日本最古の『都七福神めぐり』新春の京都で福をいっぱいいただきませんか

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七福神めぐりとは、七福神がお祀りされている寺社をめぐって福をいただくという行事です。

お正月の風物詩ともなっていて、全国各地の寺社で催されています。

たいていは1日から2日くらいで回れるので、バスツアーになっているところもあり、気軽に参加できます。

御朱印集めがブームになってからは、若い人たちも七福神めぐりをするようになり、最近は人気のある行事になってきました。

そこで今回は『都七福神めぐり』を紹介したいと思います。

日本で最初の七福神めぐりと言われている『都七福神めぐり』とは、どんなコースをめぐるのでしょう。

新春を迎える前に、チェックしておいてください。

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七福神について予習をしておこう

七福神めぐりをする前に、七福神について少し予習をしておきましょう。

七福神とは、

  • 恵比寿神:えびす
  • 大黒天:だいこくてん
  • 毘沙門天:びしゃもんてん
  • 弁財天:べんざいてん
  • 福禄寿:ふくろくじゅ
  • 寿老人・寿老神:じゅろうじん
  • 布袋尊:ほてい

という七柱の神様のことです。

それぞれ、商売繁盛や開運、厄除け、健康長寿や芸能上達など様々な福をもたらしてくださる神様で、日本では古くから親しまれています。

一柱、一柱の神様でも十分なご利益があるのですが、特に新春の七福神めぐりは、「七難即滅、七福即生」と言われ、大変功徳が大きいとされてきました。

室町時代の京都が発祥とされ、今も続く七福神めぐりは、これからもずっと残る風習だと思います。

では、いざ都七福神めぐりへ!

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都七福神めぐり

京都で一番親しまれている七福神めぐりが『都七福神めぐり』です。

日本最古の七福神めぐりと言われ、多くの人が巡拝されています。

巡拝方法

巡拝の期間は決まっていません。

出来れば、たくさん功徳がいただけるという1月中に回るのが良いです。

1月中なら定期観光バスも出ています。

難しければ、1年中であなたのご都合の良い時に巡拝してください。

その場合は、毎月7日が「七福神の縁日」ですので、7日に巡拝するのがおすすめですよ。

御朱印のいただき方

御宝印は、あなたの持っている御朱印帳にいただくこともできます。

せっかくなら、専用の台紙にいただきたいという方には、各社寺に用意されている

  • 色紙:大護符
  • 御宝印帖:御朱印帳
  • 集印軸

を授与していただくのがおすすめです。

一番人気があるのは、色紙です。

色紙で御宝印をいただくときには、注意が必要です!

色紙自体が、乾きにくいので、御宝印をいただいた後は、しっかりと乾かすこと(ドライヤーが用意されているところもあります)

色紙の角がすぐにグニッと曲がってしまうので、色紙用のしっかりとした入れ物(紙袋とか)に入れて巡拝する

この2点、結構大事ですよ。

 

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都七福神めぐりの社寺

では、都七福神めぐりの7社寺を紹介します。

1日で回る場合のおすすめのコース順に紹介していきますね。

(1度にすべて回る場合の所要時間は7~8時間です)

福禄寿  赤山禅院

赤山禅院は、慈覚大師円仁が、唐で修業をしていた時に守護していただいた赤山大明神への感謝を込めて建立を発願しながら亡くなってしまった円仁の遺志を継いで、弟子たちが建立した寺院です。

御所の鬼門(東北)に当たり、京を守護する寺院としての役割も持っています。

紅葉の名所として知られ、秋には多くの観光客でにぎわいます。

福禄寿は、境内の御朱印所近くの福禄寿殿にお祀りされています。

アクセス
叡山電鉄 『修学院』駅下車 徒歩20分
市バス 『修学院離宮道』下車 徒歩16分

赤山禅院公式サイト

大黒天  松ヶ崎大黒天(妙円寺)

松ヶ崎大黒天は、五山の送り火”妙法”のすぐ下、左京区松ヶ崎にあります。

正式には妙円寺と言いますが、京都の人々には「松ヶ崎の大黒さん」として親しまれています。

元和2年(1616年)に、本覚院日栄が隠居所として、創建したのが始まりとされています。

境内の大黒堂にお祀りされている大黒天は、伝教大師最澄最澄が作り、日蓮上人が開眼したと伝わる像です。

松ヶ崎大黒天も赤山禅院と同じく、京都の表鬼門(東北)に当たるため、こちらの大黒天は京都の鬼門守護の福の神とされています。

アクセス
市営地下鉄烏丸線『松ヶ崎』駅下車 徒歩14分
叡山電鉄『修学院』下車 徒歩10分
市バス『松ヶ崎大黒天』下車 徒歩4分

松ヶ崎大黒殿(妙円寺)公式サイト

寿老神  行願寺(革堂)

行願寺は、寛弘元年(1004年)に、行円上人により、一条小川に創建されたのが始まりです。

妊娠中の雌鹿を射てしまったことを悔いた行円上人が、供養のために、その雌鹿の皮を衣にして常にまとっていたため、行円上人は「皮聖(かわのひじり)」と呼ばれていました。

それが行願寺の通称「革堂(こうどう)」の由来です。

革堂は、人々の厚い信仰を受けていましたが、江戸時代の宝永の大火で焼失し、現在の地に移されました。

境内の寿老人神堂の横には、七福神の像もあります。

アクセス
京阪本線『神宮丸太町』駅下車 徒歩7分
市営地下鉄東西線『京都市役所前』駅下車 徒歩10分

革堂行願寺公式サイト

恵比寿神  京都ゑびす神社

京都ゑびす神社は、建仁2年(1202年)建仁寺の守り神として創建されたのが始まりです。

お正月の「十日えびす」には、多くの参拝客でにぎわい、「京都のえべっさん」として京の市民に親しまれています。

境内には、名刺塚・財布塚があり、古くなった名刺や財布を供養していただけます。

財布塚に書かれた文字は、あの松下幸之助さんの手によるものだそうです。さすが商売繁盛の神様!

アクセス
京阪本線『祇園四条』駅下車 徒歩4分
阪急京都線『河原町』駅下車 徒歩6分

京都ゑびす神社公式サイト

弁財天  六波羅蜜寺

六波羅蜜寺は、天歴5年(951年)に空也上人によって創建されました。

教科書にも載っている空也上人の口から小さな仏様が出ている像平清盛像など多くの重要文化財や国宝を所蔵しています。

年末の空也踊躍念仏(くうやゆやくねんぶつ)は、重要無形民俗文化財に指定されています。

アクセス
京阪本線『清水五条』駅下車 徒歩8分

六波羅蜜寺公式サイト

毘沙門天   東寺

世界遺産の東寺、別称を「教王護国寺」と言います。

平安遷都とともに王城鎮護のために建立された東寺は、西寺(廃寺)とともに国立のお寺でした。

唐で密教を学んで帰ってきた弘法大師空海に東寺が託され、東寺は密教寺院となりました。

新幹線からも見える五重塔は、京都の風景になくてはならないシンボルのような塔となっています。

東寺の毘沙門天は兜跋毘沙門天とばつびしゃもんてんで、平安京の南の入り口・羅城門の楼上で都を監視していたとされています。

今は、宝物館に安置されているため、春と秋の特別公開の時にしか見ることができません。

境内の毘沙門堂には、別の毘沙門天がお祀りされています。

東寺の講堂には、21体の仏像で表された立体曼荼羅があります。
その中に多聞天という天部の仏様がいらっしゃいます。
実は多聞天の別名は、毘沙門天なんです。
だから、毘沙門堂の兜跋毘沙門天と一緒に講堂の多聞天にもお参りしておくのもおすすめです。
ここだけの話💛

アクセス
近鉄京都線『東寺』駅下車 徒歩5分
JR京都駅八条口から徒歩15分
市バス『東寺西門前』『東寺東門前』下車すぐ

東寺公式サイト

布袋尊  萬福寺

都七福神めぐりで唯一宇治市にあるお寺です。

萬福寺は、中国・明の隠元隆琦(いんげんりゅうき)という禅僧により創建されました。

山号は黄檗山。

その後隠元は、日本でいう「禅宗」を開き、山号にちなみ、黄檗宗の開祖となりました。

境内は、中国風のお堂が建ち、ほかの寺社とは少し違った雰囲気があります。

布袋は、弥勒菩薩の化身と言われ、萬福寺の玄関として建てられた天王殿には、弥勒菩薩(布袋)坐像がお祀りされています

萬福寺では、2月と8月を除いた毎月8日を布袋尊(弥勒菩薩)の縁日として「ほていまつり」が催されています。

法要が行われるほか、手作り市や音楽奉納、お茶席など楽しい行事がいろいろあるそうですので、七福神の御宝印をいただく日を8日に合わせてみるもいいですね。

アクセス
JR奈良線『黄檗』駅下車 徒歩5分
京阪宇治線『黄檗』駅下車 徒歩5分

萬福寺公式サイト

まとめ

今回は『都七福神めぐり』についてお話ししました。

7つの社寺は、萬福寺を除きすべて京都市内にありますが、1日で回るのは、ちょっとハードかもしれません。

おすすめは、2~3回に分けて回る方法です。

それぞれの寺社の歴史を振り返りながら、趣ある景色を楽しむこともできます。

無理のない範囲で、まずは楽しみながら、巡拝してくださいね。

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小春

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