京都宇治の三室戸寺 見ごろの紫陽花を堪能!素敵な景色にうっとり

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6月のよく晴れた…少し薄曇りのある日、紫陽花が見ごろになっている三室戸寺へ行ってきました。

紫陽花の名所として大人気のスポットだけあって、開門すぐにもかかわらず、すでに多くの人が!

私もその中に混じって、美しい紫陽花を見てきました。

今回は、三室戸寺の紫陽花をおすそ分けです!

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三室戸寺について

三室戸寺は、京都府宇治市にある本山修験宗の別格本山です。

光仁天皇の勅願によって奈良時代に創建された古刹で、西国観音霊場第10番札所にもなっています。

ご本尊は、三室戸寺の奥、岩淵より出現されたと伝わる千手観音菩薩です。

広大な境内には、日本庭園・与楽園、ツツジ・しゃくなげ園、しだれ梅園、そしてあじさい苑があります。

本堂や三重塔は、山の中腹に位置し、長~い石段を登らなければならないほか、境内全体も高低差があるので、参拝されるときは、歩きやすい格好でお出かけください。

三室戸寺の見どころ

三室戸寺では、今回紹介する紫陽花の他に、早春のしだれ梅、ゴールデンウイーク頃に見ごろを迎えるツツジやしゃくなげ、7月初めごろからは本堂前を美しく彩る蓮の花が楽しめます。

秋になると見事な紅葉も見られ、一度だけでなく何度でも訪れたくなる寺院です

しだれ梅園

しだれ梅は2022年に公開が始まったばかりの新しい庭園ですが、約250本の可愛い梅たちが咲き誇る様子はとても美しく、すでに京都の新しい梅の名所となりつつあります。

例年の開園時期は2月初めから3月中です。

つつじ園

関西の寺社ではナンバーワンの規模を誇るつつじ園では、約2万株のツツジが!

紫・白・ピンクの花たちが見事に咲きそろう様子は、まるで色鮮やかなじゅうたんのようです。

 

例年の見ごろは4月下旬から5月中旬

この時期は、ツツジ以外にしゃくなげも見ごろを迎えます。

蓮園

7月には、本堂前に置かれた約250鉢もの蓮が見ごろを迎えます。

本堂を背景に上品な美しさをたたえた蓮の花が咲きそろう様子は、まさに極楽浄土。

ツツジや紫陽花とはまた違った風情が楽しめます。

紅葉

紅葉の見ごろは11月下旬から12月上旬です。

境内のいたるところに美しい紅葉が見られる三室戸寺は、実は古くから紅葉の名所として知られていました。

現在では、知る人ぞ知る紅葉の穴場!

京都市内の混雑をしり目にゆっくりと秋の風情が楽しめます。

三室戸寺の伽藍

三室戸寺の見どころは、お花だけではありません。

本堂周辺には、個性豊かな石像や注目してほしいポイントがいっぱい!

ユニークな姿の宇賀神

朱塗りの山門をくぐり、石段を上がるとすぐ右手には、身体は蛇で頭だけが人間の姿をしている「宇賀神」と言う石像が見えてきます。

初めてみた方は、おそらくぎょっとするかと思いますが、そのお顔をよく見るとちょっと可愛らしい…。

こちらは財運・金運の神様で、宇賀神をなでると財運や良縁があると言われています。

私が訪れたこの日も多くの人が撫でていました。

狛兎

本堂前には、可愛い兎が大きな玉を抱いている石像があります。

玉の中には、卵型の石があり、願い事をしながら玉の中に手を入れてその石を立てられたら、願い事が叶うとされているのですが、なんとこの狛兎の石を立てたい方で長い行列ができていました。

一緒に訪れていた娘に、「どうする?」と聞いたら、

「もし立てられへんかったら、願い事が叶わへんのやろ?そんなん悲しいやん」

ということで、私たちはそばで見ているだけにしておきました。

宝勝牛:狛牛

狛兎の向かいには、宝勝牛・勝運の牛が鎮座しています。

すぐ横にあるのが、若乃花・貴乃花の手形です。勝運をいただきに来られたのかな?

牛の口の中には石の玉があり、それをなでると勝運がつくそうです。

こちらは、願い事が叶わないという明確なお告げ(?)はないので、なでておきましょう!

びんずるさんと龍頭

本堂にお参りして回廊を左へ行くと、塗りの禿げた木像!

これは、賓頭盧(びんずる)と言うお釈迦様のお弟子さんで、病気を治して、健康を分け与えてくださる仏様なのです。

悪いところがいろいろあるので、しっかり撫でておきました。

本堂の左端には、少し大きめの置物のようなものが…。

これは、三室戸寺の昔の鐘についていたもので、なでるとお金(鐘)のかえる龍頭と呼ばれています。

戦国時代に織田信長と足利義昭が争った際に三室戸寺は義昭の味方をしましため、伽藍は破壊され、梵鐘も取り上げられました。
梵鐘は豊臣秀吉の部下であった増田長盛の手に渡ります。
長盛は、梵鐘の龍頭(吊り下げる部分)だけを切り取って置物として飾ったところ、にわかに病にかかりました。
これは梵鐘の祟りだと思った長盛が、龍頭を三室戸寺に返すと、病が治ったのです。

その後梵鐘も戻ってきたことから、この龍頭をなでるとお金(鐘)がかえると言われるようになったそうです。

ということで、こちらもなでなで。

なんだか撫でてばかりです。

三重塔へ

本堂にお参りして、右へ向かうと阿弥陀堂、浮舟の石碑、三重塔が見えてきます。

浮舟とは、『源氏物語』の「宇治十帖」に登場する姫のひとりで、『源氏物語』ゆかりの地として多くの人々が巡った場所だと言われています。

小さいながら趣あるたたずまいを見せる三重塔は、江戸元禄時代に建てられたもので、京都府指定の文化財です。

三重塔の周りには紅葉が植えられており、紅葉シーズンにはとても美しい景色を見せてくれます。

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いざ、あじさい苑へ!

お待たせしました、いよいよあじさい苑へ参ります。

あじさい苑の入り口は、本堂から石段を下り、山門への参道の途中にあります。

実ははじめに山門をくぐった時点ですでに美しい紫陽花たちの様子が見えていたのですが、実際にあじさい苑の中に入ってみると、ぐるり360度紫陽花だらけ!

ここまでの多くの紫陽花は初めてでした。

右を見て、左を見て、後ろを見て、前を見て…、とにかく見ごろの紫陽花だらけ。

ハートの紫陽花もめっけ!

山沿いの森のような場所にあるあじさい苑は、日陰が多くとても心地の良い風も吹いて、ゆっくりと紫陽花を楽しむことができました。

6月25日までの土日には、ライトアップも行われ、お昼間とは違った紫陽花の表情が楽しめます。

花の茶屋

あじさい苑の中にある花の茶屋は、境内で唯一飲食ができるお店です。

とっても可愛いあじさいパフェや抹茶パフェ、茶そばなどのおいしそうなメニューが揃っていました。

本当ならあじさいパフェを食べたいところでしたが、食べきれる自信がなかったので、抹茶セットにしました。

手毬のようなお餅もわらび餅も美味しくて、久しぶりの抹茶でほっこり!

花の茶屋は、4月中旬のツツジ・しゃくなげから7月初旬までのあじさい苑の開園期間中のみ営業しています。

三室戸寺のご朱印

三室戸寺ではあじさい苑開園中の限定ご朱印が4種類もあります。

どれにしようか選ぶのが大変ですが、今回はこちらの切り絵ご朱印にしました。

少し写りが悪いですが、本当はもっと可愛くてきれいなんです。

限定の切り紙御朱印です

ゆっくりと境内を回り、紫陽花を楽しみ、お抹茶をいただいて、約1時間半。

紫陽花に癒される素敵な時間を過ごすことができました。

紫陽花の季節はそろそろ終わりですが、これからは蓮の花が見ごろになります。

暑い夏の日に蓮の花を眺めて清々しいひとときを過ごしてみてはいかがですか。

三室戸寺の基本情報

拝観時間

@4月1日~10月31日 8:30~16:00 最終入山・ご朱印受付~15:40 閉門16:30

@11月1日~3月31日 8:30~16:00 最終入山・ご朱印受付~15:10 閉門16:00

拝観料

通常期間 大人500円 小人300円

2月18日~7月17日/11月中 大人1,000円 小人500円

休み 8/13~15 12/29~31

三室戸寺公式サイト https://www.mimurotoji.com/

アクセス

最寄り駅 京阪宇治線「三室戸寺」駅より徒歩約15分

駐車場は三室戸寺前のタイムズ(120分1,000円)ほかのご利用が便利です。


京おぼえ季節の花たち散策覚え書
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小春

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