四季を通じて花々が美しい梅宮大社は猫好きにもおすすめの猫神社!

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京の寺社
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京都市右京区にある梅宮大社は、嵐山渡月橋の下を流れる桂川(渡月橋を超えると大堰川が桂川と名を変えます)の東にある神社です。

境内には、梅に椿、八重桜、つつじにカキツバタ、青もみじにあじさい、そして紅葉までも楽しめる神苑が!

今回は、嵐山からは一駅の距離にありながら、静かに楽しめる梅宮大社を紹介します。

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梅宮大社の由緒

梅宮大社が創建された正確な時期はわかっていませんが、もともとは奈良時代の京都の南、綴喜郡井出町周辺に建てられたそうです。

平安時代に入り、嵯峨天皇の皇后であった壇林皇后(だんりんこうごう)・橘嘉智子により、現在の場所に遷されました。

ご祭神

梅宮大社には、本殿に四柱、相殿に四柱がお祀りされています。

本殿のご祭神

  • 酒解神(さけとけのかみ)=大山祇神(おおやまずみのかみ)
  • 酒解子神(さけとけこのかみ)=木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
  • 大若子神(おおわくこのかみ)=瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
  • 小若子神(こわくこのかみ)=彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

本殿のご祭神は親子孫の三代にわたって酒造りに関わってきた神様で、本来の神様のお名前とは別に、梅宮大社でのみ使用される名前となっています。

相殿

  • 嵯峨天皇
  • 檀林皇后
  • 任明天皇(にんみょうてんのう)
  • 橘清友公(檀林皇后の父)

ご神徳(ご利益)

    • 子授け・安産
    • 学業・芸能・音楽の神
    • 酒造りの神

檀林皇后は、梅宮社に祈願したことを皇子を授かり、社殿の砂を床の下に敷いて出産に臨んだところ、大変な安産だったそうです。

その伝承にちなんで梅宮大社は子授け・安産の神として広く信仰されてきました。

また、嵯峨天皇は、弘法大師空海・橘逸勢とともに三筆とされたことや仁明天皇が横笛の名手であったことから、学業成就や芸能・音楽上達のご神徳もあるとされています。

手水舎の横に並ぶ酒樽

そのため、桂川の西にある松尾大社と共に多くの酒造関係者に篤く信仰され、お酒に関わる神事が今も行われています。

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梅宮神社の境内

梅宮神社には、阪急電車「松尾大社」駅から西へ、桂川を渡って四条通りを北に入ったところにあります。

石の鳥居(一の鳥居)の向こうに朱の鳥居と楼門。

楼門

立派な楼門の上には、酒造の神様をお祀りしている神社らしく、酒樽がずらっと並んでいます。

楼門の手前右には、日本第一酒造の祖神・安産守護の神と刻まれた石碑。

楼門をくぐると拝殿、その奥が拝所、本殿と直線状に並んでいます。

拝所

拝所から奥に本殿が見えます。

拝所はかやぶきの屋根が柔らかな曲線を描き、とてもやさしい印象でした。

本殿の東には、これをまたぐと子宝に恵まれるという「またげ石」がありますが、一般公開はされていません。

拝所の左右にある回廊の隙間から、摂社の若宮社・護王社が見えます。

本殿のお参りを済ませた後は、神苑へ参りましょう!

神苑

神苑の入口は、境内の東、本殿に向かって左にあります。

境内西の社務所で拝観料を納めてから入りますが、私が拝観したときは、入り口に受付がなくて簡単な鉄の門を勝手に開けて入りました。

神苑から見た入口

神苑は、本殿を囲むように東から西までぐるっと回れるようになっています。

中に入るとすぐに見えてくるのが、咲耶池。

2月中旬から3月初めごろは、梅が見ごろとなります。

5月頃は花菖蒲もきれいです

茶席・池中亭

咲耶池の中には、嘉永4年(1851)に作られた池中亭という茶席があります。

新緑の頃の池中亭

通常非公開ですが、かやぶきの屋根がとても風情のある美しい茶席です。

池中亭へ続く橋の手前には、大納言・源経信が梅宮大社周辺の風景を詠んだ歌碑が立っていました。

「ゆふされば かど田のいなばおとづれて あしのまろやに秋風ぞふく」

(夕方になると、家の門前にある田んぼの稲穂がさわさわと鳴り、芦ふきの山荘に秋風が吹いているよ)

神苑を彩る花々

神苑は、東から北、西と回遊できる作りとなっていて、それぞれのエリアに、季節の花が植えられています。

東はツツジやカキツバタが、北から西に向かって、花菖蒲や八重桜、あじさいと続き、西神苑には梅苑があり、季節ごとに花々が美しい景色を見せてくれます。

西神苑に咲くスイセン

秋になると今度は紅葉の名所となり、特に池中亭の周辺は、まさに歌碑の通りの風情を見せてくれます。

境内を自由に闊歩する猫!

梅宮大社のもう一つの魅力は、可愛い猫たちです。

20年くらい前に保護された猫が子猫を生んで今や10匹以上が梅宮大社に住んでいます。

社務所横には、猫のハウスが並び、猫が日向ぼっこしながらくつろいでいる姿が見られます。

猫目当てで来られる方も多いようですが、注目されるのにすっかり慣れた様子の猫たちは、カメラを向けられても知らん顔。

でも勝手にえさを上げることはしないでくださいね。

小春からひとこと

梅宮大社は、その名の通り、梅で有名な神社で、平年は2月下旬から3月上旬が梅の見ごろとなっています。

ですが、青葉の美しい5月も参拝時期としてはおすすめです。

ツツジや花菖蒲、青々とした樹々の競演がとても美しく、こちらまで清々しく、元気になります。

風情ある景色をゆっくりと楽しむなら、ぜひ一度梅宮大社に足を運んでみてください。

梅宮大社の基本情報

  • 住所 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
  • 境内自由
  • 神苑拝観時間 9:00~17:00
  • 拝観料 大人600円/小人400円

アクセス

  • 最寄り駅 阪急「松尾大社」駅 徒歩約10分
  • バス 「梅宮大社前」 徒歩約3分

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