2019京都五山の送り火の鑑賞スポットはここ!由来も勉強しておこう

五山の送り火歳時記

京都の8月は、お盆に関わる多くの行事があります。

六道珍皇寺 「六道参り(7~10日)
千本ゑんま堂 「お精霊迎え・送り(7~16日)」
壬生寺 「盂蘭盆会万灯供養会(9~16日)
花背松上げ(16日)
嵐山灯籠流し(16日)
化野念仏寺 「千灯供養(23~24日)」
地蔵盆 (22~23日)

中でも有名なのは

8月16日夜に行われる「五山の送り火」です。

街の灯りが一斉に消された中、くっきりと浮かび上がる五山の送り火は、とても厳かな気持ちにさせてくれます。

今日は、五山の送り火について、その由来と見どころスポットなどを紹介します

是非最後まで読んでくださいね。

 

五山の送り火はいつどうやって始まったの?

五山の送り火を「大文字焼き」と呼ぶ人がいますが、この行事は、お盆にお迎えしたご先祖を彼岸(あの世)へ送る儀式です。

ただ「大」の字に山を焼くわけではありません。

ですので、「大文字焼き」とは言いません。

京都のこの行事は、

「五山の送り火」「大文字の送り火」と呼んでくださいね。

五山の送り火の起源は、あまりはっきりしていないのです。

五山の送り火で代表的な「大文字」については現在考えられている代表的な由来はこれから紹介する3通りです。

1.弘法大師空海が始めたという説

平安時代の初め、浄土寺というお寺が火災に遭った時、本尊の阿弥陀仏が山の上に飛来して光明を放ったことから、その光明をかたどって実施した火を用いる儀式を空海が大の字に改めたことが始まりという説。

これはちょっと突飛すぎる話ですね。

2.足利義政が始めたという説

室町時代中期、銀閣寺を作った足利義政が、戦死した息子義尚の冥福を祈るため、家臣芳賀掃部に命じ、相国寺の横川景三の指導の下、設計されたという説。

3.近衛信尹が始めたという説

近衛信尹(このえのぶただ)は、本阿弥光悦・松花堂昭乗とともに寛永の三筆と言われた能筆家です。

1662年(寛文2年)に刊行された『案内者』では、大文字が信尹の筆になるものだと記されています

どの説が本当なのかは定かではありませんが、最近、銀閣寺から大文字に関する資料などが発見され、大文字山が銀閣寺領であったことが記されていたそうです。

そのため足利義政が始めたという説が有力になっています。

3の近衛信尹の説も妥当性があると言われ、結局本当のところは謎のままです。

送り火は、お盆で迎えたご先祖を彼岸へ送る儀式です。

地元の人たちの信仰がもとになって始まり、受け継がれてきた儀式だからこそ、正確な記録にはならなかったのかもしれませんね。

では、あなたもご先祖をお送りする行事に参加しましょう。

五山の送り火を見るならおすすめはここ!

五山の送り火は、京都駅から北を見て右側(東側)から反時計回りに

東山如意ヶ嶽大文字山「大」(20:00点火)

松ヶ崎西山・東山「妙法」(20:05点火)

西賀茂船山「船形」(20:10点火)

大北山「左大文字」(20:15点火)

嵯峨鳥居本曼荼羅山「鳥居形」(20:20点火)

京都市内を囲む山でお焚き上げされますので、すべてが見られる場所は、限られています。

  • 京都駅ビルの空中経路
  • 京都タワー展望台
  • 将軍塚

などがおすすめですが、

どこも事前予約などが必要なうえ、とても混雑しますので、十分な時間の余裕を持っておく必要があります。

すべての送り火を見るのもいいですが、私のおすすめは、

一つ一つの送り火をゆっくりとみることです。

火がつけられて次第に文字になっていく様子を見ていると時間がゆっくりと流れるように感じられます。

せっかく京都にいるのなら(京都に来たのなら)歴史の流れに身をゆだねながら、ご先祖をお送りするのもいいですよ。

では、送り火それぞれの鑑賞スポットを紹介しましょう。

 

大文字のおすすめ鑑賞スポット

五山の送り火の中で最大の大文字は、標高も高いので高い建物が少なかった数十年前なら、京都市内中心部はもちろん、南区や伏見区でも見ることができました。

現在は巨大な京都駅があるため、京都駅以南では、残念ながら見ることができません。

定番の鑑賞スポットは、

賀茂川堤防

丸太町より北の鴨川にかかる橋

出町柳の鴨川デルタ周辺

銀閣寺道周辺

出町柳周辺

比較的人が少ない場所は京都御苑です。

見に来られる人はいるのですが、京都御苑自体がとても広いので混雑感がありません。

意外な穴場スポットは

イオンモール京都五条の最上階駐車場です。

でも地元の人は良く知っていますので、早めにいかないとすぐに満車状態になってしまいますよ。

妙法のおすすめ鑑賞スポット

大文字の点火から5分後、松ヶ崎の西山に「妙」東山に「法」の字に点火されます。

五山の中では一番標高が低いため遠くからは見づらいのですが、逆に近くで迫力のある光景が見られるというメリットもあります。

おすすめのスポットは

「妙」北山通り(京都ノートルダム女子大学付近)

「法」高野川堤防 高野橋の北詰

高野橋周辺

「妙法」の両方が見られる超穴場は

出雲路橋(地下鉄鞍馬口駅東)です。

ここなら船形も見えるうえに、人も少ないのでゆっくり見ることができます。

出雲路橋周辺

また、宝ヶ池スポーツ広場・宝ヶ池自動車教習所周辺からなら「妙」の字が間近に見られて大迫力です。

宝ヶ池自動車教習所周辺

船形のおすすめ鑑賞スポット

3番目に点火される「船形」は、五山の一番北にある西賀茂船山にあり、文字ではなく帆掛け船の形が浮かび上がります

おすすめは

北山通り(北山大橋から北西)

上賀茂橋・御園橋

加茂街道周辺

上賀茂橋周辺

上賀茂橋周辺

船形の近くにある京都ゴルフ倶楽部では、船形を鑑賞される人のために毎年コースが解放されます。

今年(2019年)も当日18時から解放される予定です。

至近距離で見る船形は、火の勢いも分かるくらいの迫力です。

詳しくは京都ゴルフ倶楽部にお問い合わせください。

左大文字のおすすめ鑑賞スポット

左大文字は、大文字・妙法・船形より歴史は浅く、大の字に一画加えて、「天」の字とした頃もありました。

左大文字は一斉に点火せず、筆順に点火するという特徴があります。

また、大文字との形の違いを注目して見るのもおもしろいですよ。

おすすめのスポットは、

西大路通り(西院・四条より北)

西大路からはほぼ真正面に左大文字が見えます。

鳥居形のおすすめ鑑賞スポット

五山の中で最も西に位置し、標高も低いため鑑賞スポットは限られています。

鳥居形は松ヤニが入った松を使うために、他の山よりもオレンジがかった色になり、五山の中で最も美しいと言われています。

また、他の山のように木を組むのではなく、松明をそのまま突き立てています。

そのため親火床から松明をもって、各火床に走ります。

その様子は「火が走る」とも言われ、鳥居形の特徴になっています。

よく見える場所は、

渡月橋

広沢の池

松尾橋

化野念仏寺駐車場

松尾橋周辺

広沢の池

 

渡月橋と広沢の池では、灯籠流しも行われますのでとても幻想的な風景を見ることができますが、特に渡月橋は大混雑が予想されます。

予定をしっかりと立てて早めに場所を確保しないといけませんね。

余裕をもって見たいなら広沢の池がおすすめですよ。

 

まとめ

五山の送り火が行われる8月16日の20時前には、京都タワーの灯りも消え、繁華街のネオンもほとんど消されます。

普段よりずっと暗い京の夜に送り火だけが浮かび上がる時間はわずか1時間程度です。

私たち地元の京都民は、たいてい住んでいる地域に近い送り火だけを

見て済ますことが多いです。

でも観光客の人は、見るのはこれ一度きりかもという思いから、ついつい欲張りがちです。

本来は心静かにご先祖をお見送りするための行事です。

また、ほんの1時間ほどの間にあちこち回るのも大変ですし、渋滞につかまって、結局一つも見られなかったなんてことになっては大変です。

あなたの一番見たい送り火を決めて、余裕をもって美しく厳かな灯りを鑑賞していただくのが、私のおすすめです。

そのために今日の記事があなたのお役に立てば幸いです。

どうぞゆっくりと五山の送り火を見てくださいね。

 


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