立冬とは?意味や風習、京都の行事などを紹介

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二十四節気・雑節
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二十四節気の1つ「立冬」は、11月7日ごろから11月21日ごろまでの期間で、冬の始まりとされています。

暦の上では冬とされる立冬とは、どんな季節なのでしょうか。

意味や気候、行事などを紹介しましょう。

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立冬の期間はどんな気候?

太陽の光が日ごとに弱まり、山々では初雪も見られるようになる立冬の期間。

紅葉も色づき始めます。

立冬を迎えるこの季節には、木枯らしが吹き始め、頬に当たる風が一段と冷えてきます。

「冬物のコートやマフラー、手袋なども出しておかなくちゃ」

あっという間に冬がやってきそうに感じる季節です。

小春日和

うららかな暖かい日差しを受けて散歩をしたり、窓際や縁側で読書をしたり…。

暦の上では冬なのに、春のように暖かい陽気を「小春日和」といいます。

「小春日和」は、実は冬の季語なんです。

春の暖かい日にもついつい使ってしまう言葉ですが、本当は立冬の頃の晴れた暖かい日を指す言葉なんですよ。

七十二候

二十四節気をそれぞれ3つに分けた七十二候では、季節の移り変わりがさらに具体的に表現されています。

初候 「山茶始開」 つばきはじめてひらく
山茶花(さざんか)が咲き始める頃
山茶花なのに「つばき」と読むのは、さざんかとつばきがよく混同されていたためです。初めは山茶花は「つばき」を指していたのですが、いつのまにか「さざんか」と読まれるようになっていたそうです。

 

次候 「地始凍」 ちはじめてこおる
地面が凍り始める頃
地中の水分が凍って霜柱になることが増えます。土の地面を歩くと霜柱がサクサクと軽やかな音を立てるのが、面白かったことを思い出します。

 

末候  「金盞香」 きんせんかさく
水仙の花が咲いて香りが漂う頃
金盞とは、白い花びらの中に黄色い部分を金の冠に見立てた水仙の別名です。

 

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立冬に期間にある行事

立冬の頃には、「亥の子祭」「酉の市」「七五三」があります。

京都では、千枚漬けの仕込みが本番を迎える頃です。

亥の子祭

主に関西地方で盛んな行事で、亥の月(新暦では11月が多い)亥の日、亥の刻(午後9時~11時)に亥の子餅というお餅を神様に供え、自分達も食べました。

もともとは多産のいのししにあやかり、子孫繁栄を祈願する行事でしたが、ちょうど収穫の時期に当たるので、収穫祭としても広まってきました。

京都では、護王神社の亥の子祭が有名です。

また、亥は、陰陽五行説では水の性質を持つとされていて、亥の子の日にこたつや炉を使い始める(こたつ開き・炉開き)と火事にならないと言われています。

暖房器具などを出すときの目安として、亥の子の日を覚えておくといいかもです。

酉の市

酉の市は、11月の酉の日に鳥や鷲にちなむ神社で行われる祭礼で、関東地方を中心に行われています。

開運招福・商売繁盛を祈願し、福を取り込むと言われる縁起物の飾り熊手を買い求める人々が大勢参詣します。

有名なのは、東京浅草の鷲(おおとり)神社の酉の市です。

七五三

男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に、氏神に参詣して成長の無事を祝い、祈願する行事です。

子どもたちの長寿の願いが込められた千歳飴をもって晴れ着を着た子供たちの笑顔をみるのは、家族にとっては何物にも代えがたい幸せのひとときです。

京都で行われる主な行事

立冬の期間には、亥の子祭以外にも京都ではこのような行事が催されます。

11月8日

火焚祭  伏見稲荷大社

稲荷大神に五穀豊穣を感謝する神事。
全国から奉納された数十万本の火焚串をお焚き上げして、稲荷大神の神恩に感謝し、罪障消滅・万福再来を祈願します。

かにかくに祭  祇園白川 かにかくに碑

「かにかくに 祇園はこいし 寝るときも 枕の下を 水の流るる」と詠むほど祇園を愛した詩人・吉井勇を偲ぶ行事です。
祇園甲部の芸舞妓さんたちが、歌碑に白菊を献花します。
また当日は、歌碑の前にお茶などの席が設けられ、芸舞妓さんたちが接待してくれます。

11月第2日曜日

夕霧祭  清涼寺

清涼寺には、江戸初期の島原の太夫で、のち大坂の新町遊里に移り、27歳で亡くなった夕霧大夫のお墓があります。
名妓・夕霧を偲び、島原の太夫を招いて本堂での法要、大夫道中などが行われます。

コロナウイルス蔓延状況によって、行事の中止・一部変更の可能性がありますので、お出かけの際は、ご注意ください

 

終わりに

冬がやってきたと思うと、なぜか鍋が恋しくなってきます。

立冬の頃から白菜や大根がぐんとおいしくなりますので、まずはお鍋で冬をお迎えしましょうか。

あなたはどんなお鍋が好きですか?

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