ここ2か月ほど外出自粛で録りためていた映画を見たり、アマゾンプライムを見る日々が続いていました。
そんな中、「柳生一族の陰謀」を発見!
久しぶりに萬屋錦之介さんの迫力を味わいたいと夫婦で鑑賞。
やっぱりすごかったです。
画面から迫ってくるような迫力をあなたも味わってみてください。
z「柳生一族の陰謀」あらすじとキャスト
映画は、江戸幕府が出来て十数年、2代将軍秀忠から3代将軍家光へ変わる時期の話です。
そのころ幕府では、秀忠の嫡男家光と次男忠長の将軍継嗣争いが続いていました。
それは、家光を押す乳母春日局一派と忠長を押す実母お江の方一派との争いとも言えました。
この時代背景を前提に
「史実には残らなかった裏の歴史を描いています」
という設定でとんでもないストーリーが展開するのです。
おもなあらすじ
話は秀忠の不審な急死から始まります。
おそらく毒殺されたであろう秀忠の死を究明しようとするお江たち。
それを事前に阻止したのが、家光の剣法指南役であった柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)です。
柳生家は、柳生新陰流という剣の流派を守る家柄で、宗矩の子に柳生十兵衛、又十郎、左門、茜がいます。
実は秀忠の命を縮めたのは、家光の乳母春日局と松平伊豆守信綱でした。
秀忠が、家光を廃嫡し忠長を次の将軍にすると決めたことを知った二人が毒をもったのです。
将軍は長男の世襲と決めた徳川家康の遺言に従うため、そして家光のためでした。
ここから柳生宗矩の家光を将軍に据えるための陰謀がどんどん進みます。
#深作欣二 #HBD #時代劇
今日は深作欣二監督の誕生日。
画像は萬屋錦之介さんひさびさの東映復帰作としても話題を呼んだ奇想天外な野心作『柳生一族の陰謀』
柳生から青瓢箪呼ばわりされていた公家烏丸少将を演じた成田三樹夫さんの怪演はその後のテレビ化でもそのまま演じられたほど人気に。 pic.twitter.com/0A9HF8MHjB— @EijiMove (@EijiMove) July 2, 2023
家光を補佐し、立派な大名として生きるつもりだった忠長を欺き、謀反の罪をきせるため、多くの命が消えてゆきます。
父宗矩の恐ろしい陰謀を知らぬままその手助けをしてしまう十兵衛たちや協力した人々は、宗矩の陰謀の証拠隠滅のために悲惨で哀しい結末を迎えてしまいます。
結果、柳生宗矩の陰謀は、成功するのか、失敗するのか。
史実とは違う映画ならではの結末が待っています。
アクション時代劇が好きな人はもちろん、昔の重々しい豪華な時代劇をも楽しませてくれる面白い映画です。
なんといっても、主役の萬屋錦之介の凄みのある演技と美しい所作が魅力です。
名だたる俳優さんの演技がぶつかり合っている感じは、緊張感があり、鳥肌が立つほどでした。
この映画に出演されているそうそうたる役者さんは、すでに亡くなっている方も多く、若い人にはなじみのない人もいるかと思いますが、本当におすすめです。
キャストがすごすぎる!
主なキャストは以下の方々です。
ミニ情報もちょっとプラスしてます
ほかにも大女優の山田五十鈴さん、渋い俳優芦田伸介さん、独特な斬られ役で有名な福本清三さん、室田日出男さんなど多くの俳優さんが出演されています。
私の超個人的な感想
私が初めて「柳生一族の陰謀」を見たのは、中学生でした。
デビュー以来のファンだった真田広之さんが出演されていたためですが、もともと歴女で時代劇も好きだったこともあり、その迫力にのめりこんでみた覚えがあります。
久しぶりに見た若き真田さんは、まだ幼さが残る少年のようで、それでいてアクションは素晴らしかったです。
「やっぱり好き」
でも一番印象に残ったのは、錦之介さんの演技でした。
特にラストシーンの狂気の演技は、怖いくらいです。
これ以後何度かリメイクされ、実力のある俳優さんが宗矩を演じていらっしゃいますが、特にラストシーンのあの錦之介宗矩を超える人はいなかったと思います。
おそらくこれからも出てこないのではないでしょうか。
(あくまでもこれは個人の見解です、念のため)
個人の見解ついでにもうひとつ。
私が注目していただきたい俳優さんがもう一人、烏丸少将役の成田三樹夫さん。
成田さんは、例えればアラン・リックマンのような個性的で渋くてセクシーな俳優さんでした。
この映画では、剣の腕に優れている白塗りの公家役を怪演されています。
どんな役を演じても忘れられないキャラになる
名優・成田三樹夫から4作『仁義なき戦い』シリーズ〜松永弘
『柳生一族の陰謀』〜烏丸少将文麿
『宇宙からのメッセージ』〜ロクセイア12世
『蘇る金狼』〜小泉経理部長 pic.twitter.com/Zl44iiU8Qg— Mortimer (@colmortimer1997) August 27, 2024
千葉真一さん演じる柳生十兵衛とは、縁が深くテレビドラマでも十兵衛の敵役の公家として(またまた烏丸少将)出演されたこともあります。
癖のある悪役が多かったようですが、私はなぜか好きでした。(まだ15,6歳だったのに)
後には、松田優作さん主演のテレビドラマ「探偵物語」にも出演されています。
松田さん演じる工藤探偵を「工藤ちゃん、工藤ちゃん」と呼ぶ軽妙な刑事さんが素敵でした。
成田三樹夫
みんな大好きミッキー
仁義なき戦いも良いけど、探偵物語の服部刑事がたまらない
工藤ちゃんを容疑者にしがちなところ
賄賂をもらいがちなところ
松本刑事とのやり取り
その全てが愛おしい
#この脇役が出ると嬉しい pic.twitter.com/wE2uLBUD8u— うしお (@ushiorx) September 1, 2023
おっと、成田さんの話が長すぎましたね。
好きなものでついつい…m(__)m
終わりに
今回は、「柳生一族の陰謀」を紹介しました。
改めて考えれば、40年以上も前の映画なんですよね。
でも作品の重厚さ、面白さは今でも十分見ごたえがあります。
時代劇が好きな人もそうでない人も、一度お試しあれ。
コメント