00 神霊をお神輿に移す神事が行われる
還幸祭 5月28日 10:00 お神輿などの行列が御旅所を出発
12:00頃 大覚寺付近を巡行
15:00頃 渡月橋付近
17:00頃 御旅所に戻る

還幸祭では、5本の剣鉾・2基のお神輿・獅子舞・子供神輿・稚児行列などが巡行しますが、特に5本の鉾は見ものです。

迫力の剣鉾とアクロバティックな獅子舞の巡行

嵯峨祭の剣鉾は

  • 龍鉾(りゅうぼこ)
  • 麒麟鉾(きりんぼこ)
  • 潟鉾(おもだかぼこ)
  • 菊鉾(きくぼこ)
  • 牡丹鉾(ぼたんぼこ)

の5基あります。

疫神を鎮めて、お神輿が巡行する道を清めていきます

巡行の途中で鐘を鳴らしたり、ぐるぐると回る剣鉾は壮観です。

実はこの剣鉾が、祇園祭の山鉾のルーツと言われているんですよ。

渡月橋を渡る剣鉾は、嵐山を背景にして祇園祭に勝るとも劣らない趣ある景色になります。

また剣鉾、お神輿に続く獅子舞も迫力があって、激しく舞う獅子舞に思わず泣いてしまう子供さんも。

愛宕神社と野宮神社が一緒にお祭りをする理由とは?

愛宕神社は、京都市右京区の愛宕山の山頂にある神社で、火除けの神として京都では広く知られています。

修験道の祖、役行者(えんのぎょうじゃ)・役小角(えんのおづの)らが神輿を造営したのが始まりとされています。

京都では「火迺要慎ひのようじん)」と書かれた愛宕神社のお札が台所に貼ってある家がとっても多いんですよ。

私も幼い頃は、このお札が台所にあるのはどこでも当たり前の風景だと思っていました。

一方野宮神社は、右京区嵯峨野にある神社で、良縁・子宝の神様として、また源氏物語にも登場する美しい神社です。

「野宮」とは、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が、伊勢に行く前に身を清めるための場所です。

斎王制度が廃絶してからは、野宮神社として存続してきました。

黒木鳥居と小柴垣に囲まれた野宮神社は、女性に人気のあるパワースポットとして知られています。

いかにも対照的な二つの神社ですが、実はそれぞれ大覚寺に縁がありました。

愛宕神社はかつて大覚寺の管理下に置かれた時代があり、大覚寺は嵯峨天皇の離宮として造営されていました。

その嵯峨天皇の皇女が斎王として身を清めたのが野宮神社の前身、野宮の地です。

いつどこでどのようにつながったのかは歴史が古すぎてわかりませんが、とりあえず共通点はありました。

荒々しい愛宕神社と清々しく優し気な野宮神社

なんだかいい組み合わせだと思いませんか?


巡行を見る時に、二つの神社の違いも探してみてくださいね。

嵯峨祭御旅所のアクセス

@JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車徒歩5分

@京福電鉄嵐山線(嵐電) 嵐山駅下車徒歩10分

@阪急電鉄嵐山線 嵐山駅徒歩15分

@市バス28・91系統 嵯峨釈迦堂前下車徒歩3分

最後は、しっとりとした趣を楽しむイベントを紹介します。

建仁寺塔頭 霊源院の「甘茶の庭:甘露庭」一般公開

霊源院は、建仁寺境内の南東にある塔頭です。

鎌倉から室町時代にかけて「建仁寺の学問面」の中心的存在として多くの学僧が排出されています。

建仁寺の学問面
学問芸術に秀でた学僧を輩出し、「五山文学」と言われる文化を創り出したことからこのように称されています。
>他に「南禅寺の武家面」「東福寺の伽藍面」など大寺院の特徴を表す俗称があります。

霊源院境内の南西にある甘露庭(かんろてい)は、お釈迦様の生誕から入滅までを表現している庭で、枯山水庭園に多くの甘茶が植えられています。

甘茶の鮮やかな青が美しい甘露庭

甘茶の見ごろとなる5月中旬から6月中旬には、甘露庭と霊源院の寺宝が公開されます。

甘茶は、お釈迦様とゆかりのある植物で、ガクアジサイの変種で、その鮮やかな青い花は、見る者を清々しい気分にさせてくれます。

それほど広くない庭ですが、いつまで見ていても飽きません。

甘茶は、文字通り甘みのあるお茶なのですが、公開期間中は、甘茶のお茶席も設けられますので、興味のある方は飲んでみてくださいね。

 

ちなみに多くのお寺では、お釈迦様の誕生日4月8日の花まつりには、お釈迦様の像に甘茶をかける行事が催されていますよ

私もお釈迦様に甘茶をかけたことがあります(*^^)v

花まつり

公開期間中の拝観について

一般公開 10:00~16:00

夜間ライトアップ 6月初め

料金

  • 一般 500円 : 中高生 300円 : 小学生以下無料(保護者同伴)

霊源院の公式サイトはこちら

5月イベントまとめ

今回は、京都の動と静のイベントを3つ紹介しました。

神泉苑の神泉苑祭

愛宕神社・野宮神社嵯峨祭

建仁寺塔頭霊源院甘露庭公開

気候の良い5月、どこへ行っても晴れやかな気分になれると思います。

にぎやかに楽しむならお祭りへ、じっくりと風情を楽しむなら甘露庭。

あなたはどこへお出かけしたいですか?


京おぼえ京の歳時記
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小春

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