私の場合、あさのあつこさんの作品は、時代劇が初めでした。
面白くて読みやすい作品で、ほかにも読みたくなりいろいろ探していて見つけたのが「NO.6」です。
近未来の話かぁ…。
まずは1巻目を、とページをめくったのが運の尽き、いや幸運の付き始め。
何しろ面白い。
あっという間に読み終わり、続きが知りたくて急いで購入。
一週間で読み切ってしまいました。
(さっき読み終わりました。興奮冷めやらず!)
仕事と家事が終わった後の少しの時間に半端ない集中力で!
それくらい入り込む作品は、久しぶりです。
あなたにもこの快感を味わっていただきたい!
ということで、「NO.6」紹介します。
「NO.6」のあらすじ ネタバレなしネ
今よりちょっと未来、どこかの地。
人類の手で破滅寸前になったこの惑星の中にわずかに残された人類が安全快適に暮らせる場所の一つが「NO.6」です。
物語は「NO.6」の住人紫苑(しおん)と謎の少年ネズミの出会いから始まります。
人間にとって完璧な環境のNO.6、その特権階級として暮らしながら、なぜか違和感を感じている紫苑は、逃亡者ネズミを匿い、逃がしたことで、生活が一変します。
でも不思議と落胆を感じていない紫苑は、NO.6の存在に異常なものを感じるようになっていきます。
それは、なぜなのか。
そして、ネズミとの出会いは紫苑にどんな影響を与えてゆくのか。
近未来で途方もない設定の物語なのに、なぜか自分の生き方を問われるような気になります。
世界のいろんな出来事に無関心に生きていること、人の欲望の残酷さや身勝手さ。
ネズミが発する言葉がいちいち心に刺さりました。
大人が読んでも、というより大人こそが読むべき作品だと思います。
ネタバレしそうなので、これ以上は言えませんが、SFミステリーが好きな方、ファンタジーミステリーが好きな方には特におすすめです。
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