『朽ちないサクラ』柚月裕子 ―一気読み必至のミステリー!真実の先にあるものは希望か絶望か―

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柚月裕子『朽ちないサクラ』あらすじと主な登場人物

あらすじ

「慰安旅行に行くために被害届の受理を

先延ばしにした結果、ストーカー殺人を

未然に防げなかった」

新聞にスクープされ、対応に追われる泉。

一体誰が情報を漏洩したのか。

新聞記者の親友・千佳が裏切ったのか。

「信じてほしい。私じゃない」という

千佳もまた遺体で発見された。

警察広報職員である泉は、

警察学校の同期・磯川と共に独自で捜査を行う。

次第に核心に迫っていく泉たちの前には

あまりに大きな闇が立ちはだかっていた_____

主な登場人物

森口 泉……米崎県警広報広聴課所属。29歳。本作主人公。

磯川 俊一……平井中央署 生活安全課の刑事。泉とは警察学校の同期。3歳年上の泉に惹かれている。

津村 千佳……米崎新聞社の記者で、泉の親友。ひょんなことからスクープのネタを知る。真相を調べると泉に言い残し、後日遺体で発見されてしまう。

富樫 隆幸……米崎県警広報広聴課課長。泉と千佳の間に何があったか勘づいている様子。

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『朽ちないサクラ』読了後の感想

冒頭だけ読もう、と思って開いたはずが

気づけば読了してしまっていました。

 

些細な人の記憶から核心に迫り、

だんだんと大きな闇が見えてくる展開が

面白かったし、一気読みしてしまった要因でもあります。

よくある設定と構図といえばそうではあるけど、

無茶な展開はなく、リアリティがありました。

 

ラストに少し残るモヤッとしたものも、

妙にしっくりきます。

現実ってそうだよなあ、と

やるせない気持ちにもなる。

 

でも、その中に希望があるとすれば

ラストの泉の決断だと思います。

 

そういう小さな希望が積み重なった先に、

道は開けるんじゃないかなと思いたい。

なんかこういうの『MIU404』

麻生久美子さん演じる桔梗隊長が言ってたな。

 

本を読むとき、別に実写化を所望してるとかでは

ないんだけど、何となく自分の中で

キャスティングしてしまう癖があって、

磯川は私の中で重岡大毅さんでした。

機会があれば、どうか、是非に…

 

『朽ちないサクラ』の続編、

『月下のサクラ』が昨年発売されたとのこと。

読むのが楽しみだ…。

あとどの作品もだけど、

ミステリーは特にネタバレほどの重罪はないと

個人的に思っているので、感想書くの難しかったです…



Written by さくらもち

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