11月 霜月の京都でおすすめのイベント3選を紹介

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護王神社 京おぼえ
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そろそろ冷え込む日が増えてくる11月。

京都のあの底冷えも目の前です。

とはいえ、11月といえば多くの寺院などで紅葉が見ごろになってくる時期です。

桜の季節と並び、京都市内がにぎやかになる時期。

今回は、美しい紅葉とともに楽しめるイベントを紹介します。

コロナウイルス感染の対策のため、若干縮小された行事になる可能性もありますが、情緒ある京の風景をお楽しみくださいね。

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護王神社 亥子祭

護王神社は、上京区にある神社で、足腰守護の御利益があることで有名です。

亥子祭は、平安時代の年中行事「亥子餅つきの儀式」を再現した神事です。

護王神社の由緒

護王神社は、平安京遷都に貢献した和気清麻呂(わけのきよまろ)をお祀りした神護寺境内の霊社「護王善神堂」が起源となっています。

幕末には、孝明天皇が和気清麻呂の功績をたたえて正一位護王大明神という神階神号を授け、明治初めには護王神社と改名されました。

明治19年(1886年)には、明治天皇の勅命により、京都御所西側の現在地へ移されました。

ご祭神は和気清麻呂とその姉の和気広虫

和気清麻呂が猪に助けられたことがあるとの伝説から、護王神社では狛猪が狛犬の代わりに鎮座しています。

亥子祭の概要

亥子祭は、平安時代、亥の月(旧暦の10月)亥の日・亥の刻に天皇自らが餅をつき、臣下たちとともに食べることで、無病息災を祈願した年中行事「御玄猪(おげんちょ)」を再現した神事です。

神事は17時から始まり、見学だけならどなたでも自由にできます。

17:00  本殿ノ儀:本殿

17:30  御春ノ儀(おつぎのぎ):舞殿
雅楽が流れる中、亥子餅付きの儀式を再現します

18:30  禁裏御玄猪調貢ノ儀(きんりおげんちょちょうぐのぎ)
出来上がった餅を御所に献上する儀式です。

護王神社から蛤御門をくぐり、清所門へ。

そこで宮内庁の職員さんに餅を献上して、護王神社へ戻ります。

ご祭神和気清麻呂に報告して神事が終わります。

その後境内では亥子餅作りです。

亥子囃を歌いながら餅つきが行われ、参列者にもふるまわれます。

なお亥子餅は当日限定で販売されます。

おすすめの見どころ

御春ノ儀では、5人の奉仕女房がお餅をつく準備をして殿上人役の宮司が古歌「神奈月」を唱え、餅をつきます。

雅楽が流れる中で厳かに行われる餅つきのなんと優雅なこと。

ここだけ時間の流れが違っているようです。

禁裏御玄猪調貢ノ儀では、夜の闇の中、行列が粛々と御所に向かう姿は平安の昔をほうふつとさせます。

静かで古式ゆかしき神事は、京の歴史を目の当たりに感じられて、とても興味深いものですよ。

もちろん、亥子餅のふるまいも待ち遠しいですが

護王神社 基本情報

境内自由
参拝時間 6:00~21:00
御朱印受付時間 9:00~17:00

亥子祭日程 2020年11月1日 17:00~
見学無料 (正式参列の場合玉ぐし料1000円)

護王神社公式サイトはこちら

アクセス
市営地下鉄烏丸線 「丸太町」駅下車 徒歩7分
市バス 烏丸下長者町下車 すぐ

市バス・鉄道乗り換え案内システム「歩くまち京都」

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霊鑑寺 紅葉の秋の特別公開

左京区の鹿ケ谷にある尼門跡の霊鑑寺では、毎年春と秋に特別公開が行われています。

春のツツジや椿と並び、秋の紅葉も大変すばらしく、一見の価値ありです。

霊鑑寺の由緒

霊鑑寺(れいかんじ)は、哲学の道から東へ急な坂を上った先にある臨済宗南禅寺派の寺院です。

創建は承応3年(1654年)。

後水尾天皇が、皇女多利宮(たりのみや)を開基として創建しました。

ご本尊は、如意輪観音で、代々の皇女が住職となったことで「霊鑑寺尼門跡」とも呼ばれています。

また、その所在地にちなみ「谷の御所」「鹿ケ谷比丘尼御所」とも呼ばれました。

尼門跡らしく寺院のたたずまいは、清楚な中にも格調高く凛としていて、背筋がすっと伸びるような気がします。

書院などには狩野永徳・元信や丸山応挙筆と伝わる四季花鳥図など襖絵も残されています。

通常は非公開の寺院ですが、春と秋に特別公開が行われ、見事な庭園を拝観することができます。

霊鑑寺特別公開の見どころ

霊鑑寺には、貴重な寺宝が多く所蔵されており、歴代天皇がご使用になった香炉や華麗な掛け軸などのほか、尼宮たちがお遊びになったであろう美しい日本画のカルタや愛らしい御所人形などを見ることができます。

そして一番の見どころが、池泉回遊式庭園です。

庭園では、樹齢350年のタカオカエデをはじめ、鮮やかに紅葉した木々が堪能できます。

霊鑑寺の紅葉は、木の種類が豊富なのか、黄色や赤などのグラデーションはとても見ごたえがあります。

例年の見ごろは11月中旬から下旬ですので、時期を合わせて行ってみてくださいね。

春の椿もおすすめ

春の特別公開は、椿の見ごろに開催されます。

庭内には、100種類以上の椿が植えられ、特に京都市の天然記念物に指定されている後水尾天皇がめでたと言われる樹齢400年の日光椿は見事です。

ほかにも白牡丹椿や舞鶴椿など見ごたえ十分です。

おすすめは、散椿

ほかの椿と違い、花弁が一枚ずつ散り、絨毯のようになる様子は、息をのむ美しさです。

期間限定の御朱印をお忘れなく

霊鑑寺には通常の御朱印以外に、季節の風景を描いた可愛い御朱印があります。

こちらは書置きのみですが、色鮮やかで美しい御朱印はとても魅力的です。

霊鑑寺 基本情報

通常非公開

秋の特別公開日程 11月中旬~12月上旬(予定)
拝観時間 10:00~16:30
拝観料 一般600円 小学生300円

お問合せ:075-213-1717(京都市観光協会)

アクセス
市バス「錦林車庫前」下車 徒歩5分
市バス「上宮ノ前町」下車 徒歩3分
市バス「真如堂前」下車 徒歩7分

市バス・鉄道乗り換え案内システム「歩くまち京都」

 

額縁庭園 宝泉院の秋の夜灯り

京都大原にある宝泉院は、道内から見る風景が一服の絵のように楽しめることから額縁庭園として知られる素敵なお庭が有名です。

紅葉の時期のライトアップは、額縁庭園の魅力を一層引き立ててくれるとてもうれしいイベントなんです。

宝泉院について

宝泉院は天台宗の寺院で、大原寺勝林院の僧坊の1つです。

「声明(しょうみょう)目録」などを著した声明の大家宗快法印によって創建されました。

声明とは、仏典に独特な節をつけて歌う仏教音楽の1つで法会などの儀式で唱えられます

ご本尊は阿弥陀如来。

境内の書院は、慶長5年(1600年)に伏見城の戦いにおいて徳川家康の重臣鳥居元忠ら数百名が自刃した床板をその霊を供養するために天井板として使用し、「血天井」と呼ばれています。

東山区の養源院にも同じような「血天井」がありますよ

宝泉院の見どころ

宝泉院には、盤桓園(ばんかんえん)、鶴亀庭園、宝楽園(ほうらくえん)という3つの庭園がありますが、特に盤桓園は書院の柱や鴨居を額縁に見立てて庭を鑑賞することから『額縁庭園』と言われています。

樹齢約700年の「五葉松」も見ごたえがあります。

見て楽しむ以外に耳でも楽しめるのが、宝泉院の水琴窟です。

昼間なら水琴窟の澄んだ音色を聞きながら、お抹茶と宝泉院オリジナルの和菓子をいただき、のんびりと庭園を見る…なんて贅沢な時間なのでしょう。

秋の夜灯り(ライトアップ)の魅力

お昼とはまるで違う景色になる「秋の夜灯り」

鮮やかに色づいた紅葉がライトアップされ、幻想的な雰囲気になります。

いつまでも見ていたい、まさに立ち去りがたい素晴らしい空間です。

時間が止まったような静かなひとときにあなたも足を踏み入れてみませんか。

夕刻から夜にかけての宝泉院までの道は暗いところもありますので、懐中電灯などを準備して、足元に注意してください。

そして、あまりの景色の美しさに時間を忘れてしまうと、帰りのバスに乗り遅れる恐れがあります。

注意してくださいね。

宝泉院 基本情報

拝観時間 9:00~17:00(受付16:30)
秋の夜灯り 拝観時間 17:50~20:40(閉門21:00)

この記事を書いている途中に2020年の「秋の夜灯り」中止を知りました。
でもせっかくですので、来年以降のために紹介させていただきます。
あまりにも素敵な景色ですので、どうしても紹介したいという気持ちもありましたので。

拝観料(お茶付き)
大人 800円  高校生 700円  小中学生 600円

宝泉院公式サイトはこちら

アクセス
市バス「大原」下車 徒歩18分

市バス・鉄道乗り換え案内システム「歩くまち京都」

 


終わりに

今回は、11月の京都で催される予定のイベントを紹介しました。

2020年9月初めの今、コロナウイルスのおそらく第2波が少しずつ落ち着いてきたところです。

まだ油断はできませんが、縮こまっているばかりでは気がめいってしまいます。

感染対策は十分にとったうえで、生活の潤いになるようなイベントを見学することもいいのではないでしょうか。

ストレス解消しながら、コロナに負けずに頑張りましょうね。


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