『悪霊列伝』永井路子 怨霊になった人々の物語

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永井路子さんの『悪霊列伝』を読了。

平安時代を中心に怨霊となった人々の生き様や思い、その背景を描いています。

 

『悪霊列伝』を読んで

今や学問の神様として、崇敬されている菅原道真をはじめ、
崇道天皇(早良親王)
吉備聖霊
不破内親王姉妹
伴大納言
左大臣顕光

この6人がなぜ怨霊として恐れられたのか、その背景や政治的な争い、人間関係が描かれています。

題名から想像すると、ちょっとホラー要素もありそうですが、怨霊の姿はほとんど見えてきません。

本人たちの死後、知らぬ間に怨霊や悪霊となったのはなぜなのか、それを永井さん視線で書かれています。

平安時代の人物が多く、私はあまり平安時代が得意ではなかったのですが、読んでいるうちにどんどん引き込まれ、なんだかとても身近な人たちに思えてきました。

歴史の中で名前くらいしか知らない人物が、悩みながらまた自分の求める道に必死で進もうとする姿を見ていると、平安の昔がとても近く感じてくるのです。

歴史の本に書かれている人物の名前が、ふわっと浮き上がって人間として生き、悩んでいるような、そんな感じでしょうか。

藤原氏が全盛の時代が背景になっているためか、同じような名前が登場するので、少しややこしく感じるかもしれませんが、平安時代のみならず歴史の好きな人には特におすすめです。

 


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