日本最古の『都七福神めぐり』新春の京都で福をいっぱいいただきませんか
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『朽ちないサクラ』柚月裕子 ―一気読み必至のミステリー!真実の先にあるものは希望か絶望か―
柚月裕子『朽ちないサクラ』あらすじと主な登場人物あらすじ「慰安旅行に行くために被害届の受理を先延ばしにした結果、ストーカー殺人を未然に防げなかった」と新聞にスクープされ、対応に追われる泉。一体誰が情報を漏洩したのか。新聞記者の親友・千佳が裏切ったのか。「信じてほしい。私じゃない」という千佳もまた遺体...
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』標野 凪 ―頑張りすぎなあなたの心をほぐす一冊―
標野 凪『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』あらすじ住宅地の奥でひっそり営業している、おひとり様専用カフェ『喫茶ドードー』。この喫茶店には、頑張っている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらりと訪れる。目まぐるしく変わる世の中で疲れた体と強ばった心を、店主・そろりの美味しい料理が優...
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』とにかく面白い!そして考えさせられます
新聞広告で気になっていたこの本、やっと手に入れることができ、さっそく読んでみました。歴史人物が活躍するというから、堅めのファンタジーかと思っていたら大間違い!すごいスピード感に巻き込まれて、一気に読了しました。今回は、日本人ならみんなに読んで欲しいと思える素晴らしい本の紹介です。あらすじを少しだけ始...
『花咲家の人々』風早の街で起こる小さな奇跡とちょっと不思議な人々のお話
『花咲家の人々』は、村山早紀さんが書かれている風早街に住んでいる花咲家の人たちにまつわるお話が詰まった一冊です。村山さんは、風早街の物語を20年以上も書かれているのですが、私はこの本が「初めまして」でした。今日は、心が温まる優しいお話がたっぷりの『花咲家の人々』を紹介します。『花咲家の人々』あらすじ...
『すべての神様の十月』八百万の神々と人間の優しい触れ合いが心地よいお話
今回紹介する本は、小路幸也さんの『すべての神様の十月』と言う短編集です。優しい神様と人間とのふれあいに心が温かくなるお話が詰まっています。神様ってきっといるんだな、そんな風に思わせてくれる素敵な小説でした。あらすじ帆奈がバーで隣り合ったイケメンは、死神だった?!死神はこれまでに幸せを感じたことがない...
あさのあつこさんの時代小説 「弥勒」シリーズはハマる!
『バッテリー』や『ガールズ・ブルー』『The MANZAI』などが有名なあさのあつこさんですが、私が初めて読んだあさのあつこさんの本は今回紹介する「弥勒」シリーズです。「あさのあつこさん、時代物書いてるんや。どんな感じかな?」なんて軽い感じでパラパラめくったのですが、始まりの一行からぐんぐん入り込ん...
大人にこそ読んでもらいたいファンタジー文学『木かげの家の小人たち』
『木かげの家の小人たち』は日本の児童文学作家いぬいとみこさんの書かれた物語です。児童文学という分類に入りますが、子供たちよりむしろ大人の方ににお勧めの本だと思っています。題名の通り、可愛い小人たちが出てきて、うきうきとする気持ちもありますが、それ以上に考えさせられる内容が多い本です。私が初めてこの本...
読みやすい時代小説なら「天眼通お蔦父娘捕物ばなしシリーズ」をおすすめ!
「天眼通お蔦父娘捕物ばなし」シリーズは、木村友馨さんの書かれた時代小説です。第一作目『わすれ雪』は、木村さんのデビュー作ですが、とても処女作とは思えない素敵な小説です。時代小説というだけで、なんとなくハードルが高いと思っている方にも十分読み進めていただける作品だと思います。いったいどんな小説か気にな...
おすすめです! 「縁見屋の娘」このミス大賞 優秀賞
久しぶりの更新です。何か忙しくてゆっくり書く暇がなかったのですが、どうしてもおすすめしたい本があったので、何とか時間を作って書いています。2016年第15回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞に選ばれた作品です。「京の縁結び 縁見屋の娘」 三好昌子京の口入業屋 「縁見屋」の一人娘、お輪は、曾祖母...
「カラスの親指」気持ちよく騙されました
数年前に、「カラスの親指」を映画で見ました。阿部寛さん主演で詐欺師役の話なので、面白いだろうなと思って見たのですが、予想外にとても面白くて、初めて道尾秀介さんを認知しました。それまでは、なんとなく聞いたことがある作家さんという程度だったんですが、映画を見た後しばらくは、道尾作品にはまり、立て続けに何...