【花の寺】「三室戸寺」の美しい庭園と境内のご利益スポット

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三室戸寺は、京都府宇治市にある本山修験宗別格本山の寺院です。

四季折々の美しい花々が楽しめる「花の寺」として知られ、季節ごとの美しい御朱印も大変魅力的。

境内にあるご利益スポットも見逃せません。

今回は、『源氏物語』にもゆかりのある三室戸寺を紹介します。

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三室戸寺の御祭神と由緒

寺伝によると、三室戸寺の創建は宝亀元(770)とされています。

毎夜宮廷に輝く霊光の源を知りたかった光仁天皇は、右升弁(朝廷の役人)の多犬養(おおのいぬかい)に探索を命じました。

霊光を追って宇治川の支流・志津川をさかのぼっていた犬養は、その上流にある清らかな滝つぼを見つけました。

犬養が近づくと、その滝つぼから二丈(約6m)の千手観世音菩薩が滝つぼから現れたのです。

犬養が思わず滝つぼに飛び込むとその観音像が一尺二寸(36cmくらい)の二臂(2本の腕)の観世音菩薩像に変化しました。

光仁天皇はその仏像を安置し、南都大安寺の僧・行表(ぎょうひょう:最澄の師)を開山として創建したのが三室戸寺の始まりで、当時は「御室戸寺」と称していました。

御祭神

三室戸寺の御祭神は、滝つぼに現れお祀りされた二臂千手観世音菩薩で、完全秘仏で写真も公開されていません。

ただ本堂にはお前立(おまえだち:秘仏の代わりに安置されている仏像)が安置されていますので、御本尊を偲ぶことができます。

本堂

由緒

光仁天皇の勅願により創建された御室戸寺は、以後波乱万丈の道をたどることになります。

歴代天皇に崇敬された御室戸寺

光仁天皇が御室戸寺を創建して以来、御本尊として安置された二臂千手観世音像は秘仏となっていましたが、光仁天皇の御子・桓武天皇が自ら二丈一尺の千手観世音菩薩像を刻み、その体内に御本尊を納めて王城鎮護の御寺としました。

その後寛平年間(889~898)に逗留した三井寺の開祖・智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)が中興し、寺院に離宮を設けた花山法皇が御室戸寺を西国三十三所観音霊場第十番札所に定めました。

長和年間(1012~1017)には、三条天皇が法華三昧堂を、白河天皇は常行三昧堂を建立するなど、歴代の天皇から篤い崇敬を受けました。

本堂の隣にある阿弥陀堂

また創建以来光仁・花山・白河の三天皇の離宮が造営されたことから、このころより三室戸寺と称されるようになります。

盛衰を繰り返す

天皇の崇敬を集め、伽藍や寺域が拡張されていった三室戸寺ですが、寛正3年(1462)12月13日に食堂より出火し、伽藍がことごとく焼失してしまいました。

幸いなことに無事だった御本尊や常行堂の阿弥陀三尊像などは天明19年(1487)の本堂再建を待って再び安置されます。

再び寺運隆盛に向かっていた三室戸寺ですが、天正元年(1573)には織田信長に敵対した将軍・足利義昭に味方したため寺領がすべて没収され、衰退の一途をたどることになりました。

三室戸寺が復興を遂げたのは江戸時代に入った寛永16年(1639)のことで、道晃法親王(どうこうほっしんのう:後陽成天皇の皇子)の援助によるものでした。

ところが明和年間(1764~1772)にまたまた本堂が廃退し、文化11年(1814)になってやっと本堂が改築されました。

現在見られる本堂は、この文化11年に再建されたもので、京都府指定有形文化財となっています。

現代の極楽浄土を現出

現在の三室戸寺境内には約5000坪にも及ぶ広大な庭園があります。

これは昭和を代表する造園家・中根金作の設計により平成元年(1989)に完成したもので、園内には約2万株のツツジ・50種約1万株もの紫陽花が植えられたあじさい苑や枯山水・池泉回遊式の与楽苑があります。

6月下旬から8月上旬に本堂前で咲き乱れる100種類の蓮の花はまるで極楽浄土を見るような美しさです。

近年では早春のしだれ梅も話題となり、多くの拝観者が季節の花々を堪能しています。

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境内の見どころ

三室戸寺境内は花々の美しさはもちろん、数々のご利益スポット・歴史ある堂宇も見どころとなっています。
ただ、本堂や三重塔は山の中腹に位置し、長~い石段を登らなければならないほか、境内全体も高低差があるので、参拝されるときは、歩きやすい格好でお出かけください。

季節の花々が美しい境内

三室戸寺では、早春のしだれ梅、ゴールデンウイーク頃に見ごろを迎えるツツジやしゃくなげ、6月の紫陽花、7月初めごろからは本堂前を美しく彩る蓮の花が楽しめます。

秋になると見事な紅葉も見られ、1年を通じて見どころ満載のお寺。

まずはそんな三室戸寺の美しい花々を紹介しましょう。

しだれ梅園

しだれ梅は2022年に公開が始まったばかりの新しい庭園ですが、約250本の可愛い梅たちが咲き誇る様子はとても美しく、すでに京都の新しい梅の名所となりつつあります。

例年の開園時期は2月初めから3月中です。

つつじ園

関西の寺社ではおそらく1,2を競うほどの規模を誇るつつじ園では、約2万株のツツジが!

紫・白・ピンクの花たちが見事に咲きそろう様子は、まるで色鮮やかなじゅうたんのようです。

奥にちらりと見えているのが本堂です

例年の見ごろは4月下旬から5月中旬

こちらのツツジ園よりもう少し奥の方には、少し小ぶりの花が可愛い久留米ツツジの庭園もあります!

久留米ツツジ園

この時期は、ツツジ以外にしゃくなげも見ごろを迎えます。

あじさい苑

実は、ツツジと紫陽花が見られる庭園は同じ場所。

でも花の咲く時期が異なるので問題ありません。

三室戸寺が最も賑わうのはやはり紫陽花のシーズンです。

手水鉢も紫陽花色

三室戸寺さんの方も、本堂へ向かう石段に紫陽花アートが作られたり、ライトアップイベントがあったり、庭園内にお茶屋がオープンしたりと、万全のお迎え体制です。

私はツツジの季節と紫陽花の季節、両方お参りしているのですが、美しさではどちらも甲乙つけがたいのに、人出の多さでは断然紫陽花シーズンに軍配が上がります。

華やかなツツジとは異なり、しっとりとした風情が魅力の紫陽花。

人出は多くても庭園自体が広いので、特に午前中ならストレスを感じることはあまりなく楽しめるのもいいですよ。

蓮園

7月には、本堂前に置かれた約250鉢もの蓮が見ごろを迎えます。

本堂を背景に上品な美しさをたたえた蓮の花が咲きそろう様子は、まさに極楽浄土。

ツツジや紫陽花とはまた違った風情が楽しめます。

紅葉

紅葉の見ごろは11月下旬から12月上旬です。

境内のいたるところに美しい紅葉が見られる三室戸寺は、実は古くから紅葉の名所として知られていました。

現在では、知る人ぞ知る紅葉の穴場!

京都市内の混雑をしり目にゆっくりと秋の風情が楽しめます。

三室戸寺の伽藍

三室戸寺の見どころは、お花だけではありません。

本堂周辺には、個性豊かな石像や注目してほしいポイントがいっぱい!

ユニークな姿の宇賀神

朱塗りの山門をくぐり、石段を上がるとすぐ右手には、身体は蛇で頭だけが人間の姿をしている「宇賀神」と言う石像が見えてきます。

初めてみた方は、おそらくぎょっとするかと思いますが、そのお顔をよく見るとちょっと可愛らしい…。

 

 

こちらは財運・金運の神様で、宇賀神をなでると財運や良縁があると言われています。

私が訪れたこの日も多くの人が撫でていました。

狛兎

本堂前には、可愛い兎が大きな玉を抱いている石像があります。

玉の中には、卵型の石があり、願い事をしながら玉の中に手を入れてその石を立てられたら、願い事が叶うとされているのですが、なんとこの狛兎の石を立てたい方で長い行列ができていました。

もし石が立たなかったら願い事が叶わないのか…と思うとチャレンジできなかった意気地なしの私。

宝勝牛:狛牛

狛兎の向かいには、宝勝牛・勝運の牛が鎮座しています。

すぐ横にあるのが、若乃花・貴乃花の手形です。勝運をいただきに来られたのかな?

牛の口の中には石の玉があり、それを触ると勝運がつくそうです。

こちらはなでなでするだけでOKなので、触っておきましょう!

びんずるさんと龍頭

本堂にお参りして回廊を左へ行くと、塗りの禿げた木像!

これは、賓頭盧(びんずる)と言うお釈迦様のお弟子さんで、病気を治して、健康を分け与えてくださる仏様なのです。

悪いところがいろいろあるので、しっかり撫でておきました。

本堂の左端には、少し大きめの置物のようなものが…。

これは、三室戸寺の昔の鐘についていたもので、なでるとお金(鐘)のかえる龍頭と呼ばれています。

戦国時代に織田信長と足利義昭が争った際に三室戸寺は義昭の味方をしましため、伽藍は破壊され、梵鐘も取り上げられました。
梵鐘は豊臣秀吉の部下であった増田長盛の手に渡ります。
長盛は、梵鐘の龍頭(吊り下げる部分)だけを切り取って置物として飾ったところ、にわかに病にかかりました。
これは梵鐘の祟りだと思った長盛が、龍頭を三室戸寺に返すと、病が治ったのです。

その後梵鐘も戻ってきたことから、この龍頭をなでるとお金(鐘)がかえると言われるようになったそうです。

ということで、こちらもなでなで。

なんだか撫でてばかりです。

三重塔へ

本堂にお参りして、右へ向かうと阿弥陀堂、浮舟の石碑、三重塔が見えてきます。

浮舟とは、『源氏物語』の「宇治十帖」に登場する姫のひとりで、『源氏物語』ゆかりの地として多くの人々が巡った場所だと言われています。

小さいながら趣あるたたずまいを見せる三重塔は、江戸元禄時代に建てられたもので、京都府指定の文化財です。

塔は間近で見上げるのがお気に入り!

三重塔の周りには紅葉が植えられており、紅葉シーズンにはとても美しい景色を見せてくれます。

三室戸寺の御朱印

三室戸寺でいただける御朱印は種類がとても豊富で、基本の西国三十三所第十番札所御朱印のほか、季節限定や『源氏物語』にちなんだ切り絵御朱印などがあります。

紫陽花の季節限定の切り絵御朱印

三室戸寺と言えば紫陽花、ということで初めに紹介するのは紫陽花の切り絵御朱印です。

この御朱印をいただいたのは、令和5年の6月。

山門と紫陽花の切り絵と梅雨の季節らしい傘の絵、そして可愛いカタツムリが描かれた素敵な御朱印です。

切り絵御朱印にはほかに、令和7年巳年限定の宇賀神の切り絵と『源氏物語』にちなんだものがあります。

西国三十三所第十番札所の御朱印

三室戸寺の基本の御朱印は、西国三十三所第十番札所の御朱印です。

中央に大きく墨書きされた「大悲殿」の文字が力強く、美しい御朱印。

右には「西國第十番」の、中央には千手観音を表す梵字の朱印が押されています。

大悲殿とは観音菩薩像を安置している建物のことで、三室戸寺の場合は御本尊・二臂千手観世音菩薩像をお祀りしている本堂を指します。

色彩豊かな季節限定御朱印

三室戸寺では季節に合わせた美しい限定御朱印も拝受できます。

私がいただいたのは令和7年5月のツツジの時期にお参りしたときの御朱印です。

淡い紫の台紙に藤の花とカキツバタがデザインされ、「薫風(くんぷう)」の墨書きと梵字の朱印が入ったものです。

薫風とは、若葉の薫りを漂わせて吹く初夏の風のこと。

爽やかな5月の気候にふさわしい御朱印です。

このときは、他にも数種類の限定御朱印があり、1種類選ぶのにとても迷いました。

切り絵御朱印も捨てがたかったのですが、今回は断念!

季節の花々だけでなく、季節の御朱印も気になる三室戸寺です。

【ご注意を!】朱印受付は12時~13時の間、停止されています

おすすめの行事・祭事

公式サイトに掲載されている三室戸寺の行事は、季節の花に関するものばかりとなっています。

自然のことなので、開催時期については毎年若干のずれがあるかと思いますが、参考として紹介しておきます。

  • しだれ梅園の開園  2月上旬ごろから3月末ごろ
  • 久留米つつじ園の開園  4月初旬ごろから4月末ごろ
  • 平戸つつじ園の開園  4月中旬ごろから5月中旬ごろ
  • あじさい園の開園  5月末ごろから7月初旬ごろ
  • あじさい園ライトアップ  6月初旬から中旬過ぎ
  • 蓮園の開園  6月下旬ごろから8月上旬ごろ
  • ハス酒を楽しむ会  蓮の葉にお酒を注ぎ、蓮の茎から飲む行事で、健康・長寿の功徳があるとされています。令和7年は7月12日(土)に開催されました。

終わりに

花の寺として宇治市でも屈指の人気寺院の三室戸寺は、山麓から中腹にかけて境内が広がっています。

近くまで自家用車で来られる方も多いのですが、境内はもちろん徒歩。

庭園内はほとんど土の小径ででこぼこしたところもあります。

なので、お参りの際は足元はできるだけ歩きやすくて慣れた靴がおすすめです。

ぜひ楽しく安全にお参りしてくださいね。

三室戸寺 基本情報

  • 住所 京都府宇治市莵道滋賀谷21
  • 電話 0774-21-2067
  • 拝観料 大人1000円/小人500円

拝観時間

  • 4月1日~10月31日 8:30~16:30(最終入山15:40・閉門16:30)朱印最終受付は15時40分
  • 11月1日~3月31日 8:30~16:00(最終入山15:10・閉門16:00)朱印最終受付は15時10分

https://www.mimurotoji.com/

アクセス 最寄り駅 京阪宇治線「三室戸」徒歩約15分
鉄道・バス乗換案内 https://www.arukumachikyoto.jp/

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