カキツバタは、燕子花や杜若とも書き、湿地に咲く紫の花です。
5月上旬から中旬が見ごろで、少し遅れて咲くのが花菖蒲です。
どちらもアヤメ科アヤメ属の花ですので、とてもよく似ています。
カキツバタと花菖蒲の見分け方
せっかくですので、見分け方を簡単に紹介しておきますね。
咲いている場所 | 花びら | 花の色 | 葉の形 | |
カキツバタ | 湿地 | 花弁の付け根に白い線状の模様 | 青紫・白が多い | 幅広の葉 |
花菖蒲 | 湿地と乾いた地面 | 花弁の付けにに黄色い線状の模様 | 豊富な色がある | 細めの葉 |
一番わかりやすいのは、花弁の付け根の色です。
白ければカキツバタ、黄色なら花菖蒲だと考えていいでしょう。
では早速、カキツバタと花菖蒲を愛でましょう。
その違いにも注意してみると楽しいですよ。
カキツバタ・花菖蒲の名所を巡りましょう
今回紹介するところは、大田神社、梅宮大社、法金剛院、平安神宮、勧修寺です。
京都の北から東、西へと大忙しの名所めぐりですよ。
大田神社のカキツバタ
大田神社は、上賀茂神社の境外摂社です。
大田神社の大田の沢には、約2万5千株ほどのカキツバタが群生し、5月上旬から中旬ごろが見ごろです。
梅宮大社の花菖蒲
梅宮大社の神苑では、4月中旬頃からカキツバタが、5月下旬ごろには花菖蒲が咲き始めます。
手前の白い花のほうを見ると、花弁の付け根が黄色い、花菖蒲ですね。
神苑のあちこちに花菖蒲やカキツバタが咲きますので、ゆっくりと歩きながら眺められますね。
法金剛院の花菖蒲
法金剛院の初夏は、いろんな花が楽しめます。
花菖蒲は、池の畔に美しく咲き乱れ、とてもきれいですよ。
奥には蓮も咲いています。
うまくいけばこの時期、法金剛院では、紫陽花や沙羅双樹も楽しめるそうですよ。
平安神宮のカキツバタと花菖蒲
平安神宮の神苑は、明治時代の有名な造園家小川治兵衛が作庭した池泉回遊式庭園です。
春の桜、秋の紅葉とともに初夏のカキツバタ・花菖蒲も人気があります。
奥に睡蓮が咲いています。
紫のじゅうたんのようですね。
勧修寺のカキツバタ
春の桜が素晴らしい勧修寺。
その庭園内の氷室池では、カキツバタが睡蓮と饗宴しています。
睡蓮のピンク色とカキツバタの青紫の対比が美しいですね。
奥に見えるのは、観音堂です。
幽玄の世界・・・。
終わりに
今日は、カキツバタと花菖蒲の花を愛でました。
青紫色の美しい花々が心を癒してくれますね。
この記事を読んでくださったあなたがほんの少しでもほっこりした気分になっていただければ嬉しいです。
現在2020年5月初め。
全国に緊急事態宣言が出て、約2週間です。
コロナウイルスの感染者数は、わずかずつ減ってはいますが、まだ気を緩めることはできません。
外出自粛が続き、ほんとにうんざりしていますが、ここが踏ん張りどころです。
なんのとりえもない私にできることといえば本当に限られていますが、今できることをやるしかありません。
医療従事者の方々に感謝し、これ以上負担をかけないように引き続きコロナ対策をしましょう。
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