京都鷹ヶ峰の芸術村を作った本阿弥光悦とはどんな人物?逸話やゆかりの京都も紹介

光悦寺歴史人物

江戸時代初期、洛北鷹ヶ峰には、芸術村がありました。

絵師や蒔絵師、陶工や金工などの工芸家の他、筆屋、紙屋、織物屋など数多くの職人たちや風流を楽しむ豪族たちが住んでいた芸術村です。

出典:京都フリー写真素材集

その芸術村を作ったのが、今日紹介する本阿弥光悦です。

吉川英治氏の「宮本武蔵」に登場し、大河ドラマ「武蔵MUSASHI」では、津川雅彦さんが演じた芸術家です。

「宮本武蔵」を原案として書かれ、人気が爆発した「バガボンド」にも本阿弥光悦が登場しています。

武蔵にも影響を与えたかもしれない、本阿弥光悦とは、いったいどんな人だったのでしょうか。

今回は、何となく言いたくなる名前「本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)」について、その生涯や逸話、作品を紹介します。

京都にある光悦ゆかりの場所も紹介しますので、是非一度訪ねてみてくださいね。

 

本阿弥光悦の生涯をわかりやすく紹介

1558年

本阿弥光悦は今の京都市上京区で生まれました。

室町時代から続く刀剣の鑑定と研ぎ・ぬぐい・工芸の名家だった本阿弥家の長男です。

幼い頃から多くの伝統工芸とその技術に触れながら育った光悦は、自然と芸術家としての意識や鑑定眼が養われていました。

その後、父光二が分家した機会に、家業から離れ、芸術の世界に進みます。

書画・蒔絵・作陶・茶の湯などに秀でていた光悦は、多くの芸術作品を生み出しました。

1615年

徳川家康より京都鷹ヶ峰の地を与えられ、一族や芸術家と共に移り住み、芸術村を作ります。

光悦は、鷹ヶ峰の芸術村で亡くなるまでの20年余り、創作三昧の日々を送り、その後の日本芸術に大きな影響を与えました。

 

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1637年

本阿弥光悦は80歳で亡くなります。

芸術村に合った光悦の屋敷は、光悦寺という寺院になり、光悦が作った庭や茶室、”光悦垣”と呼ばれる美しい竹垣などが残されています。

本阿弥光悦を囲む芸術家たち

本阿弥光悦の周りには、有名な芸術家がたくさんいます。

尾形光琳・乾山兄弟は、光悦の姉法秀の曽孫ですし、楽焼の家元宗入も法秀の曽孫で光琳・乾山とはいとこ同士です。

光悦の孫の本阿弥光甫も有名な陶芸家です。

そして、『風神雷神図屛風』で有名な俵屋宗達とは、光悦が40代の頃に初めて出会い、その才能を見出しました。

光悦が50代の頃には、宗達との合作『鶴下絵三十六歌仙和歌巻(つるしたさんじゅうろっかせんわかかん)』を制作しています。

近衛信尹・松花堂昭乗と共に「寛永の三筆」と言われたほどの所の達人だった光悦が、宗達の描いた無数の飛翔する鶴の絵の上に三十六歌仙の和歌を書くという斬新な絵画です。

その文字は、極限まで装飾化されてまるでそれそのものが絵画のような新しい書で「光悦流」と呼ばれました。

俵屋宗達は、後に「光悦翁に出会わなければ、私の人生は無駄なものに終わっていたことだろう」とまで言っています。

そして、光悦と共に鷹ヶ峰の芸術村で暮らした多くの芸術家たち・・・。

なぜ鷹ヶ峰芸術村ができたのか

大坂の夏の陣に勝った徳川家康は、京の貴族や上流階級の町人たちに大きな影響を与えていた、そして徳川家が危険視していた古田織部と親交のあった光悦を警戒して、彼を京の町から追放しようと考えました。

また、光悦に新しい土地を与えることで、本阿弥家を徳川の影響下に置きたかったことも理由の一つと言われています。

そんなこんなで、光悦は京の北、鷹ヶ峰に広大な土地を拝領しました。

実は光悦は、初めから鷹ヶ峰に芸術村を作ろうと思っていたわけではなかったようです。

当時の鷹ヶ峰は、辻斬りや追いはぎなどが度々出没するような物騒なところでした。

そんなところに、光悦と家族だけで移り住むなんてとてもできません。

安全に暮らすためには、一族郎党揃って移住するしかなかったのです。

あの本阿弥光悦一族が洛北鷹ヶ峰に移ったという事で、光悦を慕う芸術家や工芸家などがどんどんと集まります。

そこで光悦、考えた!

「そうだ、ここに芸術村を作ろう!」

「徳川に無理やり移住させられた土地ではあるけれど、よく考えるとここは、芸術に没頭するのに最適なところではないか」

と思ったかどうかはわかりませんが、とにかく光悦は、素晴らしい芸術村を作り上げたのです。

鷹ヶ峰の光悦寺周辺は、今でもその名残りを感じさせてくれる。私の好きな場所の一つです。

あの宮本武蔵もやってきた?!

光悦は、伝統文化を深く敬愛するとともに、新しいものへの意欲も大きい人でした。

光悦独自の創意工夫を重ねた多くのアート作品を作り出しただけでなく、普段使いの実用品なども作っています。

美術品を単なる観賞用の作品とするのではなく、暮らしに密着した生活道具の一つと考えていたのです。

気品を保ちながら、ちょっとした遊び心を持った日用品。

そんなおおらかな作風が光悦の魅力の一つでした。

そんな光悦に魅かれた人は多く、光悦の交友関係は武家や僧侶、公家など幅広いもので、実は宮本武蔵も光悦に魅かれた一人だったのです。

有名な吉岡一門との決闘前に、芸術村に滞在したという話もありますよ。

洛北の静かな地で、命がけの戦いの前に、武蔵は何を思っていたのでしょうか。

こうして琳派が生まれた

偶然のように生まれた鷹ヶ峰の芸術村で、光悦は自身の作品を生み出すとともに、若き芸術家の指導にもあたっています。

この芸術村から構成に残る多くの芸術家が育ち、”琳派(りんぱ)”という一大流派が生まれたのです。

琳派の代表的な作品と言えば、俵屋宗達の「風神雷神図屛風」

尾形光琳の「紅白梅図屏風」「燕子花(かきつばた)図屏風」

 

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日本最高峰の芸術の一つ。 . 毎年、燕子花(かきつばた)の咲く時期だけに限定公開される尾形 光琳の国宝【六曲一双図屏風 燕子花図(ろっきょくいっそうずびょうぶ かきつばたず)】です。 . 尾形光琳は、どのように平面に万物流転を折り畳んだのか?国宝【六曲一双屏風 燕子花図 】が人を魅了するのは、ここかな、と考えました。 . ✔️続きは bio のリンク🔗から👉 . #尾形光琳 #六曲一双 #燕子花図屏風 #琳派 #日本美術 #デザイン #国宝 #アーカイブ #根津美術館 #燕子花 #日本文化 #日本文化体験 #日本文化を世界へ #歳時記 #暦生活 #四季 #季語 #江戸 #japaneseart #japanesearts #japaneseculture #masterpiece #masterpieces_ofart #nezumuseum #rimpa #rimpaschool #korinozaki #japan #tokyo #edo

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あなたも一度は教科書などで見たことがあるのではないでしょうか。

きらびやかで大胆なデザインが、わかりやすくて美しい作品です。

と言っても、私自身それほど美術に詳しいわけではありません。

でも実際目の当たりにすると、何とも言えない迫力と美しさに圧倒されます。

機会があれば、一度ご覧になってくださいね。

 

本阿弥光悦と琳派ゆかりの京都

光悦ゆかりの地ならまずは鷹ヶ峰ですね。

光悦寺

今の光悦寺は、本阿弥家の位牌堂のあった場所と言われています。

光悦が晩年を過ごした大虚庵のほか、7つの茶室があります。

竹を斜めに組んだ垣根を「光悦垣」と呼び、独特の美しさがあります。

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常照寺

日蓮宗の熱心な信者であった光悦が、鷹ヶ峰の土地を寄進し、建立されたお寺です。

朱塗りの門は、吉野太夫が寄進したものと言われ、吉野門と呼ばれています。

 

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本阿弥光悦京屋敷跡

光悦が鷹ヶ峰に移る前に住んでいた本阿弥家の屋敷跡です。

今は、石碑が立っているだけですが、近くには白峰神宮があります。

もしかしたら、光悦も白峰神宮によく言っていたのも・・・。

妙蓮寺

光悦が書写した「立正安国論」「始聞仏乗義」(重文)が所蔵されている寺院です。

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本法寺

本阿弥光悦の菩提寺です。

光悦の作庭した「巴の庭」(名勝)や光悦作の「花唐草螺鈿経箱」(重文)があります。

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建仁寺

京都最古の禅寺。

建仁寺

俵屋宗達の「風神雷神図屛風」(国宝)があります。

 

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#建仁寺 #風神雷神図屛風

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一見の価値ありですよ。

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京都には、他にも尾形光琳ゆかりの妙顕寺俵屋宗達の作品が残る醍醐寺、養源院など多くの寺院があります。

こちらは、養源院の美しい紅葉です。

出典:京都フリー写真素材集

私もまだすべては見られていませんので、時間を作って少しずつ回ろうと思っていますので、また紹介しますね。

これからは紅葉が美しい季節になります。

京都の紅葉と芸術をゆっくりと堪能してみてくださいね。

 

本阿弥光悦が登場する作品

最後に本阿弥光悦に関する作品について紹介しておきますね。

「小説 本阿弥一門ー光悦と家康」 南条三郎氏他

光悦が家康から鷹ヶ峰の地を拝領したあたりからのお話です。家康の光悦に対する警戒や幕府のいろいろな思惑、そして石川五右衛門の遺子までが・・・。

ただの芸術家ではない光悦の興味深い生きざまが面白いですよ。

「本阿弥行状記」

本阿弥光悦を中心として、本阿弥一族の言葉や活動をまとめた記録です。

多くの現代語訳版が出ていますので、わかりやすく読むことができますよ。

 


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