二十四節気の「清明」とは?気候や風習・食べ物、京都の行事を紹介

旧暦

「清明」とは、「すべてのものが清らかで生き生きしている」という意味の「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉を略しています。

桜はどんどんと満開になり、草木もみずみずしく成長するころ。

お出かけにもピッタリの気持ちいい季節がやってきました。

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「清明」の気候と行事

清明の期間は4月5日ごろから19日ごろになります。

多くの地域で桜が咲き、お出かけ日和の気候となるころですね。

入学式や入社式を終え、新しい生活のスタートという方にとっては、緊張する日々が続いているのかもしれません。

でもそんなときこそ、春の優しい風に吹かれて、心をリフレッシュさせてみましょう。

七十二候

初候  玄鳥至 つばめきたる   ツバメが南からやってくる頃

寒い季節を南の地域で過ごしていたツバメが、数千キロを超えて日本にやってくるころです。

住宅街などでは、巣を作る場所を探して、家の軒下などの様子を見ているツバメが見られます。

「ツバメが巣を作った家には幸せが訪れる」という言い伝えがありますが、最近の家には軒がないので、だんだんとツバメを見かけることも減ってきたように感じます。

わが家にも来てほしいと思いながら、玄関の真上だけはやめてほしいという矛盾も抱えている今日この頃…。

 

鴻雁北  こうがんきたへかえる  雁が北へ帰っていく頃

冬の渡り鳥である雁は、夏は涼しいシベリアへ、秋になると日本に帰ってきます。

ツバメがやって来るのとは反対に、雁は北へ行ってしまうのです。

 

虹始見  にじはじめてあらわる   雨上がりの虹が見られるようになる

春雨というくらい春は、雨が多い時期です。

春の雨上がりには、空に虹がかかることが多くなり、夏にかけてよく見られます。

私だけでしょうか、虹を見ると妙にテンションが上がって、みんなに知らせたくなってしまいます。

あの優しい色合いがそうさせるのか、しょっちゅう見られないという希少価値がそうさせるのか。

とにかく虹は、おばちゃんまでも幸せな気分にしてくれます。

 

清明の行事・風習

清明の期間中にある行事には、春分の時期に似たものがあります。

清明祭(シーミー)

清明祭とは、沖縄で行われる行事です。

中国から伝わってきたお盆やお彼岸のような行事で、親戚が集まって先祖供養・お墓参りをします。

お墓参りの後は、お墓の前で宴会をするんですよ。

御馳走を食べたり、三線を弾いて歌ったり踊ったり、まるでピクニックのような楽しい行事。

ご先祖様も一緒に歌ったり、踊ったりしていらっしゃるのでしょうね。

灌仏会(かんぶつえ)

灌仏会とは、お釈迦様の誕生日をお祝いする法会のことです。

花で飾ったお堂(花御堂)に安置された小さなお釈迦様に甘茶をかけて礼拝します。

甘茶

花御堂のお釈迦様は、右手で天を指し、左手で地を指していらっしゃるのですが、これはお釈迦様が誕生されてすぐに七歩歩き、このポーズで天上天下唯我独尊てんじょうてんがゆいがどくそん」と唱えられたという伝説になぞらえた像です。

天上天下唯我独尊とは、「この世に”我”より尊いものはない」という意味です。

”我”とは、自分自身ということで、人間一人一人の尊厳を説いた言葉だとされています。

灌仏会は、花まつりとも呼ばれ、全国の寺院で行われています。

清明の時期におすすめの食べ物

草花が生き生きと育ってくる晴明の時期には、山菜なども旬を迎えてきます。

でも昔から江戸っ子が楽しみにしていたのはこれでした。

初がつお

かつおの旬は、春と秋にあります。

秋は脂がのったかつおで、刺身にするとおいしいのですが、春のかつおは脂が少なくさっぱりしているのでタタキで食べるのがおすすめです。

「初物を食べると寿命が75日延びる」と言われ、特に江戸っ子たちは楽しみにしていたそうです。

いちご大福

春分の時期に続き、桜餅や花見団子もおすすめですが、いちごの旬であるこの時期こそいちご大福がおすすめです。

1年中販売されているいちご大福ですが、和菓子屋さんによっては、より一層春らしさを感じる期間限定のいちご大福が販売されるところもあります。

春だからこそ楽しめるいちご大福を探しながら、桜を愛でるのも楽しいですよ。

京都の行事

清明のころは、京都も花盛り、灌仏会も多くの寺院で行われています。

コロナウイルス蔓延に伴い、中止・延期される場合がありますので、詳細は公式サイトなどでご確認ください。お出かけの際には十分な感染対策をしましょう

灌仏会・花まつり  4月8日  各寺院

西・東本願寺や六角堂、知恩院や清水寺、三十三間堂に智積院など京都市内のあちこちで花まつりが行われていますが、ちょうど桜の見ごろなので、お花見を兼ねて参拝するというのがおすすめです。

桜花祭   4月10日  平野神社

平野神社の桜花祭は、寛和元年(985年)4月10日に花山天皇が境内に桜をお手植えされたことにちなんで行われている祭です。

神事の後、鳳輦ほうれん(鳳凰ほうおうを屋根に飾った輿)や騎馬、華麗な王朝衣装をまとった時代行列が練り歩きます。

平野の夜桜も見事な頃で、多くの参拝客、花見客が訪れます。

平野神社公式サイト https://www.hiranojinja.com/

豊太閤花見行列  第2日曜日  醍醐寺

慶長3年(1598年)春、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」にちなんで行われている行事です。

当時の花見の模様を再現した盛大な行列が「花の醍醐」と称されるほどの美しい桜の下を練り歩き、境内は終日にぎわいます。

醍醐寺公式サイトはこちら

十三まいり  13日を中日とした前後約1ヶ月  法輪寺

十三まいりとは、数え年で13歳になる男子・女子が、知恵を授かるように虚空蔵菩薩にお参りする行事です。

嵐山の法輪寺の伝統行事ですが、ほかの寺院でも十三まいりの行事は行われています。

法輪寺にお参りする場合は、帰り道に法輪寺橋(渡月橋)を渡り終えるまでは後ろを振り返ってはならない、もし振り返ると授かった知恵を失うと言われています。

関西地方、特に京都では七五三と並んで子供たちの健やかな成長にとって重要な儀式と考えられています。

法輪寺公式サイト https://www.kokuzohourinji.com/

 

終わりに

今回は、二十四節気の「清明」についてお話ししました。

朝晩の冷え込みも和らぎ、本当の春を満喫できるこの季節は、花粉症も最盛期になります。

鼻はぐずぐず、目もかゆいのですが、私はやっぱり好きな季節です。

華やかな空気に満たされた京の町をただ散策するだけでも癒される、そんな時期がやってきました!


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小春

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