2月とは思えないほどの暖かさに、思いつきでお出かけ。
ここ数年は観光客のあまりの多さのために敬遠してきた伏見稲荷大社に行ってきました。
きれいな青空をバックに、お稲荷さんの朱色がとてもきれいでしたよ。
伏見稲荷大社の由緒
まずは、伏見稲荷大社の歴史をサックリとお話しますね。
伏見稲荷大社の起源は、古く奈良時代ごろだと言われています。
和銅4年(711年)に秦伊呂具(はたのいろぐ)が稲荷山に稲荷大神を祀ったことが始まりです。
平安時代になると、稲荷信仰が庶民にも広まり、以来広く信仰を集めています。
本殿のご祭神はこちらの五柱
佐田彦大神(さたひこおおかみ)
宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
四大神(しのおおかみ)
そして、稲荷大神の眷属の白狐。
境内のあちこちにいろんな姿の狐が見られますよ。
ご利益は言わずと知れた、商売繁盛と五穀豊穣。
それ以外にも家内安全・病気平癒・学業上達などいろいろ。
歴史がとっても古い伏見稲荷大社なので、由緒だけでも長~くなってしまいますので、今日はこのくらいで。
では、美しいお稲荷さんへ参りましょう。
伏見稲荷大社のパワーを感じよう!
JR奈良線「稲荷」駅を降りると、真ん前に見えるのが大きな朱色の鳥居です。
鳥居の横では、お狐様がお迎えしてくれます。
鳥居の正面に立つと参道からずっと奥の楼門、拝殿までが見通せてとてもきれいでした。
参道を歩いた先には、立派な楼門があります。
両端には、一対の狐の像が狛犬のように向き合って座っています。
この楼門は、豊臣秀吉が母の病気平癒を願って建てたと言われています。
神社の楼門の規模としては最大級。
さすが秀吉!
楼門をくぐると外拝殿、本殿と続きます。
どちらも朱色が鮮やかで美しい建物ですが、目を引いたのは、本殿の屋根の下の装飾です。
色彩豊かで鮮やかな彫刻がとてもきれいでした。
(どこかで見たことあるような⁇)
そうだ、御香宮神社だ。
御香宮神社にも同じように鮮やかな色彩の彫刻があったのですよ。
どちらも安土桃山時代の特徴的な装飾のようです。
機会があれば、じっくりと見てくださいね。
本殿を参拝した後は、本殿を一周してみました。
横から見ても美しい本殿です。
次は有名なあのスポットへ!
神秘的な千本鳥居
世界的にも有名な千本鳥居は、本殿の後ろ側にある階段を上り、右手の方にあります。
朱色の鳥居がずらっと並んだ光景は、実際に見るとより神秘的です。
鳥居と鳥居の間から差し込む光まで朱色に染まっているようで、まさにパワースポットですね。
千本鳥居を抜けると、奥社奉拝所があります。
奥社奉拝所のある所は、通称「命婦谷」と呼ばれ、一般的には奥の院として知られています。
奉拝所の右奥には、「おもかる石」があります。
でも私は初め、どれが「おもかる石」かわからなかったんです。
丸い石が、どんと置いてあると思っていたのですが、そうではなく、一対の石灯篭の上にある丸い頭が「おもかる石」なんですよ。
願い事を念じながら、石を持ち上げて、思っていたより軽かったら、願い事が叶い、重かったら叶いにくいと言われています。
私は…内緒。
鳥居はまだまだ続くよ
参拝者の中には、ここでUターンする人も少なくないのですが、稲荷山の巡拝はここからなんです。
感染予防の二重マスクで、結構息が切れてきた私も、もう少し頑張ってみました。
奥社奉拝所から奥の鳥居は少し大きくなっていました。
途中にあったのは、「根上がりの松」です。
その名の通り、株をされる方(値上がり!)や商売人の方などに広く信仰されているということです。
鳥居が続く奥は緩やかに下り、また上がっていきます。
周囲は樹木がうっそうとしていて、少し怖い感じがします。
鳥居を抜けた先には、石段があり、その横には多くの小さな社がありました。
息切れしながら登りきったところには静かな池が広がっていました。
探し物は何ですか?
その池は新池、別称谺ケ池(こだまがいけ)と言います。
新池の石積みをご神体としているのが、熊鷹社です。
行方知れずになった人の居場所や探し物を探すときに、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手掛かりがあると言われています。
熊鷹社を過ぎると、本格的な「お山めぐり」が始まります。
ですが今回は、ここで終わり。
晴天に誘われ、思いつきで来てしまったため、時間が無くなってしまいました。
おそらくここから上は、まあまあの山登りになるはずです。
もう少し、準備をして改めて参拝することにしました。
ちなみに、熊鷹社からのお参りルートは、
@三ツ辻⇒四ツ辻から御幸(みゆき)奉拝所
この奥は、もっときつい山登りになります。
@三の峰から頂上の一の峰、御膳谷奉拝所への一巡ルートです。
きついお山めぐりですが、体力と時間のある方は、一度挑戦してみてください!
帰り道に見つけた素敵な場所
来た道をそのまま帰るのも面白くないので、鳥居のない方へ行ってみました。
すると、趣のある建物発見!
啼鳥庵(ていちょうあん)という無料休憩所と並んで、濃厚な抹茶スイーツが人気の稲荷茶寮がありました。
休憩所の正面には、おそらくきれいな花々が楽しめるであろう庭園があります。
残念ながら、今の季節はまだ何も咲いていませんが、これからが楽しみです。
次に参拝するときのお楽しみにとっておこう!
伏見稲荷大社でいただける御朱印
伏見稲荷大社でいただける御朱印は、3種類あります。
奥社奉拝所でいただける御朱印
御膳谷奉拝所でいただける御朱印
京都府京都市伏見区稲荷山官有地
伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所伏見稲荷大社の頂上まで登りました。息が切れました。般若心経を読み上げていた人が何人か見ましたが、なんだったんだろう。御朱印は初午まで書き置きとのこと。#御朱印 #御朱印巡り #京都 #伏見稲荷大社 pic.twitter.com/BRBYNhBnqb
— たかふみ@一宮巡礼中 (@takahumiat) January 23, 2020
御膳谷奉拝所は、今回私がお参りした熊鷹社のもっと先、稲荷山の上の方にあります。
また、伏見稲荷大社の境内には、別の神社もあってそちらでも御朱印がいただけますよ。
東丸神社(あずままろじんじゃ)
ご祭神は、江戸時代の国学者荷田春満(かだのあずままろ)で、合格祈願・学問成就のご利益があると言われています。
隣には、荷田春満邸宅跡もありました(非公開)
伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ)
奥社奉拝所を過ぎて少し歩いたところに小さな分かれ道があります。
そちらへ入っていくと伏見神宝神社があります。
ご祭神は、天照大神・稲荷大神
そして饒速日命(にぎはやひのみこと)が地上へ下ってくる際に神様から授けられた従種類の宝物:十種神宝(とくさのかんだから)が奉安されています。
また、伏見神宝神社周辺は、竹取物語のゆかりの場所とされていて、かぐや姫に由来する龍神がいらっしゃいます。
御朱印にも、カラフルな龍の印が押されていて、実は私もいただくつもりでしたが、分かれ道の辺りに数人の方がちょうど立ち止まっておられ、うっかり通り過ぎてしまいました。
昨年の11月に京都に行った際、参拝した伏見神宝神社の御朱印と神宝のお守りネックレス💕
この神宝のお守りに惹かれ、どうしても欲しいと思い参拝しました🙋♀️
伏見稲荷大社の敷地内にあったけど、かなり道が険しかったのを覚えてます😅#伏見神宝神社 #神宝お守り#神宝 #十種の神宝 #御朱印 pic.twitter.com/A9CqKnRFUu— mammy (@mammy0120tommy) June 25, 2020
次は必ずお参りします!
伏見稲荷大社 基本情報
伏見稲荷大社は、24時間参拝OKです。
でも夕方以降は、本殿周辺以外はとても暗く、正直怖いです。
特に稲荷山めぐりをされる場合は、午前中にスタートされることをお勧めします。
伏見稲荷大社参拝コース別 所要時間目安
- 千本鳥居まで 30~40分
- 三つ辻まで 約1時間
- 四つ辻まで 1~1時間半
- 一ノ峰(山頂)まで 約2時間
アクセス
JR奈良線 稲荷駅下車 すぐ
京阪本線 伏見稲荷駅下車 徒歩5分