安倍晴明の子供もやっぱりすごかった!安倍吉平・吉昌ってどんな人?

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平安時代の天才陰陽師と言われている安倍晴明。

母は天狐だったという伝説を持つ晴明は、現代においてもその神秘性やイケメンぶりで、多くの作品の中で活躍しています。

今回は、晴明の子供たちを紹介します

あの晴明に子供がいたの?ということは、天狐の孫?

さてそれはどうなのでしょうか。

この記事を読めば、わかる…かも?

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安倍晴明についてちょっとおさらい

まずは、安倍晴明について、超簡単にお話ししておきます。

安倍晴明は、平安時代中期の陰陽師で、藤原道長にも重用されていたと伝わっています。

「葛の葉」という狐が母親だったという伝説を裏付けるかのように、84歳という当時としては超長生きをしています。

その上、死ぬまで現役の陰陽師だったというから、余計に誕生の伝説が真実味を帯びてしまっています。

彼の陰陽師としての才を見出した賀茂忠行・保憲父子により、陰陽道の奥義を授かった晴明は、数々の逸話を残しています。

晴明によって築かれた陰陽師安倍家は彼の子供たちにより、賀茂家とともに陰陽道を支えてゆくことになるのです。

実際の晴明がどんな人物だったかは、別の記事でお話ししていますので、詳しくはそちらをご覧くださいね

陰陽師安倍晴明 平安の都に現る! 史実と伝説に隠された実像とは?

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晴明の後を継いだ2人の子供

安倍晴明には、

安倍吉平
安倍吉昌

という2人の子供がいました。

彼らも晴明の血を継ぎ、優秀な陰陽師となっています。

 

安倍吉平

吉平は、天歴8年(954年)ごろの生まれだとされています。

晴明の後継者にふさわしく、藤原道長・実資らに重用されました。

正歴2年(991年)には、陰陽博士となり、以後陰陽助・主計助・主計頭・大膳太夫・穀倉院別当などを歴任しています。

治安元年(1021年)には、従四位上を授かりました。

吉平にまつわる伝説

「古今著聞集」には、吉平が、友人の医師・丹波雅忠と酒を飲んでいた時の話がかかれています。

雅忠が、話に夢中で杯に注がれた酒を全然口にしていませんでした。

すると、吉平が急に

「早くその酒を飲んでしまわないと次揺れ(地震)が来るぞ」

といったのです。

その直後、本当の地震が来た!

また、「古事談」には

藤原師実(道長の孫)の屋敷が一度も火災に遭ったことがないのは、屋敷のあちこちに吉平が呪符を貼っていたからだ

との記述もあります。

父・晴明と同様に、吉平も有能な陰陽師だったようです。

安倍吉昌

一方、吉昌とはどんな人物だったのでしょうか。

吉昌は、天歴9年(955年)ごろに誕生したとされています。

兄・吉平とは1年違いの兄弟ということになります。

吉昌も、晴明・吉平と同じく優秀な陰陽師でした。

天禄元年(970年)には、晴明の師匠でもある賀茂保憲の推挙で、天文学業生(天文道の学生)となり、寛和2年(986年)には、晴明の後任として、天文博士に任じられています。

天文博士の他、陰陽博士・主計頭・陰陽頭などを歴任、兄と同じ従四位上に叙せられました。

また、天文密奏宣旨の保有者であり、異常な天文気象が現れたときには、観測記録と占星術の解釈を内密に上奏(帝に報告)する役目をしていました。

 

吉昌嫡男説

吉昌が、本来なら嫡男が継ぐべき陰陽頭を任じられていることや、吉平との生年差が1年足らずだったことから、実は、吉平は吉昌の異母兄で、吉昌が嫡男だったのではないかという説があります。

しかし、藤原道長の「御堂関白記」や実資の「小右記」などに登場するのは、吉平の方が多く、今のところ、吉平が嫡男だったという説の方が多いようです。

2人とも優秀だったのだから、より資質に適した職に任じただけのように、私は思いますが…。

全くの素人ですから、逆に自由な考えが言える!

その後の安倍家

2人の優秀な後継ぎのおかげで、安倍家はその後、賀茂家とともに、というより賀茂家をしのぐほどの勢いを持つ陰陽道の家となっています。

安倍氏嫡流は、室町時代に土御門(つちみかど)という家名を名乗り、陰陽道宗家としての権威は、江戸末期まで続きました。

そして現代。

様々な作品で、活躍し続けている晴明やその子孫は、私たちを平安の都へいざなってくれています。

安倍吉平・吉昌が登場する作品

晴明の子供たちも、父に負けず劣らず多くの作品の中で躍動しています。

おすすめの作品は、こちら!

鬼舞シリーズ    瀬川貴次

陰陽師を目指して京の都へやってきた少年・宇原道冬が主人公。

なぜか安倍晴明の息子である吉平・吉昌に気に入られた道冬が、彼らとともに数々の怪異に挑みながら成長する物語です。

吉平・吉昌の美形ぶりもすごければ、晴明の年齢を超越した美しさも見もの。

兄弟の間には、他人にはわからない屈託があったり、道冬少年の妙な体質が面白かったりと飽きることなく読み進められる本です。

陰陽ノ京    渡瀬草一郎

賀茂忠行の子・保胤が主人公ですが、少年吉平もたびたび登場します。

また未熟な陰陽師見習の吉平が、保胤らと共に、鬼や怪異に立ち向かいます。

とても前向きで、頑張り屋の吉平が可愛いです!

少年陰陽師   結城光流

安倍晴明の孫・昌浩が晴明の式神・十二神将が、数々の妖異と戦いながら成長していく平安ファンタジーです。

昌浩という孫は架空の人物ですが、吉平・吉昌は史実通り晴明の息子として登場します。

吉昌の末っ子という設定の昌浩は、晴明が認めた後継者で、安倍家の人々は、陰になり日向になりながら昌浩を助けます。

吉平や吉昌も陰陽師として活躍したり、昌浩を可愛がったり、魅力的な人物として描かれています。

ぬらりひょんの孫    椎橋寛

大妖怪”ぬらりひょん”の孫である奴良リクオが、妖怪たちの勢力争いや騒動に巻き込まれながら成長していく物語を描いたコミックです。

白装・安倍家、安倍晴明の実子として吉平が登場しています。

2代目当主として御門院家を千年もの間まとめてきた羽衣狐と人間のクォーター。

妖怪ブームの火付け役ともなった怪奇ファンタジーです。

終わりに

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

安倍晴明から陰陽師、平安時代と、私の興味はいまだにつきません。

学生時代には、苦手だった平安時代が、今になってとても魅力的で、いろんな本を読み漁っている今日この頃です。

これからも、いろんな人物を紹介したいと思っていますので、どうぞお楽しみに。

 


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