一乗寺詩仙堂 四季を通して素敵な庭は癒しの空間 おすすめカフェも紹介

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詩仙堂 京の寺社
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学生の頃に、そのロマンティックな名前に憧れてずっと行きたかったのになぜかずっと足が向かなかった詩仙堂。

この年になってやっと訪れたその地はとても魅力的な空間でした。

一乗寺エリアは、詩仙堂をはじめ、何度も訪れたい素敵なスポットや寺社がありますが、今回は、6月と10月に訪れた詩仙堂の様子とおすすめのスポットを紹介します。

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いざ、一乗寺へ!

一乗寺へは、叡山鉄道が一番便利です。

今回も京阪本線出町柳駅から叡山鉄道に乗り換えました。

何年振りかの叡山鉄道。

車両はきれいになって窓が大きくてとても気持ちいいです。

春は桜のトンネル、秋は紅葉のトンネルで有名です。

なんだか開放感があって乗り心地よかったですよ。

一乗寺につくと、車両内でICカードを通してから電車を降ります。

駅は無人ですので、料金の支払い方法には気を付けなければいけません。

一乗寺駅を出ると東西に走る曼殊院道に出ます。

曼殊院道を東に向かい、緑のきれいな白川通りを渡ると、急な坂が向こうのほうに見えます。

ヒールは失敗だったと思いながら、登山気分で歩くこと約5分。

ここからマジで急な坂!

詩仙堂はあきらめようかと周りを見渡すと、私たちの立ち止まったちょうど右手のほうにひっそりとたたずんでいる門があるではありませんか。

なんとか「詩仙堂」に到着しました。

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詩仙堂の由緒

詩仙堂は、徳川家康の元家臣石川丈山が1641年に造営し、31年間隠棲した山荘です。

その名の由来は、中国の三十六歌仙の肖像画を狩野探幽に描かせて、丈山自らが、各詩人の詩を書いてそれを掲げた“詩仙の間”があることからです。

石川丈山は、本田正信の甥で徳川の家臣として武勇に優れ大坂の陣でも功を成しましたが、のちに隠棲し、丈山と称しました。

漢詩の代表的人物で、書道・茶道・庭園設計にも精通していました。

私は、先に石川丈山に興味を持ったことで詩仙堂を知りました。

はじめはその名字から石川五右衛門と関係があるのかと思って面白そうだなと調べていましたが、その可能性は低くちょっとがっかりでした。

さてさて、石川さんのことはこれくらいにして詩仙堂のお話に戻ります。

詩仙堂境内へ

両側に竹林のある参道を登っていくと、“老梅関の門”があります。

門をくぐって左の建物が詩仙堂です。

中に入って右に受付があります。

履き物を脱いで受付で拝観料(大人500円)を払って順路は右です。

受付の女性は、優し気な雰囲気のある人で、受け答えもゆったりと優しい言葉遣いが気持ちいいです。

白砂の美しい庭を堪能した後は、ご本尊の馬郎婦(めろうふ)観音様に手を合わせ

詩仙の間へ。

正面に見えるのは、左甚五郎作の欄間で、伏見城に合ったものだと伝わっています。

上に並んでいる方々は昔の中国の詩人たち三十六詩人で、石川丈山林羅山が選定したそうです。

振り返ると美しく整えられたお庭。

ほぉ~とため息が出ました。

カメラの腕が悪くてその美しさが伝わらないのがとても残念!

お香ののいい香りが漂って美しい庭をただゆっくりと見ている。

とても贅沢な時間が静かに過ぎてゆきます…。

素敵な庭を一巡り

詩仙堂の庭は、春はアヤメや霧島ツツジ、夏は紫陽花や京鹿子、秋にはシュウメイギク、冬はマンリョウやセンリョウなど、四季を通じて可憐な花が咲きます。

6月に訪れたときには、紫陽花があちらこちらに咲き、青もみじが輝くようでとても美しい景色でした。

鹿威しの音がずっと聞こえていましたが、それも趣があって心地よく響きます。

詩仙の間をお庭から眺めるとこんな感じです。

お庭の奥に行くと、かわいいお地蔵さまが…

こちらは10月のお地蔵様

比較するものがなくて、大きさがわかりにくいですが、15~20cmほどのちんまりとしたお地蔵さまです。

頭上の青もみじとその向こうに見える青い空のもとそのお地蔵さまがにっこりされているのを見ている知らない間に積もっていたストレスや疲れがふわ~っと溶けるようでとても心地よく感じて、力が湧いてきました。

10月の詩仙堂も素敵ですよ。

少しずつ紅葉していくもみじや可愛いシュウメイギクにムラサキシキブ。

紅葉シーズンの詩仙堂は鮮やかな紅色に包まれます。

いつ行っても素敵な詩仙堂。

観光客もあまり多くないので、ゆっくりと拝観できるおすすめのスポットです。

詩仙堂

拝観時間 9:00~17:00

拝観料 大人500円:高校生400円:小中学生200円

アクセス 叡山電鉄 一条寺駅下車 東へ徒歩約8分

JR京都駅から市バスで約50分

詩仙堂公式ホームページ https://kyoto-shisendo.net/

おしゃれで居心地のいい本屋さん「恵文社」へ

詩仙堂を出るとその隣(坂の上側)には、八大神社があります。

八大神社は、鎌倉時代の1294年に創建され、南の八坂神社(祇園社)と並び北の祇園と称され、皇居守護神12社中の1社に数えられていました。

境内の下がり松で宮本武蔵が吉岡一門と決闘したことで有名です。

一乗寺の決闘というやつですね。

映画などで見たことがありますが、それは見晴らしのいい野原で武蔵が

一人走れ回って、大勢の吉岡一門を切りまくるイメージでした。

でも、実際その地に立った感想は、「全然違うやん」

私と同じく歴史好きの夫によると、「一人斬っては松に上り、二人斬っては草むらに隠れ・・・、

みたいな感じで、見通しの悪い林のようなところでないと、一人対多人数で勝てるわけがない。」でした。

言われてみればそうですね。

気になる方はこちらの本を読んでみてください、夫おすすめの小説です。

宮本武蔵?を後にして、もと来た道を下ります。

途中の家並みは、ほっこりするような日本家屋が並んでいます。

「老後はこんなところに住みたいよー」

紫陽花もきれいでした。

叡山電車の一乗寺駅まで戻り、そのままもっと西へ歩いて約5分。

かわいいお店があるではないですか。

ここが噂の恵文社です。

本屋さんの隣に同じような外観の雑貨屋さんもあります。

どちらも恵文社さんです。

まず、本屋さんに入りました。

イギリスのガーディアン紙が選ぶ「世界で一番美しい本屋10」に、日本で唯一ランクインしたそうで、本好きだけでなく、雑貨やアンティーク好きの人も十分楽しめそうな空間でした。

本たちの並び方も、一般の本屋さんとは違ってパッと見たら、ジャンルも装丁の種類もバラバラなようであるテーマに沿って並んでいるんです。

その法則がわかったときは、ちょっとうれしくなってきました。

このような本の配列には、最初戸惑うかもしれませんが、ハマると癖になりそうです。

ブックオフばかりじゃなく、こんなおしゃれな本屋さんにも立ち寄らなければもったいないですね。

恵文社一乗寺店公式ホームページ https://www.keibunsha-books.com/

一乗寺詩仙堂周辺のおすすめカフェ

詩仙堂へは結構な坂を上らなければなりません。

実はその向こう、八大神社に狸谷不動院はもっとすごい坂道です。

初夏から夏にかけては、軽い登山のつもりでしっかりと水分補給をしないと大変なことになりますので、注意してくださいね。

最後は詩仙堂周辺のカフェ・スイーツを紹介します。

一乗寺中谷

一乗寺中谷は、一乗寺駅から詩仙堂へ行く途中にある老舗和菓子店です。

名物の「でっち羊羹」をはじめ、9ヶ月待ちという「絹ごし緑茶てぃらみす」「銘菓詩仙餅」など和洋折衷のスイーツがたくさん!

カフェスペース「茶家」では、和菓子とお抹茶のセットや京雑煮のいろどりごはんなども提供されています。


詩仙堂帰りにほっこりするのにぴったりの素敵なお店です。

一乗寺中谷公式ホームページ https://www.ichijouji-nakatani.com/

アカツキコーヒー

一乗寺駅から7分ほどのところにあるアカツキコーヒーは、ブルーグレーの扉がおしゃれなカフェです。

店内も白とブルーグレーが素敵な空間です。


定番の焼き菓子やチーズケーキなどにこだわりの珈琲。

夏にはおしゃれなパフェも!

いつまでも過ごしていたいような落ち着いた雰囲気が魅力です。

紅茶専門店 Tea Holic

紅茶専門店Tea Holicは、落ち着いたカントリー調の店内が素敵です。

こだわりの紅茶はインド・スリランカなど紅茶の名産地から常時20種類以上も用意されています。

手作りスコーンもおすすめですよ。

Le temps du goût (ル・タン・ドゥ・グー)

Le temps du goutは、2023年6月にオープンしたばかりのカフェです。

コンクリート打ちっ放しのクールな外観の建物1階にあります。

店内もシンプルな内装で、大人なイメージです。

甘さ控えめで旬の果実が使用されたオーナーこだわりのスイーツは、とても繊細で食べるのがもったいないくらいです。

テイクアウトには焼き菓子もおすすめ。

終わりに

一乗寺周辺は、とても一度では回り切れないくらいのおしゃれスポットがありますので、紅葉の季節、初夏の爽やかな季節には、2度3度と訪れるつもりです。

後ろ髪をひかれながら、あきらめたカフェにも絶対に行きます!

定番の観光スポットも良いですが、人ごみを離れて一乗寺辺りをぶらぶらしてみてはいかがですか?

京の寺社京歩き夏(6月~8月)左京区
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小春

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