七福神って知ってますか? 由来や見分け方、ご利益を紹介!

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七福神とは、古くから日本で知られている神様たちで、七つの福徳をいただける七柱の神様の事です。

神様は、1人・2人ではなく、1柱(はしら)・2柱のように数えます

七福神の信仰は、室町時代ごろから始まりましたが、一般民衆に広がったのは、江戸時代からと言われています。

現在でも、七福神めぐりなどが行われ、日本人にとても親しまれている七福神ですが、いざ七福神の神様がどんな神様なのかと聞かれると、ちょっとあいまいかも。

そこで今回は、七福神の神様それぞれの名前と読み方、由来や見分け方、ご利益などを紹介します。

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七福神 全員集合!

七福神の神様には、

  • 恵比寿(えびす)
  • 大黒天(だいこくてん)
  • 毘沙門天(びしゃもんてん)
  • 弁財天:弁才天(べんざいてん)
  • 寿老人(じゅろうじん)
  • 福禄寿(ふくろくじゅ)
  • 布袋(ほてい)

の七柱いらっしゃいます。

それぞれの神様について、詳しく紹介していきますね。

恵比寿:えびす

恵比寿様は、七福神の中で唯一、日本の神様です。

日本神話の中に登場する伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(イザナミノミコトの間に生まれた子:蛭子(ヒルコ)とされています。

大国主神(おおくにぬしのみこと)の息子:事代主神(ことしろぬしのみこと)という説もあります。

見分け方…右手には釣り竿、左手には大きなを持っています

ご利益…大漁をもたらす漁業の神様として信仰されていましたが、そこから、商売繁盛のご利益をもたらす神様にもなりました

毎年1月10日に全国各地で催されるの十日えびすは、恵比寿様のご利益・商売繁盛を願う多くの参拝者で賑わいます。

西宮神社の十日えびす

大黒天:だいこくてん

大黒天は、インドのヒンドゥー教の神様・シヴァ神の化身であるマハーカーラ神です。

その神が、日本の神様・大国主神と結びついて、大国:だいこくの読みを取り、大黒天となりました。

見分け方…打ち出の小づちを持ち、福袋を背負い、米俵が傍にあったり、大黒天が米俵に乗っていたりします

ご利益…台所の神様で、五穀豊穣・商売繁盛のご利益をもたらすとされています

毘沙門天:びしゃもんてん

毘沙門天は、インドのヒンドゥー教の神様・クーベラ神が由来となっています。

クーベラ神は、元は福徳をもたらす神様でしたが、仏教に取り入れられると軍神の神になりました。

別名を「多聞天(たもんてん)」と言い、仏教における天部の武神・四天王に数えられています。

四天王
持国天(じこくてん)・増長天(ぞうちょうてん)・広目天(こうもくてん)と多聞天

見分け方…を着て、を持っています

ご利益…戦いの神・武運長久の神。そこから厄除けのご利益ももたらすとされています

武運の神様ということで、戦国時代には、毘沙門天を信仰する武将が多く、上杉謙信は、自らを毘沙門天の化身だと信じていたとも言われています。

弁財天・弁才天:べんざいてん

弁財天は、七福神で唯一の女神です。

こちらもヒンドゥー教の神様で、サラスヴァティー神の化身とされています。

”サラスヴァーティー”とは、川の名前で、川がもたらす恵みから、豊穣・財運を、そして川の流れが美しい音楽を連想させて、音楽や芸能の神となりました。

見分け方…美しい天女の姿をして、琵琶を持っています

ご利益…芸能・学問・財運

弁財天は、広島県の厳島神社のように水に関わる場所にお祀りされていることが多いです。

福禄寿:ふくろくじゅ

中国の道教の神様で、南極星の化身です。

見分け方…長い頭で長いひげをついて鶴(や亀)を従えています

ご利益…子孫繁栄・福徳・健康長寿

寿老人:じゅろうじん

中国道教の神様で、福禄寿と同じく南極星の化身とされています。

このため、寿老人と福禄寿は、同一神とされることがあります。

確かによく似ていますものね。

見分け方…長いひげと長寿のシンボルであるをもって、鹿を伴っています

ご利益…健康長寿・病気平癒など

布袋:ほてい

七福神の中で、唯一実在した人物で中国・唐の時代の禅僧がモデルとされています。

弥勒菩薩の化身とも言われています。

見分け方…大きなお腹に、おおらかな笑顔、そしてとても大きな布の袋を担いでいます

ご利益…開運・夫婦円満など

布袋様の持っている袋は、堪忍袋(かんにんぶくろ)と言われ、大きな度量を表しています。

「堪忍袋の緒が切れる」(我慢の限界を超えた:ぶちっとキレた!)という言葉の由来となっています。

はるなつふゆと七福神

最近、とても魅力的な七福神が描かれている物語を発見しました。

第1回 本のサナギ賞優秀賞を受賞した「はるなつゆふと七福神」という本です。

著者は、賽助(さいすけ)さん、この本で作家デビューをされています。

視力が悪く、ちょっとさえない主人公の都冬は、派遣先をクビになり、現在就活中。

だけど不況続きで全く再就職が決まりません。

そんなある日、都冬の目の前に現れたのは、とっても小さなおじいさんが2人、七福神の寿老人と福禄寿でした。

七福神の中でもマイナーな神様の2人は、何とか注目されたいと、都冬に頼りますが・・・。

七福神たちに振り回される津冬と彼女を取り巻く友人たちのちょっと不思議で、ちょっと切なく、ほんの少し怖い不思議物語です。

でも最後は、心がほんのり温かくなるような優しいお話でした。

そして、七福神のことをもっと知りたくなります。

もしよかったら、読んでみてください。

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七福神めぐりとは?

これまで紹介した七柱の神様がお祀りされている神社を順にめぐってご利益をいただく風習が「七福神めぐり」です。

七福神めぐりをすると、「七つの災難を除き、七つの福がいただける」とされる縁起の良い風習で、江戸時代ごろから始まったと言われています。

@七つの災難

  • 太陽の異変
  • 星の異変
  • 風害
  • 水害
  • 火災
  • 旱害(かんがい):日照りのこと

@ 七つの福

  • 寿命
  • 有福
  • 人望
  • 清簾
  • 威光
  • 愛敬
  • 大量

期間は年明けから1月15日ごろが最も良く、日本各地で七福神めぐりの行事が行われます。

たいていの七福神めぐりは、1日が2日くらいで回れますので、興味のある方は、一度お近くの七福神めぐりに参加してみてくださいね。

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