御朱印めぐりをする前に知っておこう!御朱印の歴史や意味、素敵な御朱印も!

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京都の御朱印
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京都の寺社をめぐっていると、御朱印帖を持った参拝者の方をよく見かけます。

人気の寺社では授与所に行列ができていることも少なくありません。

もちろん私も御朱印めぐりが大好きです。

でもそもそも御朱印って何なのでしょうか?

今回は、御朱印の歴史や御朱印をいただくときのマナー、御朱印の意味などを解説します。

京都で見つけた素敵な御朱印も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

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御朱印って何?

御朱印は、もともとはお経を書き写した(写経)を奉納した証としていただく受付印でした。

始まりは鎌倉時代といわれていますが、江戸時代に入って庶民でも旅をするようになる(この時代の旅行は主に寺社参拝が目的:伊勢参りなど)と多くの人が寺社へ参拝するようになりました。

すると写経の証であった御朱印が次第に参拝の証として受けられるようになります。

昔は寺院と神社は密接な関係にあったため(神仏習合)、いつのころからか神社でも納経の慣習と御朱印の授与も行われるようになったようです。

御朱印集めはいつ始まったの?

御朱印を集めるという慣習は、西国三十三ヶ所巡礼や四国八十八ヶ所巡礼(お遍路)にあると考えられています。

お遍路は、弘法大師空海ゆかりの霊場を巡拝し、それぞれの地で読経をする一種の修行ですが、庶民にとっては旅としての楽しみも兼ねていました。

戦後になると巡拝と旅がもっと近しい存在となり、同時に参拝の証としていただく御朱印を集めるという新しい風習が出来たのです。

旅行先で撮った写真のように、御朱印を見ながら「あの時はこんなことがあった」「あそこの景色がきれいだった」などと思い出を語る1つのアイテムとしての価値にも注目されました。

いまや御朱印集めは、旅の目的となり、1つのスタイルにもなっています。

ですが、忘れてはならないのは、御朱印の本来の意味です。

スタンプラリーのように、御朱印だけをいただいてご本尊や御祭神に挨拶もしないという態度はいただけません。

御朱印をいただくときは、まずお寺や神社に参拝をして感謝するという基本的なことを忘れないでください。

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御朱印をいただくときの基本的なマナー

御朱印は参拝をした後でいただくものですが、人気の寺社では御朱印授与所に行列ができていることも少なくありません。

そんなときは、御朱印帖を授与所に預けてから参拝するという方法もあります。

寺社によっては、番号札を配布しているところもありますので、そのあたりは臨機応変に対応してください。

お寺や神社での基本的な参拝の方法

参拝の基本的な流れは次の通りです。

  1. 山門・鳥居は一礼してくぐる(お寺の山門や神社の鳥居から奥は神聖なエリアとなります)
  2. 手水舎で手と口を清める
  • 右手で持った柄杓で水をすくい、左手を清め、次に柄杓を左手に持ち代えて右手を清める
  • もう一度柄杓を右手に持ち代えて、左手に水を注いでその水で口をすすぐ
  • 柄杓を立てて柄に水を流して清め、元の場所へ返す

3.参拝

  • お寺の場合は、本堂の前に進み、鈴を鳴らしてお賽銭を入れて合掌
  • 神社の場合は、本殿の前で鈴を鳴らしてお賽銭を入れ、二礼二拍手(感謝の言葉やお願い事を唱えて)一礼

神社の場合は参道の中央は神様がお通りになる道ですので、行くときも帰るときも少し右か左に寄って歩きましょう。

御朱印のいただき方

御朱印は寺務所・社務所・御朱印授与所などでいただきます。

上賀茂神社の授与所

いただく際は、直書きの場合は御朱印を書いてもらう御朱印帖のページを開いて授与をお願いしてください。

御朱印を書いていただいている間は、静かに待ちましょう。

大きな声でおしゃべりをしたり、勝手に写真撮影をしたりすることは神様・仏様の失礼にあたります。

御朱印をいただいたら、御朱印代(お寺は志納金や納経代、神社は初穂料と呼びます)を納めましょう。

一般的な御朱印は300円~500円程度が多いですが、切り絵や特別御朱印などは800円~1500円というものもあります。

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御朱印は、神様や仏様とご縁が出来た証ですので、いただいた御朱印や御朱印帖は、なるべく清浄なところに保管してください。

本棚の場合は上の方に保管することをおすすめします。

御朱印には何が書かれているの?

御朱印に書かれている意味が分かると、御朱印の奥深さや寺社の歴史がわかります。

今回は、建仁寺と上賀茂神社の御朱印で説明します。

寺院の御朱印

建仁寺の御朱印は基本は1種類で、時期により特別御朱印が授与されます。

右上に「扶桑最初前窟(ふそうさいしょぜんくつ)」の朱印に「奉拝」の墨書き、右下に参拝日が書かれています。

中央には「拈華堂(ねんげどう)」の墨書きと「佛法僧寶」の朱印、左上には「東山建仁寺」の墨書きと「大本山建仁寺」の朱印が押されています。

御朱印の中央には、御本尊の名前やお堂の名前が墨書きされることが多く、建仁寺の場合は、法堂の別称である「拈華堂」と書かれています。

建仁寺法堂(拈華堂)

中央に御本尊の名前が書かれる場合は、御本尊を表す梵字の印が押されることもあります。

右上の「奉拝」とは、「謹んで参拝しました」という意味です。

左には寺院名や山号と寺院名が並んで墨書きされることが多いです。

朱印には建仁寺のように「佛法僧寶」という仏教において最も大切とされる「三宝印」や山号や寺院名、寺院名の俗称や寺院の特徴を表す言葉などがあります。

こちらの御朱印で押されている「扶桑最初前窟」とは、「日本で最初の禅寺」という意味で、栄西禅師を開山として創建された建仁寺の歴史を物語っているものです。

神社の御朱印

次に上賀茂神社の御朱印を見てみましょう。

寺院と同じように「奉拝」の墨書と参拝日、中央に神社名や鎮座地などが墨書されることが一般的です。

朱印は御神紋や神社ゆかりの印が複数押されることもあります。

上賀茂神社の御朱印では、中央に正式名である「賀茂別雷神社」の墨書があり、右上に双葉葵の御神紋が押印されています。

各寺社にちなんだ形(梵鐘や円形など)にデザインされた朱印もありますが、一目で寺社の特徴がわかって興味深いですよ。

修験宗大本山の聖護院御朱印にはほら貝の朱印が押印されています。

それぞれ個性があり、それが味わいとなっている面白い御朱印の世界。

最近では切り絵御朱印やコラボ御朱印、アート御朱印などさまざまなデザインも多くなり、旅の思い出としての価値も高くなっています。

とってもカラフルで楽しい御朱印帖たち

御朱印帖とは、御朱印をいただくための専用の帳面のことです。

サイズはA5判やB6判くらいで、厚手の和紙(奉書紙)を蛇腹に折りたたんだ形が多いですが、和綴じやノートのような形式のものもあります。

蛇腹式の御朱印帖

蛇腹式の御朱印は裏表両面を使うこともできますが、墨書が裏にまでにじむ場合もあるため、表面だけを使う方もいらっしゃいます。

ちなみに私は両面使用で、墨書がにじんでいるページには書置きの御朱印を貼っています

御朱印帖はお寺と神社で分けるものなの?

一般的にはお寺と神社の御朱印を混在させても良いとされています。

ただ御朱印集めをされている多くの方は、お寺と神社で分けておられるようです。

私も分けているのですが、これといったこだわりや特別な理由があるわけではありません。

ただ御朱印をいただく機会がとても多いので、あとで見るときにわかりやすいように分けています。

最近は芸術的な御朱印も増えていますので、御朱印用のクリアファイル(こちらは寺社混在!)も作りました。

晴明神社の刺繍御朱印

寺社によっては、ゆかりのデザインがほどこされた御朱印帖も販売していますので、御朱印と共にいただいて楽しんでみるのもおすすめです。

寺社でいただけるおすすめの御朱印帖

私自身は以前にまとめて買った御朱印帖を使用中で、これがいっぱいになったときにはいろいろな寺社で見つけた御朱印帖を使おうと思っているところ。

そこで私が欲しいと思っているおすすめの御朱印帖たちを紹介します!

建仁寺 風神雷神図屏風デザインの御朱印

藤森神社 クールな刀剣デザインの御朱印

藤森神社の御朱印帖

随心院 極彩色梅匂小町絵図モチーフの色鮮やかな御朱印

岡崎神社 可愛いうさぎ御朱印帖

因幡堂平等寺 わんにゃんこの御朱印帖

因幡堂平等寺公式ホームページより

平安神宮 平安京守護四神の御朱印帳

晴明神社 五芒星(晴明桔梗)の御朱印帳


もちろん文具店や通販でお気に入りの御朱印帖を購入するのもおすすめです!

【七福神/ホワイトベージュ】大判サイズ 御朱印帳・蛇腹タイプ・12山24頁(片面使い)/24山48頁(両面使い)
【御朱印帳専門店】うさぎ堂

京都の人気御朱印

京都の寺社では、美しい墨書きの御朱印やカラフルな御朱印、アーティスティックなものなどさまざまな御朱印が拝受されています。

仁和寺 切り絵御朱印

京都市右京区御室にある仁和寺は真言宗御室派の総本山で、御室桜が有名な寺院です。

仁和寺でいただける切り絵御朱印は、本当に芸術的!

すごくきれいで繊細なデザインは、もう御朱印の域を超えています。

仁和寺では期間限定でさまざまな御朱印を拝受されていますので、一度チェックしてみてください。

藤森神社 刀剣御朱印

藤森神社は京都市伏見区深草にある神社で、毎年5月5日の藤森祭での「駆馬神事」が有名です。

菖蒲の節句発祥の地ともされている勝負・勝運の神様として広く崇敬され、また刀剣ゆかりの神社としても知られています。

藤森神社ゆかりの名刀「鶴丸国永」がデザインされた刀剣御朱印は御朱印好きだけでなく刀剣ファンにも人気の御朱印。

また、藤森神社・粟田神社・豊国神社・建勲神社という刀剣ゆかりの4社をめぐって御朱印を集める「京都刀剣めぐり」は今年で10周年を迎えるイベントで、毎回変わる御朱印のデザインが注目されています。

宝蔵寺 伊藤若冲髑髏図御朱印

京都市中京区の新京極商店街の東の通り・裏寺町にある宝蔵寺は、江戸中期に活躍した絵師・伊藤若冲ゆかりのお寺です。

宝蔵寺では、伊藤若冲の「髑髏図」をモチーフとした御朱印がいただけます。

髑髏図の色は、青に緑、ピンクや紫などバラエティーに富んでいて選ぶのが大変なほどでした。

月ごとにデザインが変わる「阿弥陀如来」の御朱印も素敵です。

尊陽院 ぬくもりあふれる絵画御朱印

尊陽院は、京都市上京区小川通りにある本法寺の塔頭寺院です。

小さなお寺ですが本堂には美しい天井画があり、何種類もの芸術的な御朱印を授与していただけます。

こちらはコロナ禍の時期にお参りしたときいただいたものです。 見ていると温かな気持ちになる素敵な御朱印。

月ごとに変わる御朱印も多いため、毎月お参りに来られる方も少なくありません。

アーティストとの御朱印会などを開催するほか、御朱印の郵送もされています。

素適な御朱印はまだまだたくさん!

次回からは私がいただいた御朱印を、授与していただいた寺社の歴史や見どころと共に紹介します。

これからも御朱印の奥深くて素敵な世界をぜひお楽しみください!

京都の御朱印
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小春

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