正寿院は、風鈴の寺として知られている宇治田原の寺院です。
たくさんの風鈴がつるされて、とても夏らしい景色が広がる境内とハート形の猪目窓や美しい花天井が見どころ!
今回は娘と2人、京阪宇治駅から可愛い宇治茶バスを利用して正寿院へ行ってきました。
宇治駅から正寿院へ
正寿院(しょうじゅいん)は宇治田原の山間にあるため、訪れる人の多くはマイカーを利用されています。
わが家にも車はあるけれど、ナビだけを頼りに初めての場所へ無事たどり着ける自信は100%ありません。
なので今回は、電車とバスを乗り継いで行くことにしました。
ほっこり宇治茶バス
京阪宇治駅からは、土曜・休日のみ運行の宇治茶バスに乗車。
外装は宇治茶色で、内装はお茶席風です。
可愛いハートの窓に降車ボタンまでハートで可愛い!
途中の停留所では地元の方も乗車されますが、ほとんどが正寿院を参拝される方ばかり。
正寿院までは可愛い宇治茶バスで約40分です。
宇治茶バスを利用するなら1日乗車券「周遊木っプ」(1300円)もおすすめ。
木製の切符が可愛いです!
緑鮮やかな茶畑や山々を眺めながら歩くこと約15分、正寿院が見えてきました。
この日は曇りがちで少し風もあったので、割合に過ごしやすかったのですが、日傘は必須。
足元も歩きやすい靴がおすすめです。
花風鈴小径
正寿院の拝観受付口からはすでにたくさんの風鈴が!
本堂前の花風鈴小径には、ひまわりの風鈴・水引で作られたカニや亀の入った風鈴・苔玉の風鈴などがつるされて、とてもきれい。
花風鈴は月ごとに変更されているそうで「風鈴まつり」開催初期の6月には紫陽花の風鈴、7月上旬から8月はひまわり、9月になるとコスモスの風鈴になります。
風が吹き抜けると、涼やかな音色が響きます。
涼しい風に吹かれながらゆらゆらと揺れる風鈴を眺め、可愛い音色に耳を傾けていると、ほんの一瞬ですが暑さを忘れさせてくれます。
願いが叶う地蔵堂
風鈴の小径の右奥には、カラフルな紐で覆われたお堂。
こちらは地蔵堂。
カラフルな紐は「叶紐(かのうひも)」といいます。
結び目が「十」と「口」になっていて、合わせると叶うという字になり、とても縁起の良い結び方だとか。
この「叶紐」を地蔵堂に結ぶと願いが叶ったことから、別名「叶堂(かないどう)」とも呼ばれています。
「叶紐」は、8のつく日に参拝すれば授与いただけるそうですよ
思いのままに「花手水」
地蔵堂の左側にあったのが、「私の花手水」。
こちらの手水に飾られているお花は造花で、参拝されている方が思うように飾っても良いという珍しい花手水です。
すでにきれいに飾ってあったので、これ以上下手なことはしたくない…。
私はただきれいだなぁと眺めるだけでやめておきました。
ほかの花手水は生花なので、触っては駄目ですよ。
本堂
本堂に入ってすぐ目に飛び込んできたのは、みごとな襖絵たち。
ありがたいことに正寿院さんは本堂内陣以外ほとんどが撮影OKです。
可愛い童が遊んでいるもみじや龍神?の襖絵など、あんまり素敵なので、いっぱい撮影してしまいました。
正寿院の御本尊は、秘仏の十一面観音像です。
なんと50年に1度しか開帳されません!
でも、御本尊の指とつながっている五色の紐「結いの紐」を挟んで手を合わせれば、十一面観音様とご縁が結べます。
暗くて見えにくいのですが、内陣の天井には梵字や蓮などが描かれています。
これは江戸時代に描かれた種字曼荼羅という天井画です。
曼荼羅…仏様の世界を表したもの
全国のご当地風鈴
本堂奥の壁いっぱいにあるのは、全国のご当地風鈴です。
色々な形の風鈴が合って面白い。
私が気に入ったのは、群馬県の涼しげな風鈴。
隣の猫型?風鈴も可愛いですね。
本堂から花風鈴小径を眺めるのも素敵。
本堂をぐるっと一周
ご当地風鈴の奥へ行くと、本堂の周囲をめぐるルートになっていました。
板塀に沿って瓢箪型の風鈴が並び、その奥には風鈴入りの花手水。
内陣の後ろ側にあたる部分には、船形の庭と葡萄栗鼠(りす)図の板絵があります。
板絵はなにやら問答になっているようなのですが…
難しいことはわからないのでパスです!
ぐるっと回ると本堂へ戻ってきます。
客殿の花天井と猪目窓
いったん境内の外へ出て少し坂を下ったところにあるのが、客殿です。
入口までの通路にも涼しげな風鈴がつるされています。
拝観受付でもらったパンフレットを見せ、日付印を押してもらってから中に入りました。
客殿の「則天の間」にあるのが、猪目窓と花天井です。
ハート形の猪目窓、向こうの緑が映えてとてもきれい。
猪目窓は四季を通じてさまざまな景色が楽しめます。
そして本日最後に正寿院へ。
今朝まであまり咲いてなかったと言う桜が、訪れた時には咲いてて猪目窓から見られて幸運でした💕
ちょっと待って幸せのおかげも見られて、更に幸運だったなあと(*´ 艸`) pic.twitter.com/XYfm5oX95H— うさこ (@usacok) April 7, 2019
見上げると、色鮮やかな花々が所狭しと咲き乱れていました。
首がいたくなるほど眺め続けても飽きません。
花天井の四隅には、都の守護としても知られている四神(青龍・白虎・玄武・朱雀)が配置されているほか、風神雷神や舞妓さんの姿も隠れています。
参拝された際にはぜひじっくりと探してみてください。
ちなみに「則天の間」では、あおむけで寝転びながら花天井を見ることができます。
でも人が多いとちょっと恥ずかしいかも。
うつ伏せはNGですよ
可愛いお地蔵さまたち
正寿院では風鈴や花天井など、上を眺めることが多いですが、足元にも目を向けてみてください。
境内のあちこちに、可愛いお地蔵さまが鎮座されています!
御朱印にもなっている大笑いのお地蔵さまやおやすみ地蔵さま、麦わら帽をかぶったお地蔵様はとってもチャーミングです。
素敵な花手水もお見逃しなく!
正寿院の御朱印
今回私が授与していただいたのは、猪目窓と舞妓画の御朱印です。
正寿院では、月替わりの御朱印やちぎり絵の御朱印、切り絵や記念日御朱印などさまざまな御朱印があります。
【8月御朱印お知らせ】
※郵送対応も本日より受付致します。
※8月1日〜16日までは書置のみとなります。直書き対応日
【終日可能】
19、20、21、26日
【9時〜12時まで可能】
22日
【13時〜16時まで可能】
24、31日変更あれば掲載致します。#正寿院#京都#御朱印 pic.twitter.com/TXgHjbHJfV
— 正寿院(風鈴寺)shojuin (@shoujuin28) July 31, 2024
詳しくは公式サイトをご覧くださいね。
帰り道で見つけた素敵な茶園
正寿院の素敵な景色をたっぷりと堪能し、バス停へ。
帰りのバスは12:12を逃すと16:12までないので、絶対に遅れられない!
相当な余裕をもって歩いていると、行きには気づかなかったお店を発見!
それは、小山園製茶場の茶畑にある可愛いカフェでした。
オーガニック栽培の抹茶や抹茶ラテ、煎茶など(500円より)を選ぶと、茶園散歩ができます。
茶園の中にあるテラスからは周りが一望できて、とても気持ちがいい!
靴を脱いでゆっくりとくつろいでもOKですよ。
正寿院の帰りにちょっと休憩するのにもおすすめ。
正寿院 風鈴まつりの基本情報
- 住所 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
- 電話 0774-88-3601
- 風鈴まつり開催期間 2024年9月30日(月)まで
- 拝観時間 9:00~16:30
- 風鈴まつり期間中の拝観料 800円(お菓子付き)
- マイカーでお越しの方は駐車場協力金が必要です
- アクセス 京阪・JR宇治駅よりバス利用「奥山田正寿院口」徒歩約15分
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