今年は例年になく超早い桜の開花で3月の中旬ごろから、心が逸り何となく忙しい春になっています。
そして桜に続き、ツツジと藤の花まで開花が早まっているようです。
いつもなら、仁和寺の桜が満開になるころなのに…。
その上コロナ禍ということもあり、もはや今年のツツジはあきらめようかと思っておりましたが、青空の休日に我慢できなくなり、行ってきました、城南宮へ。
では、城南宮の心和む景色をご覧あれ。
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城南宮の境内と神苑
城南宮の神苑と言えば、しだれ梅です。
毎年3月上旬から中旬にかけて、城南宮はしだれ梅を見に来る人がとっても多くなります。
かくいう私も昨年初めて、しだれ梅を堪能してきました。
一言では表せないほどきれいで、全体がピンク色に染まっているようでした。
すでにコロナウイルス感染が広がりつつあった時期でしたが、感染対策をしたうえで見に来ている人が結構多くて、「蜜!」なところもありました。
そして今の時期。
静かな、清々しい境内
参道には、ほとんど人が歩いていません。
境内の人もまばらです。
ゆっくりとお参りをして、御朱印をいただいた後に神苑へ。
3月のころのように受付で並ぶこともありません。
衣替えを済ませた春の山
しだれ梅でピンクに染まっていた「春の山」は、すっかり様変わり、緑の木々が静かにたたずんでいます。
しだれ梅が満開の時には気づかなかった風景が見られました。
おそらく今年もたくさんの人の目を楽しませてくれた梅の木たちに一言
「お疲れさまでした」
3月には落ち椿としだれ梅が美しかった小道を通り抜けます。
小道の両端には、たくさんの種類の草木が植えられていました。
これも梅の季節には、ほとんど印象に残ってませんでした
まだ花が咲いていないものが多かったですが、こちらの木にはかわいらしい花が咲いていましたよ。
小道を抜けると平安の庭です。
緑が鮮やかな平安の庭
神楽殿の裏側にある小道には、もうツツジが咲いていました。
ピンクと白と緑のコントラストがが可愛いです。
少し歩くと目の前が開けます。
池の周りの緑がきらきらとまぶしいくらいにきれいです。
黄緑色の若葉がとても清々しくて、ところどころに咲いているツツジが一層映えていました。
春のころは、緑がくすんでいるように見えていましたが、今は見事な景色に変身!
青紅葉もきれいでした。
池から流れる小川は、苔の庭に続きます。
こちらでは、毎年春と秋に「曲水の宴」が催されますね。
いっぱいの緑に癒された後は、いったん参道へ出て向かいの入口へ。
ツツジと藤が見事な室町の庭と桃山の庭
室町の庭は、池泉回遊式で趣ある庭です。
入ってすぐのところに鮮やかな紅色のツツジがすでに満開でした。
隣接する桃山の庭は枯山水式の庭ですが、侘び寂びというよりダイナミックな感じがします。
戦国武将が暴れまわった桃山時代の気風が背景にあることがよくわかります。
今の季節は特に広々とした芝生と美しいツツジが印象的です。
桃山の庭を眺めながら奥へ進むと、見えてきました、可憐な紫色が!
藤棚の藤はすっかり見頃です。
ツツジとのコラボレーションが素敵。
拝観されている人はそれほど多くありませんでしたが、多分ほとんどの方がここに集まっていらっしゃるのではなかろうか?
いろんな角度から写真を撮っている人(私も)がいっぱいです。
いつまで見てても飽きません。
これが見たかったんです、来てよかった!
写真をいっぱいとって、目にも焼き付け、すっかり堪能した後は、カキツバタの道を通って城南離宮の庭へ。
城南離宮の庭
5月中旬からが見ごろのカキツバタは、さすがに咲いていませんでした。
城南離宮の庭は、桃山の庭に隠れるようにありました。
院政の拠点となった城南離宮を枯山水庭園で表したこの庭は、先ほどまでの華やかさとは打って変わって、静かで落ち着いた雰囲気がありました。
ツツジと藤の花に興奮気味だった気持ちを、すっと静めてゆったりした気分になりました。
次はカキツバタを見に来よう
城南宮 基本情報
境内自由
神苑
1月1日~7月21日・9月1日~12月31日
拝観時間 9:00~16:30(受付終了16:00)
拝観料大人 600円 小中学生 400円
7月22日~8月31日(夏季期間春の山・平安の庭のみ公開)
拝観時間 9:00~16:30(受付終了16:00)
拝観料 一律200円
アクセス
最寄り駅 近鉄・市営地下鉄 「竹田」駅 徒歩20分
バス 「城南宮東口」ほか
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