気軽に回れる七福神めぐり『泉山七福神』『天龍寺七福神』って知ってます?

おすすめ散策

京都にいろいろある七福神めぐり。

最近人気の御朱印巡りの後押しもあり、京都市内を中心に七福神めぐりをされている方も多いようです。

ただ1日で回るには、5~7時間ほどかかります。

歩くの大好きとか、自家用車で回る、タクシーの貸し切りで…という方なら問題ないでしょうが、やはり1日ですべて巡拝するのはちょっとしんどいかも。

数日掛けて回る場合も、休日の調整がうまくいかないこともあります。

でも安心してください。

そんな方にお勧めの七福神めぐりがあるのです!

今回は、半日あれば余裕で回れる七福神めぐりを紹介します

ちょうどいいくらいの徒歩距離で、でもしっかりと七福神をお参りしたいあなた、ぜひ最後までお読みください。

七福神めぐりについて

七福神めぐりは、江戸時代ごろから民衆に定着していった新春の風習です。

新年松の内に、七福神めぐりをすると、「七難即滅・七福即生(七つの災難を除き、七つの福をいただける)」という大きな福がいただけるとされています。

七福神

  • 恵比寿神
  • 大黒天
  • 毘沙門天
  • 弁財天
  • 福禄寿
  • 寿老人・寿老神
  • 布袋尊

今は、1年中いつでも巡拝できる七福神めぐりもあり、気軽に回れるようになりました。

京都は、七福神めぐり発祥とされ最古の『都七福神めぐり』のほか、『京都七福神』『京之七福神』などがあります。

巡拝する寺社は、ほとんどが京都市内で、それぞれ重複する寺社もありますが、御朱印に区別があったり、専用の色紙が用意されていたりと特徴があります。

これらの七福神めぐりに対し、今回紹介する『泉山七福神めぐり』『天龍寺七福神めぐり』は、1つの寺院の塔頭などで七福神めぐりができてしまうのです。

手軽だけど、しっかりと楽しめる、この2つの七福神めぐりとはどんなものなのでしょう。

御寺泉涌寺でできる『泉山七福神めぐり』

『泉山七福神めぐり』は、泉涌寺の9つの塔頭寺院をめぐり、七福神を参拝する行事です。

開催されるのは、1月の成人の日です。

御朱印は通年でいただけます。泉山七福神めぐり専用の御朱印帳もありますよ


地元では有名な行事で、毎年多くの方が泉涌寺のお山をめぐっておられます。

七福神なのに9つの寺院?と不思議に思ったあなた、今から説明しますね。

巡拝コース

『泉山七福神めぐり』は、塔頭寺院にお祀りされている七福神の他に、泉涌寺の「楊貴妃観音」と塔頭の新善光寺の「愛染明王」を加えて九神をめぐるコースとなっています。

泉涌寺の公式サイトでは

九福神の「九」は中国において最大の吉数を表し、「久しく」福が続くようにという意味があります

と書かれています。

御寺泉涌寺は、月輪山というお山のあちこちに塔頭があります。

道は車も通れるくらいのしっかりした車道ですが、両側には樹々に覆われて、気持ちの良いハイキング気分で回れます。

泉涌寺道

泉涌寺道

では、九福神めぐりをスタートしましょう。

即成院(そくじょういん):福禄寿

初めに泉涌寺総門の前にある即成院で福笹(無料)を受け取って、それぞれの寺院で吉兆を表す縁起物(300円~)を笹につけていただきます。

福笹をいただかずに、ただ巡拝したり、ご朱印だけをいただくこともできます。

 

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即成院は、那須与一ゆかりの寺院で、お墓もあります。

那須与一

源義経の家来。源平合戦の時、屋島の戦いにおいて、平家の船が掲げた扇の的を見事に射抜いた弓の天才。

戒光寺(かいこうじ):弁財天

即成院のすぐお隣にあるのが、戒光寺です。

ご本尊は、運慶・湛慶父子の合作の丈六釈迦如来像で、重要文化財に指定されています。

台座から光背まで10mもある大きなお釈迦様は、昔は大きな仏像を”丈六”と呼んだそうで、地元では「丈六さん」と呼ばれて親しまれています。

また戒光寺には、新選組から離脱して御陵衛士となった伊東甲子太郎、藤堂平助らのお墓もあります。

戒光寺では、小豆粥のふるまいもありますよ

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新善光寺:愛染明王

ご本尊は、阿弥陀如来像ですが、愛染明王さんが本日の主役です。

六角形で朱色の可愛い愛染明王堂が建っています。

 

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今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ):恵比寿神

新善光寺を出て、坂を上っていくと3本の分かれ道があります。

一番左の道は、急な下り坂の向こうに朱色の小橋(鳥居橋)が見えます。

今熊野観音寺には、この下り坂へ入ってください。

今熊野観音寺

鳥居橋を渡り、少し上った先に観音寺があります。

観音寺は、弘法大師空海が熊野権現のご霊示を受けて建てた小さなお堂が始まりとされています。

今熊野観音寺

泉涌寺の塔頭ではありますが、独立性が高い寺院です。

西国三十三ヶ所霊場の札所でもあり、ボケ封じの観音様がお祀りされていることでも知られています。

夏の青もみじ・秋の紅葉も見事で、でも混雑はしていない穴場スポットとなっています。

私事ですが、こちらの観音寺さんは、父方の実家の檀那寺で、小さいころからよく参拝に行きました。
今も亡き父のお墓参りに訪れ、美しい景色を楽しませてもらっています。

来迎院(らいごういん):布袋尊

今熊野観音寺を出て鳥居橋まで戻ると坂の途中に分かれ道があります。

1本は急な下りで鳥居橋の下をくぐる道で、泉涌寺墓地に続いています。

もう1本の道を入ってゆくと来迎院があります。

弘法大師空海が、三宝荒神様を祀ったことが始まりとされ、安産祈願の寺院として知られています。

吉良上野介邸へ討ち入りをした旧赤穂藩の家老・大石内蔵助ゆかりの寺院でもあります。

紅葉の隠れた名所で、混雑を避けて紅葉を楽しみたい方におすすめです。

泉涌寺・楊貴妃観音堂:楊貴妃観音

番外の楊貴妃観音は、泉涌寺境内の楊貴妃観音堂にお祀りされています。

世界3大美人に数えられるほどの美貌を誇った楊貴妃を偲んで造られたと言われる

美しいお顔をされた観音様は、今も美人祈願の像として人気があります。

雲龍院:大黒天

九社寺の中で、一番奥にある雲龍院。

こちらは、ほかの塔頭より格式が高く、真言宗泉涌寺派の別格本山とされている寺院です。

書院の悟りの窓・蓮華の間は、四季を通じて美しい景色を見せてくれることで有名です。

しっとりとした京の風景を堪能したい方にはおすすめの場所です…が、七福神めぐりの日だけは、いつもと違ってにぎやかですね。

こちらの大黒様は、にこにことふくよかな笑顔ではなく、大きな袋をもって草鞋を履き、前を睨むようにされていることから「走り大黒天」と呼ばれています。

 

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今にも走り出しそうになっているのは、福をすぐにでも運ぼうとしているからです。

怖いお顔ですが、やはり福をもたらしてくださる神様なんですね。

悲田院(ひでんいん):毘沙門天

雲龍院から下り、メインの泉涌寺道から少し離れたところにあるのが悲田院です。

悲田院は、平安時代に作られた親のない子供たちや身寄りのない老人たちをを保護・お世話する福祉施設のことです。

元々はこの場所にあったのではないのですが、江戸時代に現在の場所に移転し、泉涌寺の塔頭になりました。

悲田院の境内からは、京都市街が一望でき、京都タワーはもちろん、晴れていれば愛宕山も見えるそうです。

法音院(ほうおんいん):寿老神

最後は法音院です。

泉涌寺道をずっと下り、戒光寺の向かいにあります。

なので、山の奥へ行く前に先に法音院へ回ってしまう方法もありです。

書院は、伏見城の遺構を移したものと言われています。

奥の赤いお堂に寿老人がお祀りされています。脇には寿老人の御供の鹿がすわっています:京都フリー写真素材

以上で無事に九福神を巡拝出来ました。

全部の寺院を回るのにかかる時間は、約2時間です。

混んでいるときは、お参りや縁起物をいただくための待ち時間を合わせて3時間ほどといったところです。

坂道を上がったり下ったりしないといけないですが、ちょうどよい散策時間ではないでしょうか。

今度の成人の日はぜひ『泉山七福神めぐり』で福をいただいてみてください。

泉涌寺公式サイト(塔頭寺院紹介)

 


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