『神様の御用人』いろんな神様に会える癒し系ファンタジー

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『神様の御用人』は、浅葉なつさんの人気シリーズです。

舞台は京都。

ですが、主人公は神様の御用のため、京都以外へも出かけていきます。

神社好きの浅葉さんならではの神様への愛情が感じられる優しいファンタジーでした。

読み終わった後はほんわりとした温かみが残る感じ。

ストレスがいっぱいの昨今、おすすめの一冊です。

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『神様の御用人』 登場人物と概要

物語の主人公は、不幸続きで若干やさぐれ気味になっている良彦

神社仏閣の多い京都に生まれながら、良彦は、寺社のことも神様のことにも興味はなく、現在実家暮らしのフリーターです。

ある日自宅近くにある大主神社の境内で妙な生き物に出会いました。

それは大きな犬…?

いえ、ふさふさとした見事な黄金色の毛並みを持つ狐です。

「お前が御用人か」

狐がしゃべった!

狐…ではない、その生き物?は、黄金(こがね)という名の神でした。

良彦は、黄金から”神様の御用人”命じられます。

神様の”御用”(願い事)を聞いて回るという途方もない仕事です。

なぜ万能であるはずの神様が、普通の人間に願い事をするのでしょうか。

そこには、神様それぞれの切なる想いがありました。

ここが魅力!

良彦に”神様の御用人”を言い渡した黄金という神様

ほかの人には見えないけれど良彦には、艶やかな金色の毛並みを持ち、鮮やかな萌黄色(もえぎいろ)の眼をした狐が見えます。

黄金の願いをかなえるのが、良彦にとって最初の御用人としての仕事だったのですが、黄金が満足できるような叶え方ではなかったようで…。

ほかの神様の御用を承るときも、黄金はナビネーターか相棒のように良彦の相棒についてゆきます。

この二人?のコンビが楽しいんです。

黄金のツンデレぶり、神をも恐れぬ(笑)良彦のツッコミ。

登場する神様たちも、人間ぽいところがあったり、良彦から見れば些細な悩み事を持っているように見えたりします。

文句を言いながらも、神様の御用を果たしていく良彦は、だんだんと神様への思いが変わっていきます。

人の願い事を聞いてくれる神様が、なぜ人間に御用を頼むのか、という良彦の疑問に黄金は答えます。

「昔は神祭りという行為により、人から感謝の心を奉納されることで神の力は補われていたのだ。そして人は、その神から恩恵を受けていた。神と人は、お互いがお互いを生かしめる、そんな関係であったのだ」

『神様の御用人』

人間の、神様を畏れ敬う心が、神様の力の源になっているというのです。

「今の世の中で、どれだけの人間が本当に神様を敬っているのか」を想像すると、神様の力って、確かに弱くなっているだろうな。

御朱印集めが趣味の私も、神様に対してどんな風に思っていたのだろうか。

神様が本当にいるのかどうかとかではなく、ただ何かそういうものに対して敬う気持ちって、大事なのかも。

人間がみんなそんな謙虚な気持ちを心のどこかに持っていれば、もっといい世界になっているのだろうな、なんて…。

なんか難しい話になりそうなので、仕切り直し!

癒し系・妖系・神様系のファンタジーを求めている方にはおすすめ。

京都の神社仏閣が好きな方にもおすすめです。

読み終わった後のほの温かい気持ちをお楽しみに!


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小春

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