『光る君へ』紫式部邸宅跡 蘆山寺の歴史と見どころを紹介 おすすめカフェも!

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京都御所のすぐ東の寺町通り沿いにある蘆山寺は、『源氏物語』を書いた紫式部の邸宅跡として有名な寺院です。

向かいには萩の花で有名な梨木神社、北には「泣き不動」の清浄華院が、南へ歩くと上御霊神社、行願寺(革堂)があり、ゆっくりと散策するのに最適なエリアとなっています。

今回は蘆山寺と寺町エリアのおすすめスイーツを紹介します!

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蘆山寺の由緒

蘆山寺は天台圓浄宗の大本山で、正しくは廬山天台講寺といいます。

歴史は古く、天慶元年(938)に元三大師良源が、洛北船岡山の南麓に開いたのが始まりとされ、応仁の乱によって焼失したのち、豊臣秀吉の京都大改造政策に伴って現在地に移転しました。

京都御所のすぐ近くに位置したこともあり、蘆山寺は皇室ともゆかりが深いお寺で、江戸時代に起こった天命の大火で焼失した本堂を光格天皇の援助で復興したという歴史もあります。

ご本尊 

  • 阿弥陀如来
  • 脇持…勢至菩薩・観音菩薩

蘆山寺のご本尊は、来迎阿弥陀如来像と言われ、亡くなった方のもとに現れた阿弥陀如来と勢至菩薩、観音菩薩をあらわしているそうです。

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紫式部と蘆山寺

意外ですが、蘆山寺が紫式部の邸宅跡だとわかったのは、昭和40年ごろのことです。

蘆山寺はもとは、紫式部の曽祖父・中納言藤原兼輔の邸宅で、鴨川西の堤防に接していたことから、堤邸と呼ばれ、兼輔は堤中納言という名で知られていました。

紫式部は、曾祖父・伯父・父と受け継がれてきた堤邸で人生の大部分を過ごしたそうです。

藤原信孝との結婚、賢子(かたこ・大弐三位)の出産、育児、そして『源氏物語』『紫式部日記』などの執筆。

ユネスコが指定した世界五大偉人の1人に日本人で唯一選ばれた紫式部は、この地で暮らしていたのです。

蘆山寺の由緒についてはこのくらいにして、そろそろ境内を紹介しましょう。

蘆山寺の境内

蘆山寺は、寺町通りに面していて、山門をくぐるとすぐ正面に元三大師堂があります。

元三大師堂

元三大師とは、開祖良源のことです。

延暦寺中興の祖でもある良源は、数々の功績を残し、霊験者としても有名でした。

そして、魔を滅する大師、角大師などと呼ばれ、角大師の護符を家に貼っておくと疫病神の災厄から逃れられるとされ、今に至るまで篤い信仰を受けています。

コロナウイルス蔓延の時期にも、角大師の護符を求める人が多く訪れたそうですよ

元三大師堂には、元三大師像の他に薬師如来像や毘沙門天像、不動明王像がお祀りされていますが、残念ながら内部は非公開です。

ただ、毎月3日の護摩は誰でも自由に参加できますので、興味のある方はどうぞ参加してみてください。

紫式部歌碑

元三大師堂の左手に入り口と書かれた看板があり、その奥右には鐘撞堂、正面に紫式部歌碑があります。

歌碑には、紫式部が幼友達にあてて歌った一首と娘の大弐三位の歌一首が刻まれています。

「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月影」  紫式部

意味は、「思いがけず出会い、その形を見るか見ないかのわからないうちに雲隠れする月のように、久しぶりにお会いできたのに、その姿を見たかどうかわからないうちに、あなたはもう帰ってしまわれるのですね」という感じ。

「久しぶりに会ったのに、もう帰っちゃうの!?もっとおしゃべりしようよ」というちょっと寂しい気持ちを雅やかにに表現しています…多分。

ちなみに大弐三位の歌は

「有馬山 ゐなの笹原風吹けば いでそよ人を忘れやはする」

これは百人一首にも選ばれている歌です。

しばらく会いに来てくれない男性が、大弐三位の心変わりを疑う歌を送ったことに対する返歌となっています。

「有馬山の猪名近くにある笹原で、笹の葉がそよそよと音を立てています。まったくそうですよ。その音のように私はあなたのことを忘れてなどいるものですか」

もっと柔らかく訳すとこんな感じ。

「最近めったに会いに来ないくせに、こちらの心変わりを気にするなんて、あなたの方が心変わりしてるんじゃないの?」

ふくれっ面で詠んでいる大弐三位の顔が想像できる…。

本堂:源氏庭

歌碑の前を進むと本堂の入口があります。

入口正面には、金色に輝く紫式部が!

本堂内には、紫式部ゆかりの品や源氏物語関連の品も展示されていますが、一番の見どころは源氏庭です。

6月末から9月にかけて、桔梗が美しく咲き続けている美しい庭です。

華やかな庭というより、しっとりと落ち着いた雰囲気があり、いつまでも眺めていたいような、そんな庭でした。

紫式部顕彰碑

源氏庭の中ほどには紫式部顕彰碑があります。

考古学者角田文衛博士によって、蘆山寺が紫式部邸宅跡であると考証されたことを記念し、新村出博士が揮ごうした顕彰碑です。

本堂からは遠くて少し見えにくいですが、「紫式部邸宅址」と書かれています。

お土居

本堂を出て奥に進むと、別の参道があります。

そこを進み、墓地を抜けるとお土居が見えてきます。

お土居は豊臣秀吉の京都改造計画の際に、作られた洛外と洛中を仕切る大きな防塁です。

江戸時代になると、次々と壊されていき、現在は史跡として市内に8ヶ所残っているだけとなりました。

ちなみに、先ほどの参道へ戻り、北の突き当りには「慶光天皇の蘆山寺陵」があります。

蘆山寺の追儺式鬼法楽

蘆山寺の年間行事で最も有名なものが、節分の鬼法楽です。

鬼法楽(鬼おどり)とは?

鬼法楽は、開祖の元三大師良源が宮中で修行をしていた時、それを邪魔する三匹の鬼を追い払ったという伝説にちなんでいます。

節分当日は、太鼓とほら貝を合図に、宝剣を持った赤鬼、大槌を持った黒鬼、大斧を持った青鬼が、元三大師堂前の特設舞台に現れ、足拍子を取りながら、堂内で行われている護摩供の邪魔をします。

それを、追儺師や蓬莱師、そして福娘の蒔く蓬莱豆や福餅によって追い払うと、鬼は門外へ逃げていくのです。

節分限定で公開される秘仏

この日は、元三大師が鬼を追い払った時に使用したと伝わる法具「独鈷・三鈷」と大師が宮中で使ったと言われる「降魔面(ごうまめん)」が特別開帳されます。

歴史の重みとともに、元三大師の力がこもっているような独特のオーラをまとった秘宝は、まさに一見の価値ありです。

蘆山寺のご朱印

蘆山寺のご朱印は

  • ご本尊 元三大師
  • ご本尊 弥陀三尊
  • 紫式部邸宅址
  • 洛陽三十三観音霊場 第三十二番 如意輪観音
  • 京都七福神 金山毘沙門天

の5種類で、300円の御志納となっています。

蘆山寺 基本情報

住所:京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397

  • 拝観時間 9:00~16:00
  • 拝観料 大人500円 小中学生400円

アクセス:最寄り駅

  • 京阪本線 出町柳駅 神宮丸太町駅
  • 市バス 府立医大病院前

参拝車専用駐車場あり (20台程度)

鉄道・バス乗り換え案内 http://www.arukumachikyoto.jp/

蘆山寺公式ホームページ http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html

寺町通りのおすすめカフェ・スイーツ

蘆山寺が面している寺町通りには、歴史ある寺社の他、おしゃれなカフェやレトロなお店が多くあります。

最後に寺町通りにあるおすすめのお店を紹介しておきますね。

寺町周辺を散策されるときには、ぜひお寄りください。

一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)

300年以上の歴史がある日本茶専門の老舗、一保堂では、定番の日本茶から季節のおすすめまで豊富な商品が販売されています。

併設の「喫茶室嘉木」では、お抹茶や玄米茶を自分で淹れるところから楽しめます。

残念ながら喫茶室嘉木は2024年冬まで改装中のためお休みですが、仮店舗ではテイクアウトができます。

一保堂茶舗公式ホームページ https://www.ippodo-tea.co.jp/pages/store-kyoto

二條若狭屋 寺町店

寺町通りから二条通りへ入る手間にあるのが二條若狭屋寺町店、創業は大正の始め、100年余りの歴史を誇る老舗和菓子店です。

店舗2階の茶房では、寺町店限定メニュー・5種類のシロップをかけていただくかき氷「彩雲」がおすすめ。

他にも可愛いかき氷が1年を通じて色々楽しめます。

もちろん抹茶セットやおぜんざいも人気です。

季節の和菓子が美しくて、食べるのがもったいないくらい…。

二條若狭屋寺町店 https://twitter.com/616wakasaya

村上開新堂

村上開新堂は、明治40年創業の老舗洋菓子店です。

マドレーヌやガレット、フロランタンにロシアケーキ。

どこか懐かしい焼き菓子が並びます。

2017年に新設されたカフェでは、カフェ限定一保堂茶舗のほうじ茶を使ったほうじ茶シフォンがおすすめです。

でも残念ながらこちらのカフェも現在改修中です。

村上開新堂ホームページ https://www.murakami-kaishindo.jp/index.html

鼓月KINEEL

KINEELは、京菓子處鼓月がプロデュースしている洋菓子店です。

一目ぼれしそうなほど可愛い「姫ケーキ」やお花の形のラングドシャ「rufleu」「焼きチョコ」に「シフォンケーキ」と、目移りして大変!

季節ごと、記念日ごとに何度も通いたくなるお店です。

KINEEL京都公式 https://twitter.com/kineelofficial

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