鷺森神社は修学院エリアにあり、地元の氏神として親しまれている神社です。
観光客の方はあまり見かけない穴場スポットで、特に紅葉シーズンには素晴らしい景色が楽しめます。
鷺森神社の由緒
鷺森神社の創建は、今から約1000年前の貞観年間(859~877年)です。
- 御祭神 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
- 御神号 鬚咫天王(すだてんのう・しゅだてんのう)
- 御神徳 家内安全・諸願成就・旅行安全・恋愛成就など
鷺森神社は、はじめ比叡山麓の赤山明神付近にお祀りされていましたが、応仁の乱で罹災し、現在の修学院離宮の山林中に移されました。
その後、修学院離宮造営の際に現在の場所に社地を賜り、元禄2年(1689)に修学院・山端の氏神社となりました。
鷺森神社という名前の由来は、神の使いとされていた鷺(さぎ)が森に群集していたことからだといわれています。
境内の見どころ
鷺森神社は、比較的小規模な神社ですが、最近では縁結び・恋愛成就のパワースポットとして注目されつつあります。
燃えるような紅葉のトンネル
境内西にある石鳥居には素戔嗚尊の御神号である鬚咫天王と書かれた扁額がかかっています。
そこからの参道は、桜の木も多く春も美しいのですが、何といっても秋の紅葉が素晴らしいです。
もみじや楓の他にも多くの樹木が植わり、まさにもみじのトンネルをくぐるような美しさです。
地元ではよく知られた紅葉の名所ですが、まだ有名ではなく、人も少ないのでゆっくりと紅葉を楽しみたい方にはおすすめです。
拝殿
南向きの拝殿は、小規模ながら由緒深さを感じさせる清らかなたたずまいです。
私が参拝に訪れた日ちょうど大嘗祭の日で、神主さんたちが準備をされていました。
神主さんのお邪魔にならないように、少しだけ撮影。
拝殿の両側並んでいる末社・摂社も。
毎年5月5日に行われる鷺森神社の神幸祭(さんよれ祭)では、菅笠に紅たすきをかけた着物姿の小学生男児が「サンヨレ、サンヨレ」という掛け声とともに練り歩く情緒豊かな光景が見られます。
【修学院店】本日、修学院界隈は鷺森神社例祭(さぎのもりじんじゃれいさい)、通称・さんよれ祭でにぎわっていました!味のある町・修学院は活気もあっていいですね♪(^O^)/私たちも元気に営業中です(*’▽’) pic.twitter.com/wwhtPkDlgJ
— 自転車のきゅうべえ (@bicycle_qbei) May 5, 2018
縁結びの石・八重垣
拝殿の手前右側にあるのは、縁結びの霊石:八重垣です。
「八重垣」は、鷺森神社のご祭神である素戔嗚尊が妻・櫛名田比売(くしなだひめ)との新居を出雲の須賀という土地に選んだ時に詠んだとされる和歌にちなんでいます。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
雲が幾重にも湧く出雲の地に櫛名田比売と暮らすための新居を見つけた。妻(が安心して住まう)ために八重に垣根を造ろう
新妻のために住まいを造ろうと決心する素戔嗚尊の深い愛情が表現された歌のパワーを秘めた「八重垣」に触れると、想い人との縁が深まったり、悪縁を断ち切ることが出来たりするとされています。
御幸橋
境内の南には、宮川という小さな川があり、そこに掛けられているのが、御幸橋です。
その昔、後水尾上皇や霊元天皇も行幸された御下賜の橋です。
ご近所さんぽⅡ③
鷺森さん
割と有名なパワースポット
縁結びの石「八重垣」
後水尾上皇 霊元法皇行幸のみぎりの御幸橋 下賜された社宝ということですが普通に渡れます
近所のお猿も通り放題です#鷺森神社 #パワースポット #縁結び #八重垣 #夫婦和合 #御幸橋 #猿出没注意 #京都 #さんぽ pic.twitter.com/7qMP3HJzrE— うさぎとくらす (@usausagurasi) November 6, 2021
御幸橋の周辺も樹々が美しく紅葉し、見事な景色が見られます。
御幸橋を渡って南の参道を抜けると、曼殊院道に出ます。
そこから東へ行けば曼殊院なので、鷺森神社→曼殊院は、紅葉のおすすめコースとなっています。
鷺森神社 基本情報
境内自由・拝観自由
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