新選組 おすすめの本を厳選! これを読めば新選組の魅力がわかる!

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新選組に関する本は、小説や漫画など数多く出版されています。

どの作品も個性豊かな新選組の面々が生き生きと描かれていて、読むごとに新選組や幕末の世界に惹き込まれてゆきます。

今回は、私が読んできた新選組に関するおすすめの本を紹介します

若干私好みが出てしまいますが、どれも面白くて切なくて興味深い作品ばかりです。

どうぞ最後までご覧ください。

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新選組が登場する小説

新選組が登場する小説と言っても、やはりメインは試衛館メンバー、特に土方歳三や沖田総司を中心とした物語が多いのですが、それぞれ視点が違うので、毎回新しい彼らに出会えます。

私の好みもあるので、若干偏っているかと思いますが、読んで面白く、かつ新選組の生きた日々が感じられる小説を中心に選んでみました。

『新撰組 物語と史蹟をたずねて』 童門冬二著

新選組のファン初心者さんにお勧めの本です。

全体に読みやすく新選組の歴史の流れがわかりやすい作品です。

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ちなみに、この本を原作としたドラマ『新選組始末記』が1977年にTBS系列で放映されています。

草刈正雄さんの沖田総司がとんでもなくかっこいいですよ。

気になる方は一度ご覧になってください。

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@童門冬二さんの新選組関連の本は、他にも出版されています。

 

『新選組 二千二百四十五日』 伊東成郎著

近藤勇・土方歳三・沖田総司の少年時代から土方の戦死後、生き残った隊士たちの生きざまを描いています。

この作品も資料に基づいた小説仕立ての新選組歴史本という感じで、新選組の全体像や新選組が関係した事件がよくわかる作品です。

それぞれの事件や人物を掘り下げて書かれているので、新しい発見があると思います。

『歳三からの伝言』 北原亞以子著

鳥羽伏見の戦い直前、近藤勇が京都伏見の墨染で銃撃された事件から始まります。

主人公は土方歳三。

近藤との別れ、榎本武明ら旧幕府軍と合流して戦いを続ける日々。

そして、お美与との出会い。

とりあえず土方がかっこよくて切ない。

私の大好きな作品です。

最後まで読めば、作品名の意味も分かり、そして泣けてしまいます。

土方ファンなら、ぜひ読んでほしい作品です。

『沖田総司 六月は深紅の薔薇』 三好徹著

江戸試衛館時代から沖田総司の最期までを描いています。

全編沖田の一人称で語られるこの作品は、他の小説とは違った沖田像が見えてきます。

沖田の冷めた内面や、病気を知ってからの葛藤、土方が沖田にだけ見せる一面や沖田の近藤への尊敬の心。

運命の女性おあいとの出会いと別れ。

なんどか映像化されてよく知られている作品ですが、小説でじっくり読むとまた違った味わいがあります。

『壬生義士伝』 浅田次郎著

新選組ファンで有名な浅田次郎さんの「新選組3部作」中の一冊です。

南部藩を脱藩して神殿組に入隊した吉村寛一郎の生涯が描かれています。

元新選組隊士や吉村に人生に関係した人々の語りで繋がっていく物語は、吉村が命に代えても守ろうとした家族やそれにかかわる人々みんなが真摯に人生を生きていった様子が描かれています。

切なくでもたくましく感じる素晴らしい作品です。

映画では中井貴一さん、ドラマでは渡辺謙さんが吉村寛一郎を演じたおられました。

どちらも見ましたが、ずっと切なく悲しくて心が痛くなるような作品でした。

浅田次郎さんの「新選組3部作」あと2冊も素晴らしい作品ですよ。

『新選組 幕末の青嵐』 木内昇著

新選組隊士頑張って一人一人にスポットを当てて、

隊士たちがみな迷い、悩みながら生きていく様子を描いています。

人斬り集団と言われた新選組でしたが、みんな普通の若者たちだった。

特別強くて怖い人たちではなかったと親しみを覚えるような作品です。

新選組の隊士にとって、京都での新選組時代は、ある意味青春だったでは?と思わせてくれる後味が爽やかな作品でした。

『黒龍の柩』 北方謙三著

物語は池田屋事件から始まります。

史実として語られている事柄の裏を大胆に想像した興味深い作品でした。

土方を一番理解していたのは、山南敬助だったり、小栗忠順や坂本龍馬、徳川慶喜にも会ってしまう土方など、定説とは違う物語がスピード感あふれて進みます。

この作品の中の土方はとにかく強いです。

新選組と徳川の未来のために奔り抜けた土方の姿が爽快でした。

『新選組 藤堂平助』 秋山香乃著

伊勢藤堂藩のご落胤という噂のある藤堂平助の生涯を描いています。

初めて人を斬った藤堂と出会う土方。

華奢で上品な容姿とは裏腹に孤独の中で生きていた藤堂平助。

土方との出会いが藤堂の運命を変えていきます。

兄のように慕う土方との関係が新選組の一員となり、変化していくことに悩む日々、同門の伊東甲子太郎からの新選組脱退の誘い。

藤堂の懊悩と土方の藤堂への愛情が切なく描かれています。

秋山香乃さんは、この作品以外にも新選組の小説を書かれていますが、それぞれリンクしている部分があり、全てを読んでみるととても興味深いですよ。

秋山さんは、幕末の天才剣士の一人、伊庭八郎の生涯を描いた作品もありますが、その中でも土方との友情が描かれています。

伊庭八郎は、土方と同じく旧幕府軍として函館戦争を戦い、死んでいった幕臣です。

片腕の美剣士として有名ですので、そちらも読んでみてくださいね。

『相棒』 五十嵐貴久著

大政奉還を直前に控えた京の町。

徳川慶喜暗殺未遂事件が起こります。

犯人探しに幕閣が指名したのは、新選組副長土方歳三とあの坂本龍馬!

敵同士ともいえる2人がいがみ合い、ぶつかり合いながら、捜査をします。

沖田総司や桂小五郎、西郷隆盛などそうそうたるメンバーが登場する爽快な推理小説です。

鷹揚な坂本とひねくれものの土方がお互いを認めながら、協力する様子がとても楽しくて、特に土方が坂本龍馬のつかみどころのない言動にイライラしたり、踊らされる様子が面白いです。

二人の友情がどのような形で終わるのか、あの龍馬暗殺の真相は?

エンターテインメント性豊かな作品です。

追記

2022年NHK正月時代劇でドラマ化されることが決まりました!

土方歳三を向井理さん、坂本龍馬を永山瑛太さんが演じます。

どんな「相棒」になるのか、楽しみです。

『新選組、敗れざる武士達』 山川健一著

新選組隊士たちはこんな思いで生きていたんだと教えてくれる本です。

小説というくくりではないかもしれませんが、初めてこの本を読んだ時、私が新選組に対して感じている思いを表現してくれている本だと感動しました。

新選組の歴史をなぞりながら、その時々の隊士たちをクローズアップしてわかりやすく解説しています。

もちろんこの本の見方に反論がある人もいるでしょうが、私は、納得して読みました。

新選組を生きた人たちの人生や魂を垣間見られる一冊です。

試衛館の青春  松本匡代

江戸試衛館時代からの話。

斉藤一、土方歳三を中心として、試衛館に暮らす彼らをオムニバス形式で描いています。

彼らのお互いを思う優しさややんちゃぶりが、とてもほっこりします。

新選組を結成してからの命を張った殺伐とした彼らの生きざまを考えると、試衛館にいた頃がどんなに穏やかで楽しかったのかを切なさとともに感じてしまいます。

土方と山南が試衛館の経営や若い沖田・藤堂・斎藤の難儀を助ける姿が、のちの二人の関係を思うとそしてそれぞれの心の内を想像すると、つらくなったり。

「ああ、こんなに信頼しあっていたのに…。」

上巻は、彼らのいろんなやんちゃや奮闘ぶりを楽しませてもらえますが、その最後で斉藤が姉を助けるために人を斬ったために試衛館には何の連絡もせず、京へ逃げてしまいます。

下巻では、試衛館の彼らが上洛するまでを描いているのですが、行方不明になっていた斉藤との再会が待っています

末っ子体質で癒しの存在だった斎藤の変貌ぶりなど、シリアスな場面が多くなります。

でも、新選組ファンとして、また新選組の行く末を知っている身としては、彼らが本当は信頼しあういい仲間だったと感じさせてくれる嬉しい本です。

土方歳三 散華    萩尾農

本当は優しくて人情にあふれ、とても熱い人間、土方を描いています。

冷酷で鬼のような副長土方として、新選組を率いていますが、その心のうちは葛藤や時には女々しい心がありました。

沖田は土方の本当の姿を見抜き、自分が守ってあげないとと思っているのです。

土方の心の動きを軸として新選組を描いていて、近藤との関係、近藤亡き後、重圧や新選組の呪縛から放たれた土方が本来の姿に戻りつつ、武士としての生きざまを全うしていきます。

土方と接しているうちに心酔し、沖田とは違った形で土方を守ろうとする斉藤一の存在が救われます。

この本の中の土方、私はとても好きです。

私が思っていた土方が、ここにいると思いました。

拝啓、未来に生きた昔のぼくへ      伽古屋圭市

新選組ファンだけでなく、歴史好きなら一度は妄想(?)したことがあるはずのタイムトリップ物。

いきなり幕末の京へ投げ出された幼馴染の男子高校生2人。

成り行き上新選組に入隊した、性格も身体能力も違う2人がそれぞれに葛藤しながら成長します。

土方や沖田、山南らおなじみの新選組幹部だけでなく、若い隊士との出会いの中で、2人は生きる意味を見出していきます。

青春ストーリーとしても十分楽しめます。

私は、夕食の準備前に少しだけと気軽に読み始めたところ、思いのほか(ごめんなさい)面白くて、一気読みしてしまいました。

その日の夕食が手抜きになったことは言うまでもありません。

名残の雪     眉村卓

眉村卓さんの「思いあがりの夏」という短編集の中に入っている一作です。

先ほど紹介した「拝啓、未来に生きた昔のぼくへ」とおなじくタイムトリップ物でこちらも主役は男子高校生です。

新選組での物語というより、現在に戻ってきた彼のタイムトリップ時期に書いていた日記を読み返していく形の物語です。

この短編が原作となったドラマがNHKで放映されたことがあります。

1985年「幕末未来人」というドラマで、すでに新選組にハマっていた私ももちろん見ていました。

実は、ドラマが面白くて原作を探し出したのです。

有名な新選組幹部はあまり出てきませんので、新選組の本とは言えないかもしれませんが、毎日が命がけという幕末の空気感が感じられる本です。


諜報新撰組・風の便り 源さんの事件簿     秋山香乃

私の新選組おすすめ本でおなじみの秋山香乃さんの作品です。

主人公は、井上源三郎。

新選組がらみのいろいろな事件の謎を源さんが泥臭く探っていきます。

人情に篤い源さんらしい解決で心がほっとしたり、切なくなったり。

源さんだけに見せる土方の優しさや甘えは、ちょっと可愛く思ったり。

殺伐とした新選組の空気が源さんというフィルターを通って優しく感じさせてくれるような一冊です。

新選組×坂本龍馬 ラブ・アンド・ピースぜよ。 坂本龍馬はジョン・レノン?    辻本颯

物語の中心人物は、坂本龍馬・土方歳三・沖田総司・千葉さな子の4人です。

セリフが多くテンポがいいのでとても読みやすい本です。

坂本龍馬と土方・沖田が江戸で出会い、意気投合。

坂本龍馬が北辰一刀流千葉定吉の門下に入っていたころ話から始まります。

同時期に定吉の娘さな子と土方・沖田も出会い、4人の不思議な関係が始まります。

すでにプレイボーイの名をほしいままにしていた土方はさな子が気になっています。

竜馬と土方、さな子の微妙な三角関係。

土方と沖田の兄弟のような信頼関係。

年表の出来事は変えずにその行間を大胆に想像した感じで、新選組や坂本龍馬をあまり知らなくても読み進めやすいと思います。

ただ、メインの4人以外の登場人物の描き方が単純で深みがなく、特に近藤勇の考えの浅さは、新選組ファンとしてはちょっと残念でした。

幕末新選組  池波正太郎

永倉新八の生涯が描かれた小説。

江戸っ子でさっぱりしていて、でも情に篤い永倉から見た新選組が新鮮です。

近藤や土方、沖田などはあまり登場せず、原田左之助や藤堂平助との友情などが印象深いです。

特に油小路事件での藤堂とのやりとりは、とても切なくて、永倉の思いに心が苦しくなってきます。

池波正太郎さんの小説ならではの「池波節」も永倉の性分に合っていて読みやすいです。

土方歳三散華    広瀬仁紀

物語は池田屋騒動後から始まります。

作品名の通り、主人公は土方歳三です。

この本の土方は、とても切ないです。

本当は情に篤くて優しい土方が、近藤を男にするために「鬼」になってやろうと覚悟したその生き方が、読んでいて切ない…。

新選組副長としての顔の裏で苦悩したり、疲れ切ってしまう土方。

そんな土方を沖田だけは感じていて、屈託ない笑顔や冗談を交わしてくれます。

その信頼関係がいつもながらうれしいのですよ(これは私の気持ちです)

土方は、あることで尼と知り合います。

年の離れた姉のぶに似ているその尼さんの前では、新選組副長ではない「多摩のトシ」に戻って他愛のないおしゃべりをするシーン。

とても好きです。

そしてここで思いました。

土方さんは絶対にシスコンだ!

鬼の副長として生きる「多摩のトシ」の葛藤をほんの少しほぐしてくれる尼さんの存在に、ほっとします。

全体に穏やかな文章で読みやすい本だと思います。

沖田総司   大内美予子

沖田総司が主人公の小説の中でも定番中の定番と言われている小説です。

労咳を発症してからの沖田の明るい表情の裏にある葛藤や苦悩に心が締め付けられ、土方とのほほえましい関係にふっと笑ったり…。

とにかく切なくて愛しい本です。

最後のぎりぎりまで明るく振舞っていた沖田が、遠くへ行ってしまう土方に思いを爆発させる別れのシーンは何度読んでも泣いてしまいます。

新選組、沖田総司ファンならもちろん、新選組を知らない人にも十分満足していただける一冊です。

浮雲 心霊奇譚     神永学

死者の霊が見える赤い目を持つ浮雲が、幽霊にまつわる謎を解いていく話です。

「心霊探偵八雲」のルーツを描いている、幕末の心霊ミステリーですが、実は浮雲の知り合いとして土方歳三が出てくるのです。

ただし、新選組が登場することはありません。

何しろ土方は、石田散薬を売り歩きながらも剣の腕はすさまじいという謎の人物として描かれています。

なので、新選組の生きざまを読みたい方というより、土方さんのいろんな姿が見たい方にお勧めです。

「浮雲」シリーズの中でも「菩薩の理(ことわり)」では、土方以外に宗次郎まで登場します。

この先どんな展開になるのか、ひそかにワクワクしているところなんです!


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小春

こんにちは、このブログを運営している小春です。
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