二十四節気の「大雪」とは?時期や風習、京都で催される行事などを紹介

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二十四節気・雑節
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12月に入ると、寒さはどんどん厳しくなります。

二十四節気の「大雪」の頃は、全国的に冬真っただ中となり、いわゆる「真冬並みの寒さ」と表現される日々が続きます。

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大雪はいつ?気候はどんな感じ?

大雪は、12月7日から21日ごろの期間を言います。

山などでちらほら降るだけだった雪が、平地でも降るようになり、積雪することも増え始める頃で、そろそろ新年の準備を始める時期でもあります。

七十二候

初候  閉塞成冬  そらさむくふゆとなる
空が重い雲に閉ざされているような冬になる
曇りがちの冬に見られる雲は、空から落ちてきそうなほど重く見えることがあります。暖かい太陽の光がさえぎられて、いかにも寒い真冬のイメージです。
次候  閉塞成冬  くまあなにこもる
熊が冬眠をする
熊が穴に籠って冬眠をする頃。秋の間に食べためて、少し太った熊が、山の奥で静かに冬を過ごします。
末候  鱖魚群  さけのうおむらがる
鮭が群がって川を上ってくる

鮭は川で生まれ、海で育ち、冬になると産卵のために自分が生まれた川に戻ってきます。どうやって自分が生まれた川に戻ってこられるのか?自然の神秘ですね。

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大雪の頃におすすめの和菓子

いつ食べてもおいしい和菓子ですが、せっかくなら季節を感じる和菓子をいただいてみましょう。

雪平

「ゆきひら」ではなく「せっぺい」と読みます。

もち米・白玉粉を使い、メレンゲを加えたふわふわの生地で、上生菓子などに使われます。

真っ白な見た目と、もちふわの生地が雪を思わせる、とても上品な和菓子です。

雪平の生地は和菓子では、いろいろアレンジされて使われています。

いちご大福

この時期のいちごは、甘味が控えめのものが多くなります。

逆に酸味が多めになるいちごは、大福との相性がよく、いちご大福を販売される和菓子屋さんも多く見かけるようになります。

忙しさにつかれたとき、可愛いいちご大福を食べて、ほっと一息すれば、小さな幸せを感じます!

大雪期間の風習や行事

大雪の期間は、新年に向かうための準備が始まるころで、様々な風習・行事があります。

事始め・事納め

大雪に入ってすぐの12月8日は、お正月の神様をお迎えする準備を始める日:事始めの日です。

と同時に、人間の日常の生活を終わらせる事納めの日でもあります。

事納めの行事として「針供養」が行われる地域も多いです。

着物が普段着だった昔、針はとても大事な道具でした。

この日は、毎日働いてくれた針に感謝するとともに、裁縫の上達を願い、古くなったり、折れたりした針を、柔らかい豆腐やこんにゃくに刺して、神社に納めて供養します。

お事汁

事始めの12月8日に対し、2月8日はお正月の神事がすべて終わる事納めの日で、この2日を「事八日(ことようか)」と言います。

事八日には、具がたっぷり入った「お事汁(おことじる)」を食べて、1年の無病息災を願う風習があります。

具は、地方によって違いがありますが、芋・大根・人参・ごぼう・こんにゃく・小豆などが一般的です。

すす払い

12月13日は、すす払いをする日です。

お寺などで、大きな仏像の埃を落としたり、磨いたりしているニュースをみたことはありませんか?

すす払いは、今でいう大掃除です。

この日から、お正月を迎えるための大掃除を始めるのです。

でも、超寒いこの時期に、特に外回りの掃除は、できればしたくない!
それに12月、仕事も忙しい。
なのでわが家では、10月に入ったころから、ぼちぼちと大掃除をしています。
窓ふきや網戸掃除、ベランダ回りなどは、遅くとも11月初めには済ませておきます。すっきりして気持ちがいいうえに、寒くないので、とても楽です。
ただ難点は、お正月を迎える頃には、すこ~し汚れてくることです。
何のための大掃除なんだ!

京都で行われる行事

京都では、このような行事が行われています。

12月8日

針供養  法輪寺

嵐山の法輪寺では、全国から集められた針を本堂前の供養箱に納め、針供養が行われます。

当日の参拝者も、大きなこんにゃくに祭事用の針を刺して、針に感謝し、裁縫の上達を祈願します。

12月9・10日

大根炊き(だいこだき)  了徳寺

今から約750年前、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が布教のために鳴滝のこの地に立ち寄りました。

その時、村人たちが大根を塩煮にして、親鸞聖人をもてなした故事にちなんで行われている行事です。

当日境内でふるまわれる大根煮を食べると、中風除けになるとされ、多くの参拝者が訪れます。

中風:脳出血などが原因で、体が麻痺して動かなくなること

大根炊きは、上京区の千本釈迦堂でも行われます。

12月14日

義士祭   毘沙門堂・随光院・大石神社ほか

元禄15年(1702年)12月14日、大石内蔵助ら四十七士が、主君・浅野内匠頭の敵を討つために、吉良上野介の邸宅に討ち入りをしました。

京都山科では、大石内蔵助の邸宅跡など多くの赤穂義士ゆかりの地があり、12月14日には、赤穂義士に扮した人々が、ゆかりの地を巡って、法要を行います。

赤穂義士以外にも女人行列や子供義士列などもあり、この日の山科は、赤穂義士一色です。

12月20日

お煤払い   西本願寺・東本願寺

大勢の門徒たちが、マスクをつけて、広い堂内に横一列に並んで、竹の大きな棒で、畳を叩きます。

すると堂内が真っ白になるほどの埃が舞い上がり、大きなうちわを持った別の門徒たちが、埃を外へ扇いで出します。

京都でこの風景が見られると、一層のせわしなさを感じてくるのです。
「ああ、忙しい」

 

終わりに

普段は落ち着いている先生と言われる人々までもが、走り出すくらいの忙しい月という師走。

毎年のことながら、12月になったとたん妙にせわしなくなります。

何が?と言われるとわからないのになんか忙しい気がする…。

12月は、交通事故も増えるそうです。

こんな時こそ落ち着いて、心に余裕を持ちたいものです。

今年もあと少し、無事に穏やかに過ごしましょうね。

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